機関紙「いわて労連 2022年月4号      

●22春闘統一行動/大幅賃上げ・底上げを/誰もが希望を持てる構成な社会をつくろう!●粘り強い闘いで成果を引き出そう●大震災から11年/「祈りの灯火」など各地で追悼●大熊座●戦争反対!ロシアは直ちに撤退を!●各地域でも「侵略止めよ!」●原発なくせ!/さようなら原発岩手県集会2022●核兵器使用許すな!●告知●最賃引き上げ、全国一律制度確立を●重税反対!インボイス中止、民主的な税制を〜重税反対統一行動●食農ネット総会●市民と野党の共闘を●全労連共済岩手県支部●NEWSフラッシュ●告知●川柳●「〜季節の一汁一菜で〜ナナコのゆるりお膳ごはん」(44)


1面

22春闘統一行動
大幅賃上げ・底上げを誰もが希望をもてる 公正な社会をつくろう
 
22春闘山場の全国統一行動が3月10日に行われました。「大幅賃上げ・底上げの実現を」「ケア労働者の処遇改善を」、「最賃1500円・全国一律最賃制度実現」、「戦争反対・ロシアは撤退せよ」などを掲げて、職場・地域で宣伝等が行われました。
 3月10日、岩手県春闘共闘・盛岡地域春闘共闘は、盛岡市の岩手銀行本店前で早朝宣伝を行いました。「ケア労働者の賃上げ」や「ロシアによるウクライナ侵略の中止」などを訴えて春闘チラシ入りのティッシュを配布しました。

 宣伝カーも運行して「大幅賃上げ・底上げ」実現に向けた国民春闘を呼びかけました。 
 通信労組も盛岡のNTT前で宣伝を行い、いわて労連や盛岡労連も参加しました。
 岩手自治労連は早朝宣伝を提起し、大船渡市、一関市、久慈市などで取り組まれました。一関市職労では8支所で職場門前チラシ配布などが取り
組まれました。奥州市や釜石市、滝沢市などでも交渉やチラシ配布が取り組まれました。盛岡市職労では組織拡大学習会が行われ、組織拡大前進へ意思統一しました。
 
各組織でもコロナ禍の中で工夫しながら職場での意思統一やSNSでのメッセージ配信などが取り組まれました。

粘り強い闘いで成果を引き出そう
 
医労連や自治体病院では、すべてのケア労働者の賃上げを掲げて交渉し、賃上げ補助金の対
象を拡大させる成果を引き出しています。
 いわて生協労組は9日の回答指定日に回答を引き出して16日に団体交渉を行いました。年度末賞与や非正規職員の時給28円の引き上げなどの回答を得ています。
 本格的な交渉がこれからになる職場もあります。職場の団結を固めて粘り強い交渉で成果を引き出していきましょう。

大震災から11年/「祈りの灯火」など各地で追悼

 3月11日で東日本大震災から11年となりました。今年も「祈りの灯火2022」(盛岡広域首長会主催)が、もりおか歴史文化館前広場で開催され、全国から集められた約1万個の灯篭で被災者を追悼しました。いわて労連は竹灯籠で参加しました。
 お昼にはイレブンアクション宣伝を行い、「被災者生活再建支援金制度拡充」を求める国会請願署名を呼びかけ、多くの市民が署名しました。
 3月25日には全国災対連の総会と署名提出行動が取り組まれました。約7万筆の署名が提出されました。岩手からは金野耕治・いわて労連議長が参加しました。

 3月16日深夜の地震の影響で新幹線など交通機関に影響が出ています。3月29日には県が最大クラスの津波の高さや浸水想定図を独自に推計して公表しました。災害への備えを忘れないことが重要です。

大熊座

 ロシアのウクライナ攻撃から一ヶ月が経過しましたが、未だに戦闘が続いています。戦争が長引けばさらに犠牲者の数が増えるばかりです。国連は、ロシアに対する非難決議とウクライナへの人道支援強化の決議を圧倒的多数の賛成で採択しました。この決議を受けて、世界各国の首脳はロシアに戦争中止を強く迫るべきです▼日本の岸田首相も憲

法9条を活かして、他国と協力してプーチン大統領に愚かな戦争をやめるよう説得すべきです。紛争当事国の停戦協議を見ていると、とても公平・平等とは思えません。まるでウクライナが全面降伏しない限りロシアは攻撃を続けるぞ、と脅しているように見えます。元々ロシアが一方的に仕掛けた軍事攻撃ですから、ウクライナの犠牲者への賠償とロシア軍が破壊した建物等の原状復旧はロシアが責任を持たなければなりません▼あわせてプーチン大統領は、ウクライナ国民は元より、国際社会とロシア国民に対しても自らの過ちを謝罪し、直ちに辞任すべきです。プーチン氏がこのまま権力の座に留まるならば、ロシアは未来永劫、世界から見放されることでしょう▼さて、4月です。新年度となりました。退職された皆さん、長い間本当にお疲れ様でした。これからの人生をどうかご自分とご家族のために有意義にお過ごし下さい▼そして新たに職場に配属された皆さん、ようこそ、心から歓迎いたします。新型コロナで歓迎会やお花見なども飲食が制限されたりしていますが、フレッシュな皆さんが職場に大いに刺激を与えて下さいます。ぜひ、賃金・労働条件改善と平和憲法を活かすために団結しましょう。(こ)


2面
戦争反対!ロシアは直ちに撤退を
 
ロシアによるウクライナ侵略から1ヵ月以上が経過して長期化し、市民への被害も大きく広がっています。「戦争反対!」「ロシアは直ちに撤退を!」の声が世界中に広がっています。県内でも各地で宣伝や集会などが連日開催されています。武力によらない、対話による平和的な解決が求めて声を上げ続けましょう。 
 ロシアによる軍事侵攻は明確な国連憲章違反の行為であり、国連総会での場でも軍事行動の中止を求める決議が141ヵ国という圧倒的多数の賛成を得て採択されています。欧米でも、日本でも「戦争反対」の声が広がり、ロシア国民も決死の覚悟で反戦の声をあげています。県内でも連日声があげられています。
 3月2日の女性5団体(女性9条の会、県母連、新婦人、岩商連婦人部、いわて労連女性部)によるレッドアクション・ひなまつりパレードが盛岡市内で行われ、「侵略をやめよ」、「侵略を改憲に利用するな」と声をあげました。
 盛岡地裁前で行われた3月8日の国際女性デー宣伝では、ウクライナ出身の女性も参加して抗議のスピーチをしました。
 いわて労連は3月18日から毎週金曜日(全国統一行動日)に盛岡地裁前でのスタンディング宣伝を行っています。民主団体の皆さんにも呼びかけて継続しています。ロシア大使館へ抗議FAXも普及しています。
 ウクライナ支援募金も呼びかけられています。街頭宣伝をするたびに市民から募金が寄せられます。3月25日の盛岡地裁前宣伝では、通りかかった小学5年生の男の子が「無差別攻撃は許せない」と募金をしてくれました。 
 9条の会や憲法共同センターも改憲阻止の宣伝と合わせてウクライナ侵略止めよ!と訴えています。
 9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会の盛岡昼デモ(3月17日)も、ロシアの侵略やめよと訴えてシュプレヒコールをあげました。
 3月21日には岩手県平和委員会が呼びかけて、盛岡駅前でスタンディング宣伝が行われ、約30人が参加しました。

各地域でも「侵略止めよ!」
 
宮古地区では3月6日、宮古・下閉伊地区平和委員会の呼びかけで、宮古駅前での緊急宣伝行動が取り組まれました。労組や民主団体から26人が参加しました。
 久慈や胆江、両磐地区でも共同の集会や宣伝が行われています。

原発なくせ!
さようなら原発岩手県集会2022
 3
月12日、「さようなら原発岩手県集会2022」(実行委員会主催)が教育会館で開催されました。オンライン視聴者も含めて160人が参加しました。
 脱原発の取り組みをすすめている芸人「おしどりマコ・ケン」さんがオンラインで講演しました。
 福島原発事故以来、東京電力の記者会見を継続して取材してきました。疑問に思ったことを質問し続ける中で、福島原発が放出している放射線量(事故を起こしていない原発が1年で放出する量を1時間で放出し続けている)など、事実を明らかにさせてきました。
 政府が原発事故汚染水(ALPS処理水)の海洋放出方針を決める際にも、敷地内にタンクを設置するスペースがあるにも関わらず海洋放出することを決めた経過も明らかにしました。 また、ドイツでは第二次世界大戦後、「ナチスをつくったのは選挙で選んだ国民にも問題がある」として「権力者の言うことを鵜呑みにせずに自分で調べて自分で判断することを学校教育だけでなく家庭でも教育されている」ことに驚いた経験も紹介されました。
 集会は原発ゼロと再生可能エネルギーへの転換を求める「集会アピール」を採択しました。集会終了後、アピール行進を行って盛岡市内でアピールしました。

核兵器使用許すな!
 3月26日、核兵器禁止条約批准を求める岩手の会はクロステラス前で署名宣伝行動を実施しました。ロシアの「核使用」の言及に抗議して、署名や平和へのメッセージの記入、ウクライナ国民救援募金などを訴えました。
 春休みで中高生が多く通行し、署名やメッセージを記入していきました。 

5・3憲法集会inいわて
日 時 5月3日(火・祝)13時半〜15時半
会 場 岩手教育会館
講 演 「憲法記念日に憲法9条を考える」
 講師 伊藤 千尋 さん(ジャーナリスト)
*集会後、ピースパレード。入場無料。
主 催 9条改憲NO!
    全国市民アクション岩手の会 


3面
最賃引き上げ、全国一律制度確立を
 3月25日の県議会本会議で、最低賃金引き上げを求める請願が採択(一部採択)されました。全国一律制度確立や中小企業支援拡充を含む国や関係機関への意見書も採択されました。
 いわて労連は3月8日に請願を提出し、連合岩手も同種の請願を提出していました。
 3月14日にはいわて労連といわてパ臨連が最賃ディーセントワーク宣伝を盛岡市大通で行いました。今年の最賃引き上げに向けて世論を高めていくことが重要です。
 また、全労連は全国一律最賃制度の確立に向けた法案の準備なども進めています。引き続き、職場・地域で全国一律最賃署名を広げていきましょう。

重税反対!インボイス中止、民主的な税制を
重税反対統一行動
 3月11日、「3・13重税反対全国統一行動 第56回岩手県中央集会」が教育会館で行われ、1610人が参加しました。主催者あいさつを金野耕治・いわて労連議長が行いました。記念講演では関沢浄・岩手県商工団体連合会会長がお話しました。
 岩手県農民連が決意表明を行った後、行動提起として消費税減税・インボイス中止に向けた学習、憲法署名、集団申告などが提起されました。「ロシア政府への抗議FAX」も呼びかけられました。
 集会後、野村證券前で大宣伝行動が行われ、「消費税は今すぐ減税」「インボイス中止」「ロシアは侵略やめよ」など訴えました。その後、盛岡税務署で集団申告が行われました。

食・農ネット総会
 3月24日、いわて食・農ネットは教育会館で学習講演会と総会を開催しました。学習講演では「ゲノム編集などの新技術と、食・農の未来」と題して安田節子さん(食政策センター・ビジョン21主宰)が講演し、ゲノム編集食品が野放しに流通している日本の現状に警鐘を鳴らしました。

市民と野党の共闘を
 3月26日、岩手県革新懇が拡大世話人会議を盛岡市内で開催しました。
 全国革新懇の小田川義和さん(前全労連議長)が「激動する情勢のもとでの革新懇運動―参議院選挙にむけて―」と題してオンライン講演しました。
 その後、菅原則勝・日本共産党岩手県委員会委員長が発言し、統一戦線運動の重要な到達点と県内の野党共闘の状況を報告しました。7月の参議院選挙に向けて木戸口英司参議院議員が県内の野党統一候補として確認されています。労組や民主団体でも政策協定締結に向けて協議が進められています。野党共闘の前進で政治を変えていきましょう。

はたらくみんなの助けあい
全労連共済 岩手県支部
入学お祝い金の給付申請をしましょう!(慶弔型@、慶弔型A)
 ようやく、春らしいあたたかな日差しを感じられるようになってきました。この4月に、小学校や中学校にお子さんが入学するご家庭もあるのではないでしょうか。
 慶弔型@と慶弔型Aに加入されている方は、入学お祝い金の給付の対象になるか確認して、給付の申請をしましょう。

【慶弔型@】
掛  金 月100円/月
加入限度 10口
加入年齢 70歳未満
 お子さんが小学校に入学した場合、1口あたり5、000円が給付されます。
【慶弔型A】
(掛金、加入限度口数、加入年齢は慶弔型@と同じ)
 お子さんが小学校・中学校に入学した場合、1口あたり2、000円が給付されます。
 共済の時効は3年です。申請を忘れていたという方でも大丈夫です。事由発生日から3年以内に給付申請をすれば共済金を受け取れます。所属されている共済会にお問い合わせください。

NEWS
フラッシュ
●ほっとまんぷくプロジェクト食料配布
 
3月25日、ほっとまんぷくプロジェクト(民青同盟主催)は学生食料支援の配布行動を盛岡市内で行いました。約50人が訪れました。青年ユニオンも参加しました。
●ドキュメンタリー映画「北上・和賀の十五年戦争」盛岡上映会
 3月27日、北上市在住の都鳥監督のドキュメンタリー映画「北上・和賀の十五年戦争」の盛岡上映会がアイーナで行われ、250人が参加しました。

主 張
平和と暮らし守れ、第93回メーデーを成功させよう
 22春闘の山場を迎えてました。国民春闘共闘の全国集計では、同一組合で昨年実績との対比が可能な295組合の単純平均額で5、717円で、前年実績(5、233)を484円上回っています。ケア労働者の賃上げをはじめ、すべての労働者の賃金底上げ実現めざして、粘り強く闘いをすすめましょう。また、組合に未加入のすべての労働者を対象に労働組合加入を呼びかけましょう。
 国会では22年度予算が成立しましたが、年金削減など社会保障予算は削減され、一方で「敵基地攻撃能力の保有」などの軍事費は10年連続で増額されています。ウクライナ危機に乗じた改憲論議や軍拡の推進、「核共有」の議論まで出てくるという断じて許されない危険な情勢になっています。一見勇ましいような発言が無責任に飛び交いますが、こういう時こそ戦後の日本の歩みをかみしめながら、冷静な判断をしたいものです。いのち、くらし、そして平和を守る運動がますます重要になっています。
 こうしたもとで、第93回メーデーが行われます。岩手県中央集会は、5月1日(日)、9時から10時まで、岩手公園広場で開催されます。コロナ禍が続いていますが、感染対策をとりつつ、昨年に続きリアル集会とデモ行進を計画しています。日曜日開催ということもあり、親子企画なども準備しています。また、SNSで声を集める企画も呼びかけます。多くの組合員が関わって心を寄せあうメーデー集会にしていきましょう。その先の7月には参議院選挙が行われます。メーデー集会を、市民と野党の共闘を前進させ、平和と暮らし守る結節点として成功させましょう。
 

第93回メーデー岩手県中央集会
日時5月1日(日)9時〜10時
会場岩手公園広場
主催第93回メーデー
  岩手県中央集会実行委員会

4面

ひろば
   川  柳
国防は原発廃棄これ必須          野の一枝

戦場で市場気にする資本主義       瀬川重哉

なくしたい戦争原発核兵器         凡  夫

プーチンが敵基地攻撃例示し        巷多朗


年金者組合盛岡支部 

〜季節の一汁一菜で〜ナナコのゆるりお膳ごはん 第44回
 
こんにちは、ナナコです。今回から連載が新シリーズとなります。新生活の始まる学生さんや新入社員さんにもゆるっと作れるようなレシピにしたくて、ちいさなお膳のご提案にしました。お料理ベテランさんにも、ちょっとした工夫で楽しんでいただけるよう、丁寧にお伝えしてまいりますね。
 心機一転、どうぞよろしくお願い致します。
※材料は、二人で程よく食べられるくらいか、お一人で軽く二回食べられるような分量になっています。男性ならお代わりをして一回分くらいでしょうか。最近は汁もののジャーも良いものが出回っていますので、このままお弁当にもなります。お試しくださいね。

*スナップエンドウと豚小間のさっと炒め*
〈材料〉…スナップエンドウ5本・豚小間肉50g・ごま油少々
〈調味料〉…おろしにんにく小さじ1/2・おろししょうが小さじ1/2・塩胡椒適量・酒少々・ごま油少々
〈手順〉…@スナップエンドウは筋を取って、斜め半分に切る。Aボウルなどに豚小間肉と調味料を入れて、よく混ぜてなじませる。Bフライパンに少量のごま油をひき、Aを良く炒める。香りが立って赤いところがなくなったら@を加えてさっと炒めて火を止める。
*蕪たっぷりのお味噌汁*
〈材料〉…蕪(葉付きのもの)1個・だしパック1個、または顆粒だし少々・味噌少々・水300t
〈手順〉…@蕪は新鮮であれば皮を剥かずに使う。葉を少し残して葉と切り離し、葉の根元の土をしっかり洗うこと。実は縦半分に割ってから、半月切りに。葉は2pくらいに切りそろえておく。A小鍋に水を300t程入れ、だしパックか顆粒だしを入れる。湯が沸いたら@の実を先に加える。B実が柔らかくなったら、だしパックを引き上げ、味噌と葉を加えて火を止める。くたくたに煮たのがお好きな方は、弱火でコトコト煮ても美味しいです。 *梅しそと切り胡麻のごはん*
〈材料〉…炊き立てのご飯・梅干し漬けのしそ部分少々・ごま少々
〈手順〉…@梅しそは水気を固く絞り、包丁で細かく切っておく。A炊き立てのご飯をお茶碗に盛って、@を天に盛り、ごまをあしらう。
※さっと炒めは、朝ごはんやお弁当にするときは、にんにくを抜いても。ご飯は混ぜこんでおむすびにも良いです。毎日でなくても、三食全部でなくても、自分で料理すると心持ちがしっかりしますから、是非チャレンジしてみてくださいね。新生活、応援しています!
*レシピ提供…橋ナナコ(料理人・ヨガインストラクター・シンガーソングライター)