機関紙「いわて労連 2022年月3号      

●22春闘地域総行動
賃金の底上げで地域経済の好循環をつくろう/ ケア労働者音賃上げを●ウクライナ侵略を許すな!核兵器は禁止を●大熊座●2・6ローカルビッグアクション/ケア労働者の賃上げ・全国一律最賃・1500円に●県社保協と県庁前宣伝●建国記念の日を考えるつどい●憲法新署名スタート集会●改憲ストップ・バレンタイン宣伝●すべての労働者の賃金底上げ!全国一律最賃を●コロナ禍における岩手の地域とくらし〜わたし☆まちフォーラム開催●革新懇が木戸口参院議員と懇談●コロナ何でも相談会を開催●全労連共済岩手県支部●NEWSフラッシュ●主張●川柳●「うちでつくろうナナコ飯!」(43)


1面

22春闘地域総行動
賃金の底上げで地域経済の好循環をつくろう

ケア労働者の賃上げを
 
2月は22春闘の地域総行動月間です。いわて労連・県春闘共闘と盛岡地域春闘共闘は2月25日を地域総行動日として宣伝や要請行動に取り組みました。労働相談ホットラインや県庁前宣伝など多彩な行動で「賃金の底上げで地域経済の好循環を」と訴えました。 

 早朝宣伝を県公会堂前で行い、18人が参加しました。「大幅賃上げ・底上げで誰もが希望のもてる公正な社会を」と訴えました。
 労働局では最低賃金と雇用の改善を求めて要請しました。男女の賃金格差の改善や、企業毎の格差の公表の実施も求めました。盛岡市にも春闘要請書を提出して懇談しました。岩手県に対しては2月3日に春闘要請書を手交しています。
 経営者団体への要請も行いました。春闘要請書や全労連の「最低賃金の改善、中小企業支援の拡充で地域経済の好循環を〜全国一律最賃で経済の好循環を求める提言」(最終報告)を手渡して説明し、懇談しました。助成金の前渡し方式の提言を説明すると「それはいい。よく読ませていただきます」(中小企業団体中央会)と応じました。
 子どものコロナ感染が広がる中で、小学校等休業対応支援金制度が十分知られていないことを受けて、「会員に周知する。午後に行うセミナーでもさっそく訴える」(商工会連合会)
と応じました。働く者のいのちと健康を守る岩手県センターも要請書を手渡して、ハラスメント防止やインターバル規制を求め、「要請内容はそのとおりだ」(商工会議所連合会)と応じました。ロシアによるウクライナ侵攻については「平和あってこそ。物価やサプライチェーンへの影響も懸念される。対話による解決を」(経営者協会)と応じました。
 3月は春闘ヤマ場です。職場・地域で「賃金底上げで地域経済の好循環を」と訴えて共同を広げ、国民春闘を闘い抜きましょう。

ウクライナ侵略を許すな!/ 核兵器は禁止を
 
2月28日と3月1日に「3・1ビキニデー行動」が取り組まれ、日本原水協の全国集会などのオンライン視聴会が県内各地で行われました。
 集会では、ロシアのウクライナ軍事侵略と核による威嚇に抗議し、平和的解決の世論と運動を広げることが提起されました。同時に「核兵器禁止条約への署名・批准」の共同を広げて「参議院選挙で被爆国にふさわしい政治への転換を」と呼びかけられました。
 職場・地域で運動を広げましょう。

大熊座
 
今どき、19世紀のような侵略戦争が起きるとは驚きです。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域で2つの国が独立し、平和維持のためロシア軍を派遣するとして2月24日からウクライナを攻撃し、多数の死傷者が出ています▼プーチン大統領は演説で、ロシアは核兵器大国であると誇示し、欧米の批判や制裁に対して対抗しようとしています。しかし、武力で強引に主権と領土を奪うことを国際社会は許しません。この蛮行に対して、世界各国からロシアに対して批判が集中しています▼ところが、異様なのは、日本の安倍元首相です。ウクライナ侵略をしたプーチン大統領に「領土的野心はない。ロシアの防衛、権益の防護、安全の確保で行動している」と擁護しました。さらに、日本も同盟国との関係強化やアメリカの核兵器の共有などと言及する始末です▼2019年9月の日ロ首脳会談で「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている。二人で駆け抜けよう」と会見で述べた安倍元首相は、まさに「暴力的な略奪」を是認する価値を共有しているのか。しかし、武力で平和は作れません。どの国の人民も殺し殺されることは許されません。この愚かな行為を厳しく戒めなければ人類の未来はありません▼さて新型コロナの下でたたかわれる3年目の春闘です。ガソリンや食料品など物価上昇と一時金削減や年金削減、雇用不安などマイナス要因が多い時だからこそ、大幅賃上げ、底上げが必要ですよね。「平和」も「賃上げ」も労働組合に集まって、みんなで声を上げることから始めましょう。一歩一歩、春が近づいています。(こ)


2面
2・6ローカルビッグアクション
ケア労働者の賃上げ/全国一律最賃 1500円 に
 
2月6日は全労連の呼びかける「2・6ローカルビッグアクション」のいっせい行動日でした。盛岡市内ではスタンディング宣伝を行って「ケア労働者の大幅賃上げ、増員を」「全国一律最賃1500円実現、中小企業支援拡充を」と強調しました。

 2月の地域総行動月間の全国いっせい行動日に合わせて、いわて労連・県春闘共闘として取り組みました。
 当初、盛岡市内の商店街への訪問対話行動を計画していましたが、県内でもコロナ感染が急拡大したためスタンディング宣伝に切り替えました。
 盛岡市のクロステラス前で「ケア労働者の大幅賃上げを! 医師・看護師・介護士・保育士増やせ」と「最低賃金は全国一律1500円に、中小企業支援で地域経済活性化」を横断幕で訴えました。
 リレートークも行い、医労連、福祉労組、自治労連、県国公、いわて生協労組、年金者組合などが職場の切実な実態や春闘の課題などを強調して、賃上げと増員の実現を訴えました。
 宣伝カーも運行して商店街をまわりました。22春闘チラシも配布しました。あいにくの強風となりましたが、多くの市民が宣伝物を受け取りました。

県社保協と県庁前宣伝
 2月25日には県春闘共闘と県社保協が共同して県庁前宣伝を行いました。
 スタンディング宣伝とリレートークを行い、「コロナ禍の今こそ社会保障の立てなおしを!」と訴えました。県社保協、いわて労連、年金者組合などが訴えました。県社保協は「18歳まで医療費無料制度を!」「75歳以上の医療費窓口負担2倍化は中止を」と強調して訴えました。 
 年金者組合は年金裁判闘争について報告しながら、年金切り下げストップと訴えました。

建国記念の日を考えるつどい
 
「建国記念の日を考える県民のつどい」が2月11日に水産会館で行われました。会場とオンラインをあわせて61人が参加しました。小笠原基也弁護士(もりおか法律事務所)が「岸田政権の改憲策動とどう闘うか」と題してオンライン講演を行いました。国民生活を壊す「壊」憲を許さないために、参議院選挙に向けて取り組む意義が強調されました。続いて北上在住の映画監督・都鳥伸也さんが「北上・和賀に眠る戦争 地域の戦争を記録する意味」と題して講演しました。最新作の「戦争の足跡を追って 北上・和賀の15年戦争」を紹介し、地域の戦争遺産から国民が戦争に加担していた歴史の真実を学ぶ意義を強調しました。
 3月27日には都鳥監督の「戦争の足跡を追って」の上映会が盛岡市内で行われます。
 3月27日(日)アイーナ7階、@10時〜A14時〜、前売り券500円(当日700円)・大学生以下無料、詳細はいわて労連までお問い合わせください。

憲法新署名スタート集会
 
2月20日、憲法改悪を許さない全国署名を成功させよう「新署名スタート学習集会」が岩手教育会館で行われ、オンラインと合わせて120人が参加しました。「9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会」が主催しました。
 清水雅彦・日本体育大学教授が「憲法を変えて戦争のボタンを押しますか?」と題してオンラインで講演しました。改憲阻止の共同の運動について「市民と野党」だけでなく「『労組』の共闘が重要」と強調しました。この間の共闘の努力と成果を振り返り、参議院選挙で改憲勢力を3分の2以下に割り込ませることの重要性を強調しました。
 最後に行動提起として、「憲法改悪を許さない全国署名」を、参議院選挙前の6月までに県内10万人目標で取り組むことが呼びかけられました。

改憲ストップ・バレンタイン宣伝
 
岸田政権は憲法審査会を動かして改憲論議を推進しています。コロナ禍に乗じて「緊急事態条項」が必要などと主張していますが、いま必要なのは改憲ではありません。日本維新の会なども改憲論議を促進する危険な役割を果たしています。
 こうしたもとで女性5団体のピースアクションいわては2月14日、「バレンタインアクション」を盛岡地裁前で行って「9条改憲NO!」「ジェンダー平等」実現をと訴えました。リレートークも行ってアピールしました。
 2月9日には平和憲法9条を守る岩手の会が「9の日宣伝」を行って「憲法改悪を許さない全国署名」を訴えました。
 2月22日には憲法改悪反対共同センターが街頭宣伝を行って改憲阻止の署名を訴えました。


3面
すべての労働者の賃金底上げ!
全国一律最賃を
 
いわて労連といわてパート臨時労組連絡会は、最賃ディーセントワーク宣伝を2月15日に盛岡市内で行いました。阿部恵子・いわてパ臨連代表は「最賃引き上げ、すべての労働者の賃上げを」と訴えました。中野盛夫・自治労連委員長は「会計年度任用職員など自治体職場の非正規雇用労働者の待遇改善は急務だ。均等待遇実現へ力をあわせよう」と強調しました。岩崎保・岩手県国公共闘議長は「国家公務員の職場でも均等待遇実現が重要だ。大企業の内部留保を還元して大幅賃上げ実現を」と強調しました。医労連、いわて生協労組、年金者組合も訴えて、公務・民間が力を合わせる宣伝となりました。

コロナ禍における岩手の地域とくらし
わたし☆まちフォーラム開催
 
2月26日、岩手地域総合研究所は「わたし☆まちフォーラム2021」をアイーナで開催しました。昨年の開催予定をコロナ感染拡大で延期し、オンライン併用での開催となりました。
 今回は「コロナ禍における岩手の地域とくらし」がテーマでした。はじめに井上博夫・地域総研理事長が「フォーラムの趣旨とコロナ対策をめぐる状況について」の報告を行いました。続いて矢野亮佑・盛岡市保健所長が「新型コロナから学んだこと」と題して基調講演を行いました。午後は「自治・まちづくり」「産業・労働」「くらし・保健・福祉」「子育て・教育」の4つの分科会に分かれて学びあいました。

革新懇が木戸口参院議員と懇談
 
2月12日、岩手県革新懇は木戸口英司参議院議員との懇談会を開催しました。木戸口参議院議員は6年間の国会活動を振り返り、情勢・課題を報告しました。その後、参加した各界の民主団体などが課題や要望を発言しました。各団体は要望書を木戸口議員に手渡して、参議院選挙勝利、要求実現に向けて決意を新たにしました。

コロナ何でも相談会を開催
 
「コロナ災害を乗り越えるいのちとくらしを守るなんでも電話相談会」が2月19日に開催され、岩手県内でも取り組みました。2ヵ月毎に開催され、今回で12回目でした。いわて労連の会場では16件(北海道3、宮城県7、山形県3、岩手県3)の相談が寄せられました。「家族にコロナ感染者が発生して出勤できず、賃金がもらえないで生活が困難」(男性・40代)「住民税非課税世帯への臨時特別給付金はいつもらえるか」(男性・70代)など深刻な相談が寄せられました。次回は4月23日の開催予定です。
 2月25日には全労連の「全国いっせい労働相談ホットライン」が開催されました。

はたらくみんなの助けあい
全労連共済 岩手県支部
新型コロナウイルスに関する特別対応と給付具体例

一、陽性にもかかわらず、 医療機関に入院できなかっ た期間の扱い
 新型コロナウィルス陽性で入院が必要であったにもかかわらず、医療機関の都合で入院ができず、ホテルや自宅などで療養した場合は、医師が認めた期間を入院として扱います。
【事例】新型コロナ陽性だったが、医療機関の都合で入院できず医師の指示で14日間ホテルに宿泊。その後陰性になったため自宅に戻り、20日休業し自宅療養した。
〈契約@〉個人共済10口加入
(掛金月1、000円)
〈契約A〉緩和型共済10口加入
(掛金月3、000円)
〈給付@A〉
 ●14日×5、000円=70、000円(入院)
 ●20日×2、500円=50、000円(安静休業)
合計120、000円 二、陽性ではなかったが、感染疑いで医師などから自宅待機を指示され休業した場合
医療―家族などが陽性となったため、医師や保健所から自宅待機を指示され、仕事を連続7日間以上休業した場合は、自宅待機期間を安静加療期間と読み替えて安静休業として扱います。
慶弔A―医師や保健所から自宅待機を指示され、連続14日以上休業した場合、傷病見舞金として扱います。
※医療・慶弔ともに職場や自己判断での自宅待機は対象外です。
【事例】家族が陽性になり、組合員が医師から2週間の自宅待機を指示されました。その後の検査で感染していないことがわかったので、15日目に職場に復帰しました。
〈契約@〉個人医療10口(掛金月1、000円)
〈給付@〉
 ●14日間×2、500円=35、000円(安静休業)
〈契約A〉緩和医療10口(掛金月3、000円)
〈給付A〉
 ●14日間×2、500円=35、000円(安静休業)
 まだまだ収束の見通しがたたず、生活や健康に不安を感じる日々が続きます。組合員同士の助け合いの全労連共済を活用し、生活や健康を守っていきましょう。
 ■電 話 019(625)9191
 ■FAX 019(654)5092

主 張
春闘山場大幅賃上げ・底上げを勝ち取ろう
 
22春闘山場の3月を迎えました。私たちは「月額2万5千円以上、時間給150円以上の賃上げ」、「最低賃金時給1500円」の統一要求をかかげています。すべての労働者の賃金底上げを実現するため、職場・地域で力をあわせていきましょう。
 3月9日が全国統一の回答指定日です。翌10日が全国統一行動日です。いわて労連・県春闘共闘・盛岡春闘共闘は8時から岩手銀行本店前で早朝宣伝を行います。各職場・地域でも、職場集会や宣伝等を行っていきましょう。11日は重税反対統一行動日です。東日本大震災11周年でもあります。「消費税は今すぐ減税、インボイスは中止を」と声をあげましょう。3月12日にはさようなら原発岩手県集会2022が行われます。職場の組合員の参加を広く呼びかけていきましょう。
 岩手県国公共闘会議は大企業の内部留保を明らかにして、大幅賃上げ実現が可能なことを示す「ビクトリーマップ」チラシを作成しました。コロナ禍でも大企業は内部留保を7兆円も積み増して466兆円に及んでいます。わずか数パーセントを活用するだけで、すべての労働者の大幅賃上げが可能です。内部留保の社会的還元は全労連が主張し続けてきたことですが、いまや政府や財界でもその活用が取り沙汰されています。日本共産党は内部留保への適正課税を提言して、最低賃金引き上げや中小企業支援への活用も呼びかけています。
 大幅賃上げ実現は可能です。その世論を高めるために職場・地域で声をあげていきましょう。
 要求を必ず勝ち取る構えで職場の団結を強めよう。

NEWSフラッシュ
●全労連「春の組織強化拡大交流集会」
 
2月9〜10日、全労連「春の組織強化拡大交流集会」がオンラインで開催されました。
●全労連共済第15回拡大組織代表者会議
 
2月19日、全労連共済第15回拡大組織代表者会議がオンラインで開催されました。
●岩手私教連第58回定期大会
 
2月19日、岩手私教連第58回定期大会が開催されて方針と体制を確立しました。

4面

ひろば
   川  柳
年金を削り軍事費積み増しし      野の一枝

「抑制論」先棒かつぐ被爆国       瀬川重哉

窮状を救う手立ての9条だ        凡  夫

NHK与党与党で野党抜け        巷多朗

年金者組合盛岡支部 

うちでつくろうナナコ飯! 第43回
 
みなさんこんにちは!東京はすっかり春のような陽気です。東北で生まれ育った私にとって、三月はまだまだ寒い季節…雪が、ほっぺたをさす外気が恋しい今日この頃です。
 そんな先日、スーパーの鮮魚コーナーで「もうかさめ」を発見…!この季節、白子や生たらこを見るとつい買ってしまうのですが、それにもまして心躍りました。安いんですよね…(100g 100円ちょっとくらい)しかも大体夜まで売れ残っているんです。どうやらこちらではあまりなじみのない食材。「サメは臭い」という固定観念もあるようです。新鮮なものは全く臭くないし、むしろ癖がなく美味しい、何にでも合わせやすい優秀なお魚です 今回はフライに!そして三陸を想って小鉢もプラスしちゃいました!では行ってみましょう♪
*もうかさめのフライ*
(三人分)
〈材料〉…もうかさめ3切・料理酒少々・塩コショウ適量・小麦粉少々・たまごS〜M1個・パン粉適量・揚げ油
〈作り方〉
@もうかさめはひと口大に切って、料理酒少々を振り、塩コショウをする。
A小麦粉、溶きたまご、パン粉の順に衣をつけて、15分ほど休ませる(すぐに揚げるよりも、衣が落ち着きます!朝に準備して夜に揚げるのもいいですよ)
B180度の油で揚げる。火の通りは早めですが、身がふわっとしているので、しっかり揚げて大丈夫!
C油を切ったらキャベツなどと盛り合わせて完成!お好みでソースなどを添えて。

*三陸わかめと新玉ねぎの和え物*
〈材料〉…塩蔵わかめ20g(戻す前)・新玉ねぎ1個・ツナ缶1缶・ポン酢少々・ごま少々
〈作り方〉
@わかめを水で戻す。戻しすぎると味が抜けるので、私は3分くらいで水を切ります!長いのでひと口大に切ってボウルへ。
A新玉ねぎはスライスして、水にさらさずそのまま@へ。ツナ缶も入れ、ポン酢で和える。
B器に盛ったらごまを振ってできあがり!
 あとはおつゆとご飯で夕食になりますし、固くならないのでおべんとうのおかずにもいいです
地元の食材で今月も元気にお過ごしくださいね!
*レシピ提供…橋ナナコ
 ◆オンラインショップ
https://hanananako.thebase.in/