機関紙「いわて労連 2022年月2号      

●22春闘スローガン●いわて労連第55回評議員会で22春闘方針を確立●地域総行動で大幅賃上げの世論をつくろう●木戸口参議院銀と懇談●大熊座●22春闘スタート/ケア労働者の大幅賃上げを実現しよう!●県春闘共闘旗開き、年次総会開催/地域春闘もスタート●単産・地域春闘共闘でも春闘方針確立/地域春闘もスタート●ケア労働者の大幅賃上げを!「いのち・暮らし・社会保障立て直せ!」記者会見●改憲にNO!〜憲法生かした政治を●地域総研・連続講座〜中小企業支援の強化を消費税減税、インボイス中止を●核兵器禁止条約が一周年●全労連共済岩手県支部/年金共済 「2022春期」募集中!〜●告知●NEWSフラッシュ●主張/大幅賃上げ・底上げで、地域経済の好循環を●川柳●「うちでつくろうナナコ飯!」(42)

1面


22春闘スローガン
実現しよう大幅賃上げ・底上げ!なくそう格差!
憲法を守りいかし、誰もが希望をもてる公正な社会を!
〜労働組合でいっしょにつくろう!〜

いわて労連第55回評議員会
22春闘方針を確立
 
いわて労連は1月30日に第55回評議員会を盛岡市内で開催し、22春闘方針をはじめとした今後の運動方針を確立しました。県内でもコロナ感染が急拡大する中で、WEB併用での開催となりました。「労働組合の出番の春闘を闘い抜こう」と意思統一しました。

 金野耕治議長は「要求に根差して春闘をたたかい抜こう。経営者や政府に対して、働くものの権利を守るために力をあわせて声をあげていこう」とあいさつで呼びかけました。
 討論では年金者組合、県国公、医労連(医大)、宮古労連、盛岡労連、ローカルユニオン、自治労連(盛岡市職労)が発言しました。
 年金者組合は仙台高裁段階になっている年金裁判について、県国公は行政サービス拡充について、医労連・医大教職組はすべてのケア労働者の大幅賃上げや単組の闘う構えについて、宮古労連から地域医療や一次産業を守る課題、メーデー開催に向けた決意、労働生活相談所の取り組みなどが報告されました。盛岡労連は地域春闘の計画や、私たちの要求実現のために参議院選挙を闘う決意が話されました。ローカルユニオンからは点在の組合員とつながって闘う構えについて、盛岡市職労からは、過労死ラインを超える労働実態、DX(デジタルトランスフォーメーション)をめぐる課題や、当局の定数削減計画を跳ね返して5人の増員を勝ち取ったことなどが発言されました。
 全ての議案が満場一致で確認されました。
 裁判闘争中の郵政ユニオンと年金者組合を激励するため支援金を贈呈しました。 役員補充選挙も行われました。
信任=吉田友也(幹事・県国公)、柴田亜希子(幹事・福祉労組)、田村真理恵(幹事・女性部長・自治労連)

地域総行動で大幅賃上げの世論をつくろう
 
2月は地域総行動の月間です。全労連は2月6日を中心に全国一斉の行動を呼びかけています。コロナ感染状況を見極めながら2月中に地域での行動に打って出ましょう。盛岡では商店街での訪問対話を計画しています。県と盛岡春闘共闘は2月25日を中心に労働局や経営者団体への要請・懇談を行います。

木戸口参議院議員と懇談
 
1月30日、木戸口英司参議院議員(立憲民主党)との懇談会を行いました。いわて労連4役と、いわてパ臨連の役員を中心に懇談しました。木戸口議員は6年前の参議院選挙で岩手の野党統一候補として当選し、いわて労連も政策協定を結んで支援しました。今年7月に行われる参議院選挙でも立候補を表明しています。医労連、生協労組、自治労連、県国公、ローカルユニオンなどから要望や課題などを伝えて懇談しました。いわてパート臨時労組連絡会は「全国一律最賃署名」の紹介議員要請を手渡しました。
 木戸口議員は「皆さんのお話を伺い、私の考える政策と合致していることに心強く思った。共闘に向けては野党連絡会議で議論される。引き続き皆さんと力をあわせていきたい」と話されました。

大熊座
 一年で一番寒さの厳しい季節を迎えています。2月4日から北京冬季五輪が開幕するそうで、氷や雪の上で華麗なパフォーマンスするアスリートと、凍結路面を恐る恐る小幅で歩く加齢の私とは世界が違いすぎますね。屋根から落ちた雪で自宅の車庫の窓ガラスが割れてしまい、思わぬ出費に懐も冷えます。皆様もご注意を▼新型コロナ・オミクロン株の感染急拡大で県内でも新規感染者が3ケタとなる日々が続いています。改めてマスク・手洗い・3密対策と早期ワクチン接種に努めましょう。医療や公衆衛生、介護、保育、教育、自治体窓口など住民との接触が避けられない皆さんの疲労はピークに達しているかと思います。今の状況は、あの大震災直後とも重なります。過重労働で疲弊している仲間のために労働組合が当局交渉を重ねて、命や健康が犠牲にならないよう、仕事からの開放と休養を求めましょう▼デジタル庁発足や自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)、スマート・シティ(スマート自治体)構想が岸田首相の下で進められています。行政手続きだけでなく、あらゆる住民サービスまでAI(人工知能)が管理していくというもの。しかし、便利さとともに危険性が隣り合わせに。利用者個々の事情は斟酌されるのか。停電や地震、豪雨、津波など大災害が発生したときに避難や安全確保に対応できるのか。そして個人情報は守られるのか。全てに自己責任が押しつけられ、個人情報が丸裸にされ、営利企業の餌食となるのではないか。透明性と納得性、マンパワーの確保が大事です。22春闘で賃上げと増員を勝ち取ろう。(こ)


2面
22春闘スタート
ケア労働者の大幅賃上げを実現しよう!
 
いわて労連、国民春闘岩手県共闘会議、盛岡労連は、22春闘早朝宣伝、旗開き「春闘学習会」、県春闘共闘年次総会を開催して、22春闘のスタートを切りました。
 急務となっている「ケア労働者の大幅賃上げ」を実現し、労働者全体の底上げにつないでいきましょう。

 1月4日の早朝、いわて労連、国民春闘岩手県共闘会議、盛岡労連は、盛岡駅前で22春闘早朝宣伝を行いました。約800セットの春闘チラシ入りティッシュを配布してリレートークを行いました。
 宣伝カーから金野議長が「大幅賃上げ・底上げを実現し、格差と貧困をなくし、憲法を守り生かす社会をつくるために、労働組合に加入していっしょに声をあげていきましょう」と呼びかけました。
 いわて労連副議長がリレートークを行って、22春闘の課題や要求を訴えました。大幅賃上げ・最賃1500円、全国一律最低賃金制度確立、すべてのケア労働者の大幅賃上げ、医療・介護・社会保障・公務公共サービス拡充、自治体非正規の待遇改善、憲法守れなど、22春闘の重要テーマを訴え、駅前を通勤中の市民にアピールしました。25人が行動に参加しました。

県春闘共闘旗開き、年次総会開催
 
1月8日、22春闘旗開き「春闘学習会」と、国民春闘岩手県共闘会議年次総会をサンビルで開催し、46人が参加しました。
 22春闘旗開きはコロナ対策のため懇親会は行わず、春闘学習会を行いました。来賓として安藤知行・県定住推進室長、木戸口英司・参議院議員、横沢高徳参議院議員、菅原則勝・日本共産党県委員長が参加しました。来賓の皆さんと一緒に参議院選挙に向けた「団結ガンバロー」を行いました。 春闘学習会では、清岡弘一・全労連副議長を講師に、全労連・春闘共闘の22春闘の構えを学びました。
 年次総会では統一賃上げ要求として「月額2万5千円以上、時間給150円以上」「最低賃金1500円」などの統一基準や、諸課題を確認し、県春闘共闘の役員体制も確立しました。
 討論では単産、地域組織から7人が発言し、職場の課題やストライキを配置して地域に足を踏み出して前進回答を引き出した秋闘の教訓など、「労働組合の出番」の春闘に向けた決意などが語られました。
 会場では名護市長選支援の檄布と支援カンパも訴え、19、631円集約し、1月11日に沖縄県統一連へ送付しました。

単産・地域春闘共闘でも春闘方針確立
地域春闘もスタート
 単産・地域組織でも、中央委員会や地域春闘共闘の年次総会などが開催されて、22春闘方針を確認しています。
 岩手自治労連は1月29日に中央委員会を開催して春闘方針を確立しています。岩手医労連も1月29日に中央委員会を書面議決で開催しました。岩手県農協労組は1月21日に春闘学習会を開催しました。両磐地域春闘共闘会議は年次総会を1月20日に開催しました。盛岡労連は2月4日に盛岡地域春闘共闘会議年次総会を行います。盛岡地域総行動は2月25日です。

ケア労働者の大幅賃上げを!
「いのち・暮らし・社会保障立て直せ!」記者会見
 
コロナ禍が深刻に広がるもとで、医療・社会保障体制の拡充がますます求められています。これまでの全国の運動の成果で、政府は医療・介護・保育などへ処置改善支援補助金を準備していますが、不十分で問題のある内容です。
 いわて労連は1月26日に「いのち・暮らし・社会保障立て直せ!」記者会見を行いました。医労連、県医労、医大教職組、いわて生協労組、福祉労組が参加して、現場の課題や実態を訴えました。
 中野るみ子・いわて労連副議長(医労連委員長)がパネルを示してケア労働者の低賃金の実態、とりわけ女性・非正規労働者の格差を強調し、「医療・社会保障体制を立て直すためにケア労働者の大幅な賃上げが急務。医労連は月額4万円要求している」と訴えました。
 医労連からは国の給与補助金は「水準も低く、対象も期間も限られていて問題だ」と告発。
 福祉労組は給与明細を示して「手取り14万円では暮らしの展望が立たない。大幅な賃上げが必要」、医大教職組からは「院内保育所は補助制度の対象にもならない」と訴えました。
 職場での当局交渉とあわせて、地域で「いのち署名」を広げ、22春闘でケア労働者の大幅賃上げをめざしましょう。


3面
改憲に NO!憲法生かした政治を
 岸田政権は、コロナ感染拡大が深刻になる中にもかかわらず、憲法審査会を動かして、改憲に向けた論議を加速させようとしています。国民の多くが望んでいない改憲論議を進めるのではなく、コロナ対策にこそ集中すべきです。
 1月11日には「9の日宣伝」が盛岡市内で行われました。1月17日には憲法改悪反対県共同センターが街頭宣伝を行い、改憲を許さない全国署名を訴えました。
 改憲NO!全国市民アクション岩手の会は1月18日に盛岡昼デモを行って改憲ストップの声をあげました。この日は女性5団体のピースアクションいわてが、レッドアクションスタンディング宣伝を大通り商店街で行いました。デモ行進にも途中で合流して改憲NO!の声を合わせました。全体で80人が参加しました。
 2月11日には「建国記念の日について考える県民のつどい」が水産会館で10時から行われます。ZOOMでも参加できます。

中小企業支援の強化を
地域総研・連続講座
 
1月22日、岩手県地域総合研究所は第2回連続講座を行いました。今年度は「新型コロナウイルスと市民生活」をテーマに取り組んでいます。
 第2回講座では、「コロナ禍での中小企業支援について」と題して工藤進作さん(盛岡商工会議所総務企画部長)がお話しました。盛岡商工会議所は国や県の中小企業支援策の窓口となって具体的な支援にあたってきました。商工会議所として独自の支援事業も取り組んできました。
 また、コロナ災害を乗り越える何でも相談会について、中村健・いわて労連事務局長が報告しました。

消費税減税、インボイス中止を
 
消費税廃止県各界連絡会は1月24日、盛岡市内でイエローキャンペーン・街頭宣伝を行って消費税減税署名を訴えました。
 また、消費税をなくす岩手の会が1月29日に総会を開催、インボイス制度の学習も行いました。総会では「インボイスが及ぼす暮らしへの影響など身近な事例で署名を広げよう」と話しあい、共同を広げて取り組もうと意思統一しました。

核兵器禁止条約が一周年
 核兵器禁止条約発効から一年になることを記念して、1月22日に日本政府に核兵器禁止条約批准を求める岩手の会は街頭宣伝を盛岡市・クロステラス前で行いました。
 1時間の行動でしたが高校生や市民などが署名に応え、43筆が集まりました。


はたらくみんなの助けあい 全労連共済 岩手県支部
年金共済「2022春期」募集中!
 65歳からの生活、考えていますか?「年金共済」で退職後の安心を積み立てましょう!
 現在、65歳の平均余命は、男性19.70年、女性24.50年。この間、健康でイキイキと過ごしたいものですが、そのために必要なのが「生活資金」です。しかし、公的年金だけではどうしても不足しがちです。経済的な不安を抱えずに暮らすため、今からしっかり準備をしておきましょう。
 年金共済は、「生命保険料控除」の対象です。所得税・住民税を軽減できます。
 手軽に始めるならBコースがおすすめです。まとまったお金ができた時、一時払もできます。一部解約もできるから、教育資金やマイホームの頭金などに使えます。Bコースは生命保険料の控除の対象になります。
 確実に老後の資金を貯めたい人は、Aコースがおすすめです。Aコースは、個人年金保険料控除の対象になります。
〈掛金はこちら〉
【月 額】1口1,000円(5口以上加入必須、500口限度)
【半年払】月額払いに上乗せして1口10,000円から
【一時払】1口100,000円〜(Bコースのみ)
 2022年・春期の申込みは5月15日必着です。お早めにお問い合わせを!
 パンフレットをお送りします!
電話:019(625)9191 FAX:019(654)5092 mail:roren@iwateroren.org

NEWSフラッシュ
●全労連第62回評議員会
 
1月24〜25日、全労連第62回評議員会が開催されました。岩手からは中野るみ子副議長が評議員としてオンライン参加し、発言しました。
●医労連第49回中央委員会
 
1月29日、岩手医労連第49回中央委員会が書面議決で開催されました。
●岩手自治労連第119回 中央委員会
 
1月29日、岩手自治労連第119回中央委員会が岩手自治会館で開催されました。

主張
大幅賃上げ・底上げで、地域経済の好循環を
 
22春闘がスタートしました。職場で働くすべての労働者を視野に要求を練り上げて、力を集中して交渉しましょう。地域でも力を合わせて、「大幅賃上げ・底上げ実現」の世論をつくり出していきましょう。
 日本は20年以上も実質賃金が下がり続ける一方で、大企業は内部留保を蓄え続けてきました。貧困と格差が拡大し、そのことがコロナ禍を深刻にしています。社会生活を支えるケア労働者には女性・非正規雇用労働者も多く、とりわけ困難が集中しています。22春闘でケア労働者の大幅な賃金・労働条件改善を勝ち取り、地域全体に大きく波及させていきましょう。
 全労連・いわて労連は、月額2万5000円以上の賃上げ、全国一律・時給1500円の最低賃金などの要求を確認しました。労働総研は「2万5000円の賃上げは内部留保の2・80%、最賃1500円は2・98%を原資にすれば実現できる」「国内生産額を75・13兆円押し上げ、税収も7・07兆円増える」と試算しています。
 中小企業支援の拡充も必要です。日本の企業数の99・7%、従業員数では7割を中小企業が占めています。しかし政府の予算は大企業支援が優先です。中小企業支援に大きく切り替えさせることが必要で、コロナ禍のもとで切実に求められています。
 全労連は「最低賃金の改善、中小企業支援の拡充で地域経済の好循環を」の政策をまとめました。2月の地域総行動では、行政や経済団体、商店街などへの要請に取り組みます。私たちの要求や全労連の政策などを広く知らせて、「大幅賃上げ・底上げで地域経済の好循環を」の世論を大きく広げて国民春闘をたたかっていきましょう。

告知
2022年「建国記念の日について考える県民のつどい」
日時 2月11日(金・祝) 10時〜12時
会場 岩手県水産会館
 *ZOOMでの参加もできます。詳しくはいわて労連までお問合せ下さい。
内容 小笠原基也弁護士の講演
  映画監督・都鳥伸也さんのお話
参加費 300円
呼びかけ団体:教科書・靖国神社問題ネットワーク、岩手県歴教協、岩手憲法会議、治安維持法国賠同盟、国民救援会、いわて労連、革新懇


4面

うちでつくろうナナコ飯!第42回
 
みなさんこんにちは!東京もそこそこお寒うございます!可愛い名前のウイルスが心配ではありますが、なにより免疫を下げないことが肝要ですね。そのためにも内側から温まり、しっかり栄養バランスを整えて、食生活も気を引き締め、かつ楽しく美味しく過ごして参りましょうね!今月はちょっと変わったお鍋のご紹介です!

*自家製! プリフワ水餃子鍋*
〈材料〉…餃子の皮(大判)1袋・はんぺん1個・鶏ひき肉100g・むきえび50g・青ネギ適量・お好みの野菜(白菜、ごぼう、人参、大根など、普段のお鍋のお野菜なんでも )・鶏がらスープの素大さじ2・料理酒大さじ2・ポン酢適量

〈作り方〉
@フードプロセッサーがあれば、ちぎったはんぺんと鶏ひき肉を加えてすり身状にする。ない場合はすり鉢で擦り合わせる。
A@に荒く刻んだえび、みじん切りにした青ネギを加えてヘラでよく混ぜ込む。
B餃子の皮でAを包んでいく。包み方はなんでもOK!端に水をつけてしっかり閉じるのがコツ。
C土鍋などに7分目ほど水を張り、鶏がらスープと料理酒を加えて、煮立ってきたら野菜を加え餃子を並べて蓋をして中火で加熱する
D沸騰したら火を弱め、野菜と餃子に火が通ったら器に取り、ポン酢をかけて召し上がれ!

餃子の中身が余ったら、沸騰した鍋にスプーンでポトポト落として団子的に食べてしまいましょう!
 皮が余った時も、半分位に切ってそのまま一緒に加熱して、かっけや平たい麺のように楽しめます。
 野菜やキノコ類を沢山入れて、家族でアツアツを楽しんでくださいね!元気にまた来月お会いしましょう
*レシピ提供…橋ナナコ
◆オンラインショップ https://hanananako.thebase.in/


   川  柳
米軍が日本の安全脅かし        野の一枝

迷走のはてに落ちつく10万円     巷多朗

権力と嘘と暴力睦まじい        瀬川重哉

米軍がコロナ感染基地となり     凡  夫

年金者組合盛岡支部