機関紙「いわて労連 2020年月7号      

●核兵器はいらない!核兵器禁止条約の発効を/国民平和大行進・県内全市町村で宣伝や自治体要請行動●原水爆禁止世界大会はオンラインで開催●○コロナを乗り越える「何でも電話相談」を開催●大熊座●コロナ禍だからこそ、最低賃金引き上げを!●全労連東北ブロックとして統一要請●最賃オンライン集会を開催!●地域経済守れ、消費税は減税を●改憲よりもコロナ対策を!●県議会請願を提出●いの健県センターが代表者会議●全労連共済/屋根が吹き飛び 28,750円給付/お見積もりは簡単!●主張●予告●NEWSフラッシュ●「うちでつくろうナナコ飯!」●川柳


1面

核兵器はいらない!/核兵器禁止条約の発効を
国民平和大行進/県内全市町村で宣伝や自治体要請行動

 
2020国民平和大行進は、「核兵器なくせ」と訴えながら、5月10日に北海道を出発して6月13日に岩手県に引き継がれました。今年はコロナ感染防止のため県内での行進は取り止め、県内全市町村でスタンディング宣伝(39ヵ所)や要請行動に取り組みました。
 岩手県内の行動は6月13日にスタートし、21日に宮城県へ引き継がれました。県実行委員会も支援しながら各地域原水協が主体でスタンディングや自治体要請を行いました。
 13日は久慈市、二戸市、一戸町でスタンディング宣伝が行われました。二戸市内では3ヵ所で実施。岩手銀行本店前の行動にはコープあおもり労働組合が生協労連のリレー旗を持って参加し、いわて生協労組に引き継ぎました。
 6月16日には県庁前でスタンディング宣伝を行いました。雨天でしたが、各団体からリレートークを行ってアピールしました。要請団は県の副知事や盛岡市などへ要請を行いました。
 遠野市での行動では岩手県原爆被害者団体協議会の伊藤宣夫会長(遠野市在住)も参加してスピーチしました。
 沿岸地域でもスタンディングや自治体要請が取り組まれました。幹線コースでは宣伝カーも運行して地域宣伝を行いました。

原水爆禁止世界大会はオンラインで開催
 
核兵器禁止条約は、6月8日現在で81ヵ国が調印し、38ヵ国が批准しています。50ヵ国目の批准書が国連事務総長に寄託されてから90日後に発効します。岩手は県も含めた全市町村で日本政府に条約調印を求める請願を採択しています。「ヒバクシャ国際署名」を広げてさらに世論を高めていきましょう。
 今年の原水爆禁止世界大会はコロナ感染防止のために集会は中止し、8月2日から9日までオンライン世界大会として開催されます。
 8月6日と9日に各地域で試聴会を行います。各地で成功させましょう。

コロナを乗り越える/「何でも電話相談」を開催
 6月6日、コロナ災害を乗り越える「なんでも電話相談」が全国で行われ、1200件を超える相談が寄せられました。岩手県内では2ヵ所で電話相談を受け付け、いわて労連には26件の相談が寄せられました。東北各県にランダムにつながる設定のため、県外の相談が多数寄せられました。
 「労働契約書を正式に結びたいといわれたが、現在25万円の賃金を18万円にすると言われた」、「コロナ関連で休業させられ、先月は13日しか働けず、いつも26万円程の手取りが7万円だった」などの労働相談や、フリーランスの労働者からも相談も寄せられました。生活困窮から生活保護につなぐケースもありました。今後も対象を限らずに持続的な支援が求められます。次回は8月8日に全国いっせい相談が行われます。


大熊座
 
米ジョンズ・ホプキンス大によると、新型コロナウイルスの累計感染者数は6月28日現在、全世界で1000万人を超えました。ブラジルなど感染が急増し、アメリカでの感染が再拡大し始めています。累計感染者数が最も多いのはアメリカで251万人超。次いでブラジル・131万人超、ロシア・63万人超、インド・52万人超と続いています。累計の死者数も50万人を超す一方で、回復者は506万人と報道されています▼日本では、6月28日現在で18、467人が感染し、うち死亡者数は971人、回復者数は16、559人となっています。しかし、連日の報道では、北海道や東京、関東圏を中心に感染者が後を絶ちません。「東京アラート解除」などとパフォーマンス先行で政治利用されている感がありますが、自粛から自衛へと言葉が変わり、いつの間にか自己責任にされ、まるで第2波を待っているかのようにさえ見えます▼新型コロナ危機を経験した私たちは、これからの社会のあり方について考え直す必要があります。歴代の政府が進めてきた医療や公衆衛生など社会保障予算の削減方針は撤回させ、医療従事者と防護具と入院ベッドを増やす予算に切り替えること、健康で文化的な生活、生きる権利の保障こそ国政の最優先課題とすること、国民が困窮したときに必要な資金を提供できるよう政府はいつでも資金を準備しておくこと▼そのためには、不要不急の予算(例えば敵基地攻撃能力を高める武器、戦闘機など)は大幅に削減するとともに、富裕層と大企業は応分の負担で国の財源を確保すべきです。自然災害と同様に新型コロナ対策を求めます。(こ)


2面
コロナ禍だからこそ、最低賃金引き上げを
 
6月26日に中央最低賃金審議会が開催されて、今年の最賃審議が本格的にはじまっています。コロナ禍のもと「雇用を優先」などといい、最賃引き上げを抑制しようという財界の動きもありますが、こういう時だからこそ最低賃金の引き上げが求められます。
 
全労連・いわて労連は、最賃引き上げ署名や最賃審議会への寄せ書きなどの取り組みを進めています。中央最低賃金審議会や岩手地方最低賃金審議会の委員に向けて「まともに暮らせる最賃を」、「格差をなくして全国一律最賃制度に」など、最賃引き上げを求める声を届けましょう。
 また、ツイッターで「#最低賃金を1500円に」などハッシュタグをつけて発信することも呼びかけています。職場・地域で積極的に取り組みましょう。
 全労連は6月4日を20夏季闘争6・4全国行動第4次最賃デーと位置づけて統一行動を呼びかけました。 中央では全国一律最低賃金制度を求める請願署名提出集会が行われ、与野党の国会議員が参加して11万筆を超える署名が国会議員に手渡されました。
 岩手でも、盛岡市・クロステラス前で最賃引き上げ夕方宣伝を行いました。
 岩手地方最低賃金審議会が6月5日に行われ、いわて労連から傍聴に参加しています。次回以降、7月3、28日に開催され、8月5日には金額が答申される予定です。いわて労連として傍聴や意見陳述などに取り組みます。

全労連東北ブロックとして統一要請
 
全労連東北ブロックは6月15日を中心に最賃統一行動に取り組みました。
 いわて労連は15日に岩手労働局へ「最低賃金の引き上げと中小零細企業支援の拡充、及び最低賃金引き上げに関連する労働行政の改善を求める要請」を行い、コロナ禍でこそ最賃引き上げをと訴えました。賃金室長等が対応しました。
 北海道労連や東北各県労連も県や労働局への要請や宣伝を行いました。秋田県労連は弁護士会との懇談を行い、基本的な認識は一致していることを確認しています。

最賃オンライン集会を開催!
 全労連は6月28日、「コロナ禍に克つ!いまでしょ!最低賃金全国一律1500円 6・28全国1000人オンライン集会」を開催しました。全国で400人を超える人が視聴しました。県内でも、いわて労連での試聴会や久慈、胆江など各地で視聴して参加しました。
 パネルディスカッションでは、黒澤幸一・全労連事務局次長と、ジャーナリストの竹信三恵子さん(和光大学名誉教授)、全国で最低生計費試算調査を監修している中澤秀一さん(静岡県立大学・短期大学部准教授)が討論しました。竹信さんは「(景気悪化の際に)労働者にしわ寄せさせる日本的なやり方を切り替えることが必要」と強調。中澤さんは「財界は客観的な指標での審議というが、『生計費』こそきちんと重視して審議すべき」と指摘し、最低生計費試算調査の成果を強調しました。
 リレートークでは各地から中継で決意を語りました。東北からはいわて生協労組の橋基委員長が「震災時に被災地は1円の引き上げに抑えられた。賃上げを抑制する誤りを繰り返してはならない」と強調しました。

地域経済守れ、消費税は減税を
 6月24日、消費税廃止岩手県各界連絡会は6月24日にイエローキャンペーンを盛岡市内で行って消費税5%減税を求める署名を呼びかけました。
 岩商連の坂下事務局長は「中小企業は本当に苦しい中で頑張っている。持続化給付金などの支援制度はあるが、コロナで5割の影響を受けた場合が対象になっているため3〜4割の影響では救われない。しかも一回きりだ。困っている全ての業者を対象に、継続的な支援が求められる。それには消費税の減税が最も効果的だ」と訴えています。
 各界連絡会は、6月県議会で「消費税5%減税を」と国に意見書を送ることを求める請願を提出しました。


3面
改憲よりもコロナ対策を!
 コロナ対策などで野党は国会継続を求めましたが、6月17日で通常国会は閉会しました。翌日18日、河合克之元法務大臣と河合案里議員が選挙違反容疑で逮捕されました。昨年のカジノ汚職疑惑で秋本司議員の逮捕に続き、安倍政権下で自民党議員の逮捕は2例目です。
 そんな中で安倍首相は6月20日に「総裁任期中に憲法改正の国民投票を」と語っています。
 緊急署名岩手の会は6月19日、「改憲よりもコロナ対策を」と求めて19日行動・夕方デモを盛岡市内で行いました。ピースアクションいわてと憲法共同センターは6月25日、盛岡地裁前でスタンディングを行って「改憲NO!ジェンダー平等を」と訴えました。

県議会請願を提出
 6月29日、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議は、岩手県社会保障推進協議会と連名で「被災者の医療費・介護保険利用料などの免除措置の継続を求める請願」を関根県議会議長に提出しました。岩手県保険医協会も被災者アンケートをもとに、社会保険加入者も含めた被災者の医療費などの免除措置を求める請願を提出しました。
 東日本大震災以降、県は被災者の医療・介護利用料免除を継続してきました。関根議長は「要請は重いものだ思う。医療費免除などは本来国がすべきこと。しっかりと受け止める」と応じました。
 他に、消費税廃止各界連絡会は消費税の減税、岩手医労連は医師看護師の増員を求める請願を提出しました。
 常任委員会は7月2日、本会議は6日の予定です。

いの健県センターが代表者会議
 いのちと健康を守る岩手県センターは6月16日、代表者会議を開催しました。コロナ禍のもとで、職場の状況等を交流しました。医大教職組と胆江労連はオンラインで参加しました。県センターとして職場に役立つ取り組みを進めようと方針を確認しました。
 6月18日、いの健全国センターが呼びかけた「コロナ感染症と働く者の健康学習会」が行われました。県センターは視聴会を開催して参加しました。コロナ禍でのメンタルへルス問題について学びました。

全労連共済
 
今年も、台風や豪雨の季節が近づいてきました。毎年大規模な自然災害が全国各地で多発しています。被害が出る前に、火災共済に加入しておき、備えておくことをおすすめします。
 火災共済には、火災による被害への給付だけでなく、豪雨や台風での、被害も保障されます。

屋根が吹き飛び/28、750円給付
 
昨年10月に発生した台風19号では、テラスの屋根が2枚吹き飛んでしまうという被害(滝沢市の事例)がありました。火災共済に220口加入していた加入者には、風水害共済金・臨時費用を併せて28、750円の給付がありました。他にも、床上・床下浸水、雨漏りなどの被害も保障されます。

お見積もりは簡単
 居住面積・人数、木造か鉄筋かを知らせください。すぐにお見積もりできます。助け合いの共済なので、掛金は他の保険会社と比べて、驚くほどお手頃です。この機会にお問い合わせを
電話:019(625)9191
FAX:019(654)5092

2020岩手県地方自治研究集会
日時 7月18日(土)10時〜15時30分
会場 岩手県公会堂・水産会館・プラザおでって
内容 基調報告、 講演【10時〜12時岩手県公会堂大ホール】
「光り輝く三陸を目指して
  〜台風被害を等を乗り越えて〜」
 講師中村一郎 氏(三陸鉄道・代表取締役社長)
分科会 13時30分〜15時30分
岩手県公会堂、岩手水産会館、プラザおでって各会場
参加お問い合わせ いわて労連まで 

NEWS フラッシュ
 ●「アベ政治を許さない」リレートーク・スタンディング
 
6月3日、県革新懇は盛岡市大通で「アベ政治を許さない」リレートーク・スタンディングを行いました。
 ●フラワーデモ・スタンディング
 
盛岡フラワーデモは6月11日、盛岡市・クロステラス前でスタンディング宣伝を行いました。
 ●岩手自治労連第116回中央委員会
 
6月20日、岩手自治労連は第116回中央委員会を開催しました。金野議長が来賓挨拶しました。
 ●岩手県地域総合研究所が総会
 
6月26日、NPO法人・岩手県地域総合研究所は通常総会を開催しました。コロナウイルス感染防止のため、書面での総会となりました。
 ●岩手県平和委員会が定期総会
 
6月27日、岩手県平和委員会は盛岡市内で定期総会を開催しました。6月15日には県庁前で沖縄連帯の宣伝を行いました。

主張
コロナ対策でも震災の教訓を活かそう
 
コロナ禍が続く中での夏期闘争になっています。夏期一時金、人勧、最賃など重要な課題が続きます。コロナ感染防止とともに、労働組合活動も工夫しながら取り組みをすすめていきましょう。
 先日ある介護職場のお話を伺いました。「東日本大震災の教訓が活かされていない!」という嘆きと怒りの声でした。「マスクは足りない、対応は遅い」、「連日のようにあれこれと指示がくるが、現場はそんな体制にない」、「利用者と職員の感染防止と両立しながら、一体どうしろというのか」。「もっと非常時に備えた体制や準備されていれば」という思いは、とりわけ医療や介護、保育、小売業など生活の維持に不可欠な仕事に従事する皆さんに共通する声ではないでしょうか。こうした思いを寄せて、改めて教訓を語り合い、活かすことが求められます。
 まもなく東日本大震災津波から9年4ヶ月を迎えます。東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議は毎年3月に「つどい」を開催してきましたが、今年はコロナ感染防止のために延期していました。このたび、総会の開催に合わせて「9年のつどい」を開催することになりました。日時は7月25日(土)、13時から15時半までです。会場は久慈市「福祉の村」総合福祉センターです。記念講演では「東日本大震災及び台風被害そして新型コロナウイルスからの復興とこれからの久慈市〜子どもにたちに誇れる 笑顔日本一のまち 久慈〜」と題して、久慈市長の遠藤譲一・久慈市長にお話いただきます。パネルディスカッションも行います。久慈市では、2016年の台風10号や2019年の台風19号など相次ぐ災害で新たな被害が発生しました。コロナ後は、避難所のあり方についても工夫が求められています。震災復興の現状と課題、今後の防災対策など、みんなで集まって語り合いましょう。


4面

うちでつくろうナナコ飯! 第23回
 
みなさんこんにちは!いよいよ夏間近ですね。暑さ寒さに体がついていかず、食欲が落ちたりしていませんか?今日はサッパリ食べられて、ボリュームもあるサラダのレシピをご紹介します。福島出身の亡き祖母が「すっぺしょっぺ」と呼んでいたサラダです。作り方を尋ねてもかなり適当に「すっぺしょっぺだぁ〜」と笑っていました。夏になると思い出す、そんな思い出の味を再現してみました☆

*すっぺしょっぺのサラダ*(3人前)
材料…〈具材〉レタス半分・セロリ1本・きゅうり1本・あればりんご半分、その他お好みの野菜モリモリOK!〈ドレッシング〉サラダ油大さじ1〜2・しょうゆかだししょう油大さじ2・レモンのしぼり汁1個分・塩適量・コショウ適量

@レタスをちぎり、その他の野菜は食べやすく切る。リンゴはいちょう切りにして塩水にさっとさらす。
A大きめのボウルや器に野菜をどんどん入れていく。
Bドレッシングは、別に混ぜなくてOK!Aの上に目分量でまわしかけ、器ごとあおるようにしながら、菜箸なども使って和え混ぜる。
Cそのまま食卓にドン!食べるときは銘々にお皿に盛ってどうぞ(^^)

 今回は赤い大根「紅くるり」を千切りにしたり、しらすをカリカリに炒めたお手製じゃこなども乗せてみました(^^)梅肉やしそ、ミョウガなどを加えてもさわやかです。すっぺしょっぺで外せないのは「生のレモンをギューッと絞る!お醤油サラリ!」です。是非お試しを☆
*レシピ提供…橋ナナコ(都議選の応援頑張ってます!歌も再開しています♪FacebookとTwitterで応援してくださいね!)

ひろば
   川  柳
議員さえ付けぬマスクに税使い
                                                                    野の一枝

法を曲げ閣議決定賭けマージャン
                                                                    巷多朗

賭けマージャン無い日は検事になりすまし
                                                                    拓  庵

つい本音強盗キャンペーン安倍総理
                                                                    凡  夫

父祖の地を訪うて追われるクマやシカ
                                                                    瀬川重哉
年金者組合盛岡支部