機関紙「いわて労連 2019年月7号      

●2019国民平和大行進/核兵器のない世界を/核廃絶の願いをつないで県内行進●全国一律最賃制度確立を!めざせ1500円!●大熊座●参議院選挙特集号●議長の訴え●参議院選挙学習決起集会〜投票に行って政治を変えよう!●いの健県センターが安全衛生学習会●NEWS FLASH●主張●Hanaのナナコ飯第12回●川柳


1面

2019 国民平和大行進/核兵器のない世界を/

核廃絶の願いをつないで県内行進
 
1958年からはじまった国民平和大行進が今年も取り組まれ、6月8日から16日にかけて岩手県内を行進しました。来年は被爆75年を迎えます。今年も幹線コースに加えて沿岸などの支線コースも取り組まれ、核廃絶の願いをつなぎました。

 6月8日に青森県から二戸市で行進を引き継ぎ、16日に宮城県へつなぎました。今年は全国通し行進者として丸宗一さんを迎えての行進でした。県内では伊藤稲子さんが沿岸支線コースなども含めて通し行進をしました。各地の自治体首長や議会議長へ要請を行い、多くの賛同が寄せられました。
 昨年宮古で開催された岩手県原爆死没者追悼式典の際の原爆パネル展をきっかけに新たに被団協とつながりを持った被爆者の方に、宮古行進で挨拶をしていただきました。
 来年2020年は被爆75年を迎え、NPT再検討会議も行われます。核兵器なくせの声を広げて運動を強めて行きましょう。8月の原水爆禁止世界大会にも職場・地域から代表を送りましょう。
 第34回を迎える反核平和マラソンも行われました。自治労連青年部が中心となり、6月4日に釜石市役所をスタートして県内をつなぎ、6月7日に盛岡市役所前にゴールしました。

全国一律最賃制度確立を!/めざせ1500円!
 いわて労連といわてパ臨連は6月27日に盛岡市大通で最賃ロングラン宣伝を行いました。あいにくの雨天でしたが、道行く市民にシール投票や、岩手地方最賃の引上げを求める署名を呼びかけました。
 また、今年は盛岡市の大通商店街のお店を訪問して対話しながら、全国一律最低賃金制度を求める署名を呼びかけました。「日本は中小企業支援策が弱いことがよくわかった」、「中小企業支援強化を求めて私たちも声を上げたいが、とりまとめをするところがない」などの声が出されました。
 21日には全労連などの中央行動が行われ、厚生労働省交渉や議員要請などが行われました。


大熊座
 
戦後74年の慰霊の日を迎えた6月23日、沖縄全戦没者追悼式が糸満市摩文仁の平和祈念公園で行われ、横殴りの雨の中にもかかわらず5100人が参列したとの報道▼玉城デニー知事は、政府が進める米軍基地建設は民意を尊重せず、地方自治もないがしろにしていると批判し、政府に対して対話による解決を求め大きな拍手に▼一方の安倍首相は、新基地建設には触れず、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くすと空疎な言葉を並べ、会場から怒りの声▼糸満市立兼城小学校6年生の山内玲奈さんの平和の詩「本当の幸せ」を、以下、引用します▼青くきれいな海 この海はどんな景色を見たのだろうか爆弾が何発も打ち込まれ  ほのおで包まれた町 そんな沖縄を見たのではないだろうか 緑あふれる大地 この大地はどんな声を聞いたのだろうか けたたましい爆音 泣き叫ぶ幼子 兵士の声や銃声が入り乱れた戦場 そんな沖縄を聞いたのだろうか 青く澄みわたる空 この空はどんなことを思ったのだろうか 緑が消え町が消え希望の光を失った島 体が震え心も震えた いくつもの尊い命が奪われたことを知り そんな沖縄に涙したのだろうか(中略)お金持ちになることや有名になることが幸せではない 家族と友達と笑い合える毎日こそが本当の幸せだ 未来に夢を持つことこそが最高の幸せだ 「命どぅ宝」 生きているから笑い合える 生きているから未来がある 令和時代 明日への希望を願う新しい時代が始まった この幸せをいつまでも▼安倍首相はどんな気持ちでこの詩を聞いたのか。こどもに恥ずかしい政治はもうやめるべきだ。(こ)


2面
選挙に行って政治と生活を変えよう/市民+野党共闘の前進

 
7月の参議院選挙は、憲法を守り、暮らしを変える、大事な選挙です。「戦争は絶対イヤ!平和憲法守りたい」、「消費税10%やめて」、「最低賃金1500円にしてほしい」、「安心して暮らせる医療・介護・保育・年金にしてほしい」、こうした私たちの願いを実現する選挙です。「選挙に行って政治を変えよう!」「投票に行って生活を変えよう!」の風を、職場・地域で広げましょう。

 いわて労連は、組合員の思想・信条、政治活動の自由を保障する立場から、あらゆる選挙について特定の候補者や政党を機関で決定しないこととしてきました。しかし、安倍自公政権は、国民多数の反対の声を無視し、国会議員の数の力を頼みにして憲法違反の安保法制(戦争法)を強行採決し、特定秘密保護法や共謀罪など「戦争する国づくり」を強引に進めてきました。そして憲法9条に自衛隊を書き込む改憲を執拗に狙っています。平和憲法を守るためには国会の力関係を変える必要があり、国会前で抗議行動を続けて来た青年や会社員、知識人から「野党は共闘」「選挙に行こう」と声が上がり、「市民連合」が誕生しました。
 3年前に私たちは、この中央の動きに呼応して、岩手での市民と野党の共闘を進める立場から「いわて市民ネット」を結成し、野党統一候補の木戸口英司さんを応援して当選することができました。いわて労連は市民ネットの事務局を担い、全労連や市民連合の方針も参考にして、木戸口さんを推薦し政策協定を締結しました。今回も、3年前と同様に、野党統一候補横沢たかのりさんを推薦し、政策協定を締結しました。
 なお、組織として推薦決定はしましたが、組合員個々の政党支持・政治活動の自由は、これまでどおり保障するものです。 

いわて労連と横沢たかのりさんとの政策協定書(項目)
1.安倍9条改憲阻止、戦争法廃止、立憲主義回復
2.辺野古基地建設中止、日米地位協定改正
3.被災者生活再建支援金500万円へ
4.原発ゼロ、再生可能エネルギーへ
5.消費税10%増税中止、富裕層や大企業に応分の負担で消費税に依拠しない税制を
6.日米FTA交渉中止、農業者戸別所得補償制度、種子法復活を
7.若者が健やかに育ち、学び、働くことを可能にするための保育や教育、雇用の予算拡充
8.貧困と格差の解消、8時間働けば暮らせるルールの実現、 全国一律最賃制確立、 最賃今すぐ1000円、 1500円めざす
9.東京一極集中の是正、 地方への権限委譲、 地方自治の尊重
10.軍事費を削って、医療・介護・福祉など社会保障サービスの拡充
11.毎勤統計不正、森友・加計疑惑の全容解明
12.LGBTなどあらゆる差別解消、女性差別撤廃、共生型社会
13.いわて労連との交流・懇談の場を持つこと

車イスで国会へ!
弱者にやさしい社会は
すべての人にやさしい社会!
改憲を止める! 暮らしを守る!
岩手の「市民と野党」の統一候補は、
横沢たかのりさん
(無所属。国民民主党、立憲民主党、社会民主党、日本共産党が支援。いわて労連も支援しています)

プロフィール
 
矢巾町生まれ、47歳。盛岡工業高校卒業。スズキ(株)入社。モトクロス国際A級ライセンス取得。1997年、25歳の時に練習中の事故で脊椎を損傷し、車いす生活に。1999年にチェアスキー選手となり、国内大会に出場。2010年のバンクーバー・パラリンピックに日本代表として出場。小・中・高校をはじめ、子育て世代、医療現場、スポーツ関連事業などで講演活動を続けています。


3面
投票に行って、いのち、暮らし、平和を守ろう!/憲法と平和を守ろう
憲法改悪を阻止して、憲法違反の戦争法を許さず、民意を無視した沖縄米軍基地建設強行を止める。平和憲法9条を守り、戦争する国づくりを許さない選挙です。
〇安倍9条改憲NO!平和憲法を守る
〇憲法改悪阻止
〇戦争法(安保関連法)は廃止を
〇沖縄辺野古米軍基地建設は中止、普天間基地即時撤去を

いのち・くらし・福祉守る

いのちとくらし、福祉を守り、私たちの暮らしを変える選挙です。
〇被災者本位の復興、被災者生活再建支援金は500万円に
〇消費税10%増税はストップ
〇8時間働いて誰もが普通に暮らせる社会を
〇最低賃金は今すぐ1000円以上、1500円をめざせ。 全国一律最低賃金制度確立を
〇長時間労働の法的規制強化、残業は月45時間上限に
〇均等待遇実現、ハラスメント根絶のための法規制を
〇社会保障予算の拡充を
〇ジェンダー平等の前進、あらゆる差別の撤廃を

私も投票します!
消費税増税なんて許せない。そもそも社会保障を消費税で、という発想がコワい。
大企業や富裕層などからの税金の取り方を見直してほしい。
(医療労働者39歳男性)

ずっと非正規雇用です。まともに暮らせる賃金にしてほしい。せめて最低賃金は今すぐ1000円以上に。
(生協労働者29歳女性)

年金だけでは生活できない。せめて減らない年金制度にしてほしい。
(年金者組合65歳男性)

選挙に行かない」というあなたへ
いわて労連議長 金 野 耕 治
 学習の友6月号に愛知学習協会長の吉田豊さんが「選挙に行かない」というあなたへ、と題して述べていましたので引用させて頂きます。日本では選挙(投票)は権利ではあるが義務ではありません。棄権するのも一つの選択でしょう。しかし棄権することは現状に白紙委任することになります。政治に無関心でいられても無関係ではいられません。
 よくある話しですが、なぜ行かないかの理由に、「どうせ私の1票で決まる訳じゃないし」と言います。もちろんたった一人の意向で物事が決まったらそれは独裁国家です。私たちは、お金持ちであろうが貧乏であろうが平等に1票を持っています。その一人ひとりの民意を積み上げて多数を得た者が当選となります。1票は微力ですが無力ではありません。
 次に、誰に入れたら良いか分からない、という声もあるかと思います。それは組合員の皆さんが自ら関心を持ち、情報を集め判断するという努力が必要です。その意味では、この機関紙や全労連の選挙特集号が参考になるかと思います。戦争法廃止・9条守れ、消費税増税反対、原発再稼働反対、一人ひとりの人権が大切にされる政治を目指して、まず投票所に足を運びましょう。

参議院選挙学習決起集会/選挙に行って政治を変えよう!
 
いわて労連は6月29日に「選挙に行って政治を変えよう〜19参議院選挙学習決起集会」を盛岡市内で行いました。講師に全労連の小田川義和議長を招き、参議院選挙情勢を学びました。職場や地域の活動交流も行い、最後に金野議長の団結ガンバローで意思統一しました。その後、いわて市民ネット主催で、野党統一候補の横沢たかのりさんと一緒に盛岡市大通をパレードし、クロステラス前で街頭演説が行われました。

いの健県センターが安全衛生学習会
 6月1日、働くもののいのちと健康を守る岩手県センターは、初任者研修として位置付けて学習会を行いました。安全衛生委員会の運営の基礎を川久保病院安全衛生委員会事務局の藤沢さんがお話しました。その後、女性の働きやすい職場づくりで努力している「かさい農産」の葛西会長と菅原スタッフがお話しました。

NEWS フラッシュ
 ●10%ストップ消費税増税/ 反対県民集会
 
6月13日、10月消費税10%ストップネットいわては、県民集会を行いました。10%ネットの呼びかけ人の本田宏さんが講演しました。24日には川徳前で宣伝行動を行いました。
 ●ピースアクションいわてがスタンディング
 6月19日のお昼、女性5団体のピースアクションいわてが盛岡地裁前でアベ改憲NO!のスタンディング宣伝を行いました。
 ●19日行動盛岡夕方デモ
 6月19日、3000万署名岩手の会は盛岡で安倍9条改憲NO! の夕方デモを行いました。
 ●年金裁判口頭弁論
 
6月27日、年金裁判口頭弁論が盛岡地裁で行われました。次回期日は9月27日です。

主張
いまこそ最賃1000円、全国一律最賃制度実現、中小企業支援拡充の声を広げよう
 
夏季闘争が本格的に取り組まれています。一時金闘争や人勧闘争、増員など、各職場の要求前進へと闘いをすすめましょう。
 最低賃金の引き上げの運動も重要です。19春闘では、いわて生協労組が35円の時給引き上げを勝ち取りました。深刻な人手不足も背景にして単組も奮闘しました。そこには、最低賃金の引き上げが大きく影響したことは間違いありません。社会的な賃金闘争の成果といえます。この成果を人事院勧告などの闘いにつないでいきましょう。
 全労連北海道・東北ブロックは「最賃キャラバン2019」を5月に行いました。岩手県をスタートに、各道県の労働局や県などに要請を行ってきました。いま、「最低賃金全国一律へ」の声が広がっています。山形県の吉村知事は「最低賃金は全国一律に」「ランク制度は廃止すべき」と発言されています。キャラバンの県要請でお会いできませんでしたが、「思いは皆さんと同じ」とメッセージを寄せてくださいました。岩手県内でも自治体請願の運動を広げており、県と16自治体で「最低賃金大幅引き上げ」「全国一律制度確立」「中小企業支援拡充」を求める議会請願が採択されて、国への意見書が上げられています。東日本大震災で大きく被災した宮古市でも保守系の議員も含めて全会一致で採択されています。いまこそ、最低賃金はいますぐ1000円・1500円めざせ、全国一律最低賃金制度確立、中小企業支援拡充を、の声を大きく広げるときです。
 岩手地方最低賃金の審議が7月から本格的にはじまります。7月3日に最低賃金審議会が行われて労働局長から諮問がされる予定です。8月のはじめには答申が出される予定です。審議会の傍聴行動や、意見陳述などを取り組んでいきましょう。最低賃金の地域間格差は年々広がり続け、最高の東京(985円)と岩手の762円との差は223円にまで広がっています。地方から都市への人口流失・人手不足を加速させています。最低生計費試算調査は全国に広がって、九州や京都でも最賃のデータが公表されていますが、全国どの地方で調査しても最低限必要な金額に差がないことがますます明らかになっています。
 いま、職場・地域で最賃引上げの声を広げて、岩手の最賃を大幅に引き上げ、「今すぐ1000円」を実現させていきましょう。中小企業支援策も抜本的に拡充させていきましょう。この声を職場・地域で大きく広げましょう。


4面

   川  柳
千秋楽大統領に横切られ
                           拓  庵

職業は太鼓持ちです首相より
                           巷多朗

不足分博打で稼げと言う政府
                           凡  夫

血税を身銭のように使うアベ
                           野の一枝

三権を縦に並べるおごり人
瀬川重哉
                           年金者組合盛岡支部 



Hanaのナナコ飯 第12回
 みなさんこんにちは!
 いよいよ7月!楽しい選挙の季節がやって参りました!私は真面目にふざけるのが大好きなので、今回はこんなレシピです☆
 皆さんもご一緒に如何ですか
**必勝!「たかのり勝つ!!」むすび*
(大きめ5個分)
 
○材料…豚もも肉ブロック200g 、塩こしょう少々、小麦粉、マヨネーズ大さじ2、パン粉1カップ、市販の高菜漬け1パック、炊きたてごはん1・5合、手塩、焼き海苔一枚。
 ○作り方…@豚もも肉を包丁で一口大に5枚分そぎ切りし、塩こしょうをして小麦粉を振り、マヨネーズをさっと塗りつけ、パン粉をしっかり抑えてつける。
A炊きたてのごはんに高菜漬けを適量入れ、しゃもじで切るようにしてまぜる。手塩をつけて大きめサイズに、5個握る。
B@のカツを180度の油でカラリと揚げ、油を切る。
C握ったおむすびに揚げたカツを乗せ、帯状に切った海苔で抱き合わせて出来上がり!
☆高菜×海苔×カツ!…そして私達が結ぶ…と、ダジャレのようですが、味はしっかり保証します(笑)暑くてムシムシする季節にもガツンとパワーが出ますよ〜!皆さん、この夏も一緒に頑張りましょう!!必ず、たかのり勝つ!!
*レシピ提供…高橋奈々子(つながる台所Hana店主)
 ランチやご宴会、お弁当等のご予約お待ちしております!
盛岡市内丸4ー18
TEL: 08060138787