機関紙「いわて労連 2018年月9号      

●「人間の復興」をすすめよう/復興県民会議が総会●岩手地方24円引き上げ、格差は拡大●18人勧・5年連続プラス勧告/県公契約審議会で賃金規定の検討も●大熊座●沖縄県知事選挙/「オール沖縄」の候補の勝利を!/(サブ)辺野古新基地はつくらせない!翁長知事の遺志を継いで!●沖縄辺野古新基地建設を許すな!/「沖縄の基地をめぐる旅・久保克子」●核兵器は禁止を!原水爆禁止世界大会・広島大会/原水爆禁止2018年世界大会 ―核兵器のない平和で公正な世界のために― に参加して●争議支援!盛岡労連サマービアパーティ●戦争法廃止!改憲阻止を!●母連が赤紙配布行動、革新懇がスタンディング●ICANの川崎さんが講演会●リストラ促進の消費税増税は中止させよう!〜消費税増税反対シンポジウム●ニュースフラッシュ●主張●【Hanaのナナコ飯】●川柳
 


1面
「人間の復興」をすすめよう/復興県民会議が総会
 
8月18日、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議の第8回総会が岩手県水産会館大会議室で開催されました。全県各地から約60人が参加して、復興の現状と課題、今後の運動について話し合いました。
 日本共産党の斉藤信・県議団長が参加して来賓挨拶を行いました。この間の復興県民会議の運動の成果として、被災者の医療・介護利用料免除の継続と、仮設店舗の助成期間延長をさせてきたと強調しました。
 記念講演では「創造的復興から人間復興へ〜宮城の取り組みから見えてきたもの〜」と題して綱島不二雄氏(東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター代表世話人、元山形大学教授)がお話しました。綱島氏は、「漁業特区」構想反対で漁協と共同、被災者医療費免除復活を求めて被災者・仮設自治会長署名と要請行動、指定廃棄物最終処分場建設反対で自治体当局ぐるみで反対集会開催など、村井県政による被災者無視・大企業優先の「創造的復興」とたたかってきた宮城の経験を話し、宮城と岩手の復興の姿勢の違いを浮き彫りにして、人間の復興の重要性を強調しました。
 その後、野田村(宇部村議)、宮古市(木村民商事務局長)、岩泉町(町職副委員長)、山田町(木村町議)、陸前高田市(伊勢市議)が復興の現状や課題などを報告しました。岩泉からは台風10号被害からの復旧・復興の現状を報告しました。
 最後に、いわて生協労組の橋委員長が労理共同で取り組んできたバスボランティアの取り組みを報告しました。
 総会では、今後の活動方針と体制を確認しました。そして、11月に大槌で開催される災害対策全国交流集会の成功に向けて取り組むことを確認しました。

岩手最賃24円引き上げ、格差は拡大
 
8月22日、岩手地方最低賃金審議会は最低賃金を現在の738円から24円(3・25%)引き上げて時給762円にすることを決定しました。引き上げ額は最低賃金が時給で示されるようになって以降最大の額ですが、私たちの求める「今すぐ1000円以上、めざせ1500円以上」には遠く及ばない金額です。また、最高額の東京との格差はこれまでの一時間当たり220円から223円に拡大しました。
 8月10日に出された答申に対して、いわて労連、いわて労連青年部・女性部、いわてパート臨時労組連絡会、岩手医労連が大幅引き上げを求めて異議申し出を8月20日にいわて労働局長宛に提出しましたが、答申どおりとして却下され、今年の最賃額が確定しました。
 全国的には、中央最賃審議会がA〜Dランク毎に格差をつけた目安を示したことに対して、23地方が中央目安を上回る決定をしました。Dランク地方はすべての県で1〜2円上回りました。格差を拡大させる中央の目安に対する怒りのあらわれと言えます。
 最賃の大幅な引貴上げと、全国一律最低賃金制度の確立に向けて、さらに運動を広げていきましょう。

18人勧・5年連続プラス勧告/県公契約審議会で賃金規定の検討も
 
8月10日、人事院勧告が出されました。官民較差(655円、0・16%)に基づき、月例給の引き上げと一時金の0・05月引き上げを勧告し、不十分な水準ながら5年連続のプラス勧告となりました。合わせて65歳定年延長の意見書が出され、賃金水準はじめ、再任用制度、退職金、定員問題など総合的な協議が課題になっています。
 いわて労連と県公務共闘は声明を発表しました。
 また、8月24日には県の公契約審議会が行われ、賃金規定の検討が開始されています。いわて労連は審議会を傍聴しました。次回は11月です。社会的賃金闘争として、最賃、人勧、公契約条例を重視して取り組みます。

大熊座
 あの猛暑の夏がウソのように朝晩は涼しくなってきました。ウソと言えば、中央省庁の障害者雇用の水増し問題が明らかになりました。政府が定めた障害者の法定雇用率をクリアするために、政府自らがごまかしていた人数は、国の27機関で3460人。一番多いのが国税庁で1022人。次が国土交通省603人、法務省539人と▼毎年9月を障害者雇用支援月間として国と地方自治体が啓発活動を行っているそうですが、まずは自らの不正を謝罪し、直ちに改めるべきです。「障害者である労働者は、経済社会を構成する一員として職業生活においてその能力を発揮する機会を与えられる」(障害者雇用促進法)として特に公務職場は民間企業を上回る法定雇用率が義務づけられています▼政府は第三者チームを設置して原因究明を図るなどとしていますが、この件について安倍首相から国民に対してお詫びや謝罪の言葉はまだありません。国会が閉会中であっても衆参の厚生労働委員会を開いて立法府として行政府を厳しく追及すべきです▼沖縄の翁長前県知事が亡くなり県知事選挙が早まりました。翁長知事が命をかけて貫いた米軍新基地建設阻止のたたかいは、平和憲法と民主主義と地方自治が問われる国民全体に関わる問題です。しかも、戦後、日米両政府による米軍基地の押しつけは今もなお沖縄の人々を苦しめています。オール沖縄の代表として立候補する玉城デニーさんを何としても当選させるために力を合わせましょう。仮に安倍氏が自民党総裁に3選されたとしても国民の多数は9条改憲だけは絶対許しません。沖縄からその民意を示しましょう。(こ)

2面
沖縄県知事選挙/「オール沖縄」の候補の勝利を!  辺野古新基地はつくらせない! 翁長知事の遺志を継いで!
 
沖縄の辺野古新基地建設を許さない闘いの先頭に立ち、保守・革新の壁を乗り越えて「オール沖縄」、沖縄県民の結束の要として奮闘してきた翁長雄志・沖縄県知事が、8月8日に亡くなりました。11月に予定されていた沖縄県知事選挙は、9月13日告示、9月30日投票となりました。
 翁長さんの「辺野古新基地建設は許さない」という遺志を継いで、沖縄県民に連帯して、私たちもオール沖縄の候補の勝利に向けて支援していきましょう。
 翁長県知事の誕生、「オール沖縄」勢力の勝利は、現在の野党共闘の原動力となって安倍政権を追い詰めてきました。今度の県知事選挙でも「オール沖縄」が勝利すれば「辺野古新基地建設反対」の沖縄県民の意思を改めて安倍政権に突きつけることになります。新基地建設阻止や改憲発議を阻止する上でも重要な意義を持ちます。
 全労連は「沖縄県知事選挙の勝利へ全力を」と訴えています。私たちもできるかぎりの支援をしましょう。
 次の行動を呼びかけます。
〇沖縄の知人や友人に声を掛けて支持を訴えましょう。
〇沖縄県労連支援のカンパにご協力をお願いします。
○ビラまきなど現地での選挙ボランティアの派遣(費用は各自)

沖縄辺野古新基地建設を許すな!
 前々回まで4面の「めもあーつ」を連載していた久保克子さんが沖縄基地をめぐる旅のレポートをよせてくれました。
沖縄の基地をめぐる旅  久保克子
 
6月23日の沖縄全戦没者追悼式の参加を挟んで普天間、嘉手納、辺野古、高江、やんばるの森の散策と沖縄の基地をめぐる旅をした。
 宜野湾市のど真ん中にある普天間基地は、昨年の12月、隣接する普天間第二小学校の校庭に米軍ヘリの窓枠が落ちて大きな問題になった。基地のフェンスは住宅地の隣の垣根のような近さで、米軍機飛行の恐れがある度に防衛省の監視員が校庭にいる児童に避難を指示。校庭の使用再開から5ヶ月で671回を数えた。周辺には保育園、学校、病院が107施設もある。
 1995年9月、米海兵隊員による少女の暴行事件を機に世界一危険なこの基地の全面返還が1996年4月、橋本首相とモンデール米駐日大使の会談で取り交わされたが移設条件つき返還だった。基地運用年数40年、耐久年数200年の巨大辺野古新基地を日本の税金で建設するというもの。ジュゴンをはじめ5800種の生物が住む豊かな海に土砂が投げ込まれている。今年の3月、埋立予定地にマヨネーズ並の柔らかさをもった厚さ40mの海底地盤のあることを公表した防衛省は、2年前に判明していながら名護市長選の影響を危惧し隠蔽。
 嘉手納の82%を占める米空軍嘉手納基地。成田空港をしのぐ3700mの滑走路を2本もつ日本最大のこの基地の目の前で車の修理工場を営む中本兼作さんからお話を聞いた。基地内の騒音防止協定や夜間、早朝の飛行差し止めが全く守られず、電車のガード下の音に匹敵する騒音は平均一日63回。16年間の授業騒音中断は授業2年分にあたる。沖縄の本島北部の豊かな森のやんばる(山原)。ヤンバルクイナなど世界的に貴重な生物多様性の宝庫には米軍にとって世界で唯一のジャングル戦闘訓練場があり、日本の陸上自衛隊が隊付研修の名のもと、米軍訓練に参加している。
 元衆議院議員の古堅実吉さん(89歳)は、15歳で「鉄血勤皇隊」として動員され地獄の戦場体験を2時間半にわたって話された。軍隊と軍事基地に頼って戦争への道を進んでは、平和も安全も命も守ることはできない。沖縄戦の教訓はここにある! と。
 沖縄の痛みは、米政府の無謀な要求だけではなく、虚偽、捏造、改ざん、隠蔽、妄議をもって沖縄に犠牲を押しつけ続けてきた日本政府にあった。基地のある限り危険は無くならない。そのために何ができるか問われた旅だった。

核兵器は禁止を! 原水爆禁止世界大会・広島大会
 原水爆禁止世界大会が今年も開催されました。いわてローカルユニオンの新田委員長をはじめとして、35人の岩手県代表団が広島大会に参加しました。レポートをご紹介します。
原水爆禁止2018年世界大会 ―核兵器のない平和で公正な世界のために― に参加して
いわてローカルユニオン委員長  新田英則
 
今年の大会は核兵器禁止条約が国連で採択されて1年が経過、また、西日本一帯を襲った集中豪雨で被害を受け、さらに猛暑が追い打ちをかける中での開催であった。
 開会総会では、連帯のあいさつとして福山真劫さん(総がかり行動実行委員会共同代表)や山本隆司さん(オール沖縄会議事務局長)が話された。また、小沢一郎氏や岡田克也氏、糸数慶子氏からメッセージが寄せられた。全労連の長尾副議長は、「昨年では考えられないことで、いままでの共同・共闘の結果ではないか」と話していた。
 各国で核兵器禁止条約の発効に向けた取組が進んでいることや被爆国日本政府の対応に対する批判の声があった。国内のたたかいの中で茨城県厚生連労組がヒバクシャ署名を取組む中で「政治的なので署名しない」という仲間に対し診療報酬と賃金について関連付けながら、仕事が常に政治と関わりがあることを訴えてきたこと、その結果、平和大行進の通し行進する仲間がでてきたことを報告。
 閉会総会では北海道の高校3年生3人が「核兵器についてきちんと知るきっかけにしたい」と派遣カンパや核兵器廃絶署名の取組み、心が折れそうになった時もあったが、がんばってこの大会に参加したことを発言。
 また、「原爆の絵」活動の基町高校の報告があった。これは被爆証言を絵にしてわかりやすく伝える活動で、最初、話を聞いたときは想像できず驚きだけだったが、聞くうちに怖いと思ったことや後悔しないだろうかと思いながらも、広島に来た高校生が泣きながら聞いてくれたとき「絵で何か感じてくれている」と実感したことなど発言。
 平和祈念式典では広島市長、広島市議会議長、県知事、国連事務総長代理すべてが核兵器禁止条約にふれていたが安倍首相は一言もふれなかった。安倍首相のあいさつに腹立たしを覚えた人が多かったのではないか。
 若い参加者からは原爆を過去のもではなく、語り継ぎ残していくという発言に心強さと未来は明るいと感じられた。また、海外からの参加者が多かったのは運動が確実に広まっているのではないかと感じた。
 初めての参加で、思っていた以上に、学び・考えさせられた4日間であった。この機会を与えていただいたいわて労連に感謝します。

3面
争議支援!盛岡労連サマービアパーティ
 
8月10日、毎年恒例の盛岡労連「労働争議の仲間激励・サマービアパーティ」が盛岡市・木の花会館で開催され、59人が参加しました。
 郵政20条裁判を支える岩手の会、県国公全厚生争議団を支える会、年金裁判など、争議で闘う仲間からの報告が行われました。また、参加した組合からも活動の特徴などが報告されました。
 労金お楽しみ抽選会や、「うたごえ」などで今年も盛り上がり、他労組の仲間との交流ができて楽しいひと時を過ごしました。

戦争法廃止! 改憲阻止を!
 
8月20日、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会」は「19日行動」として夕方デモを盛岡市内で行い、約100人が参加しました。
 安倍首相が8月12日に山口県下関市での講演で「自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう、取りまとめを加速すべきだ」と述べて、秋の臨時国会に憲法改正案を提出する考えを示しています。
 改めて、「安倍9条改憲NO!3000万署名」を職場地域で広げていくことが重要です。全国では1350万筆を超えています。県内では、約17万筆の到達です。
 全国市民アクション実行委員会は、9月1日〜9日を「全国一斉署名行動週間」として全国行動を呼びかけています。「岩手の会」は、9月7日に盛岡市内での行動を計画中です。
 また、第4次集約日の9月30日には岩手教育会館を会場に午後1時半から学習講演会を開催します。講師には白井聡氏(政治学者・京都精華大学専任講師)を招きます。権力の暴走を止めるのは、市民の運動であることを学び確信にしましょう。そして、この秋の闘いで3000万署名の目標を達成して、改憲発議を断念させるまで運動を広げましょう。

母連が赤紙配布行動、革新懇がスタンディング
 
8月15日、岩手県母親大会連絡会は盛岡市大通で戦争反対の「赤紙」配布宣伝を行いました。
 「安倍9条改憲NO!3000万署名」を呼びかけながら、平和憲法9条を守ろうと訴えました。
 その後、岩手県革新懇が「アベ政治を許さない」スタンディング宣伝を行って、3000万署名を呼びかけました。

ICANの川崎さんが講演会
 
8月19日、岩手県反核医師歯科医師の会は、ノーベル平和賞を受賞したICAN運営委員の川崎哲さん(NGOピースボート共同代表)を招いた講演会「核兵器禁止条約で変わる世界〜日本はどうする〜」を盛岡市内のホテルで開催して、123人が参加しました。
講演で川崎哲さんは「核兵器禁止条約の署名・批准の促進には、被爆者の証言やヒバクシャ国際署名が重要な力になっている」、「安倍首相は核保有国との掛け橋になるなどと言っているが、何をしようというのか。日本は核兵器禁止条約を批准すべきだ」と強調しました。

リストラ促進の消費税増税は中止させよう!/消費税増税反対シンポジウム
 
8月25日、消費税廃止岩手県各界連絡会は消費税シンポジウム「2019年10月からの消費税10%・複数税率・インボイスを中止させよう」を岩手県水産会館で開催し、約50人が参加しました。
 はじめに関沢浄・岩手県商工団体連合会会長が基礎講座として「消費税増税を許さず減税・廃止をめざす運動を進めよう」と題してお話しました。消費税「7つの大罪」として「@景気を底から冷やす、A低所得者ほど重い負担、B徹底した大企業優遇、Cリストラ促進、D中小企業の営業破壊、E膨大な滞納を招く、F軍事費調達を容易にする」と指摘。さらに免税事業者排除につながる「インボイス」制導入を大罪に加えました。国民が主人公となる税制に切り替える運動を強めて増税をストップさせようと訴えました。
 次にシンポジウムを行いました。業者、消費者、医療関係者がそれぞれの立場から消費税増税に反対する思いを訴えました。会場での質疑も行われました。宮古民商からは「復興でがんばっている業者はグループ補助制度で助かっているが、消費税分は補助にならない。また、2重ローン対策で再生機構への返済があと3〜4年で元本返済の時期になる。復興需要のピークが過ぎたいま、消費税増税になれば返済できないかも。消費税でつぶされる」という業者の不安を指摘しました。
 最後に坂下豊・岩手県商工団体連合会事務局長が、「学習や署名の推進、増税反対の議員を増やそう!」と行動提起しました。
 そもそも消費税は売り上げから「仕入・経費」を除いた部分に課税するので、人件費は最大の課税対象であり、経営者の人件費抑制圧力になります。労働者を「派遣」に置き換えると「人件費」から「経費」に変わるので節税になります。労働者の生活を圧迫し、人件費を低く抑え、不安定雇用に追いやる税制です。
 労働者こそ、消費税増税反対の声を先頭に立ってあげていきましょう。

NEWSフラッシュ
 ●盛岡労連一の日行動
 
8月1日、盛岡労連は岩手銀行本店前で定例の一の日行動を行いました。
 ●年金裁判・盛岡地裁
 
8月10日、年金者組合の年金裁判が盛岡地裁で行われました。次回の公判は11月です。
 ●岩手医労連第71回定期大会
 
8月25〜26日、岩手医労連第71回定期大会がホテル志戸平で開催されました。

主張
改悪法を職場に持ち込ませず、秋の闘いで「職場改善」へ前進を
 安倍政権の「働き方改革一括法」が、労働者や過労死家族の声を踏みにじって強行採決されました。改悪法は強行されましたが、政省令の段階で歯止めをかけさせることが大事です。現在、厚生労働省の労働政策審議会で、労働時間の上限規制などの具体化に向けて政省令や指針案などの議論がされています。高度プロフェッショナル制度については9月から審議がはじまるといわれています。全労連は労働時間の上限規制などに関する意見書を8月22日に厚生労働大臣に提出しました。岩手県議会は、いわて労連の提出した請願を7月5日に採択して、一括法の廃止と抜本的な労働時間規制強化を求める意見書をすでに国に送っています。改悪法を職場に持ち込ませず、本当の意味での職場改善をすすめる闘いはこれからが大事なときです。
 18春闘交渉でも、現状打開の努力がされてきました。県医労では厚生労働省が昨年1月に策定した「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」を職場で徹底させる取り組みをすすめました。ローカルユニオン・メタルワークス分会は、春闘交渉時に36協定更新を拒否して1ヶ月間の残業拒否闘争で要求前進を引き出しました。職場でしっかり意思統一してこその成果でした。秋闘でも、いまの職場の深刻さを職場でこそ話しあって、職場の団結で乗り越えていく取り組みを大事にしましょう。そのためにも、日常の労組活動を重視して、アンケートや学習会、職場討議などをすすめて、改悪法を持ち込ませない力にしていきましょう。
 学習も大事です。働くものの命と健康を守る岩手県センターは「過労死を考えるつどい」を11月23日にサンビル7階で開催します。アベ「働き方改悪」阻止の運動をリードした、上西充子・法政大学教授を招いて、労政審での最新の審議状況なども踏まえて学習します。職場・地域から結集して、改悪法を職場に持ち込ませず、職場改善の力にしましょう。「8時間働けば普通に暮らせる社会」実現に向けて、職場・地域でもおおいに奮闘しよう。


4面
   川  柳
軍事強化を自衛自衛と言いくるめ
                                                                  拓  庵

災害を横目に通すカジノ法
                                                                  巷多朗

「公生」を探して藪をかき分ける
                                                     瀬川重哉

休み明け記録も記憶もないと子が
                                                     野の一枝
   年金者組合盛岡支部 

Hanaのナナコ飯
 
皆さんこんにちは!今年は全国的な猛暑と豪雨で大変な夏でしたね。
 溜まった夏の疲れに効果的な栄養をしっかり摂って、美味しい秋を楽しみましょう!
 旬を迎える茄子と茸に、あっさりとした鶏ささみを加えてたんぱく質もしっかり摂れます。
 お酒の後の締めにも良いメニューです。
* 鶏と秋野菜のとろみ麺 *
 
○材料(2人前)…なす1本、しいたけ3個、えのき1房、鶏ささみ3本、そうめん3束、めんつゆ、片栗粉、おろししょうが、ねぎ。
 ○作り方…なすは縞になるように皮を剥いて小さめの乱切りに、えのきは半分に切ってばらす。しいたけは薄く切る。ささみは筋を取ってラップに挟んでからすりこ木等で叩いて伸ばし、一口大に切って軽く塩をし、片栗粉をまぶして沸騰した湯に放しさっとゆでる。
 鍋にめんつゆと水を入れ濃いめの汁を作り、切ったなすと茸を加えて火を通す。
 最後に茹でたささみを加え、残った片栗粉を水に溶いて加え、とろみをつける。茹でて水を切ったそうめんを器に入れ、その上に汁をかけ、しょうがとねぎを添える。
☆私のふるさと仙台の郷土料理「おくずかけ」のアレンジです。お好みでお酢やラー油を加えても美味しいですよ!ぜひお試しください☆
(高橋奈々子…盛岡市内丸4ー18つながる台所Hana店主)