●軍事費を削って、くらし男と福祉・教育の充実を／ＴＰＰ協定阻止せよ、憲法守れ！／11・12みんなの要求実現集会に３００人●原発ゼロ！被災者本位の復興を！福島で災害対策全国交流集会●大熊座●南スーダンに自衛隊を送るな！青森で集会●11.9中央行動～ＴＰＰ許すな、安倍政権打倒を●介護保険制度の改善を！●ＴＰＰ批准させるな！農業守れ 自治体要請●原発再稼働を許すな！全国交流集会が岩手で開催●脱原発をすすめよう、街頭署名宣伝●100万署名を推進しよう！ふくしま集会●ブラック企業を許すな！働く者のいのと健康を守れ／学生も交えて参加者と交流●いの健県センターが総会●非正規の差別許すな／郵政20条裁判支える岩手の会総会●ディーセントワークデー～全国一律最賃制度確立を●9条守れ！LU９条の会の会ボウリング大会●釜石地域労連が定期大会～震災を乗り越えて●NEWSフラッシュ／岩手県消費者大会／県革新懇2016年度総会・記念講演会／けせん労連第25回定期大会／花巻労連定期大会／消費税をなくす岩手の会総会／岩手県社会保障推進協議会総会／宮古労連第22回定期大会●めもあーつ１８４●川柳
１面
軍事費を削って、くらしと福祉･教育の充実を/ＴＰＰ協定阻止せよ、憲法守れ/11･12みんなの要求実現集会に３００人
11月12日、「軍事費を削って、暮らしと福祉・教育の充実を 11・12みんなの要求実現集会」が県公会堂大ホールで開催され、約300人が参加しました。国民大運動県実行委員会を中心とした集会実行委員会が主催しました。開会前に「子どもたちの平和な未来を守るパパ・ママの会」共同代表の髙橋奈々子さんが戦争法廃止への願いを込めた歌声を響かせました。
主催者あいさつを、実行委員長の金野耕治・いわて労連議長が行いました。来賓あいさつを、日本共産党副委員長の斉藤信岩手県議団長が行いました。
記念講演では、憲法会議代表幹事の川村俊夫さんが「戦争法の発動を阻止し9条の輝く国に」と題してお話し、「野党と市民の共闘の前進が鍵を握っている」と強調しました。その後、各界の代表がリレートークを行いました。はじめに台風10号被害について宮古民商の木村事務局長が訴えました。続けて、南スーダン派兵反対（ピースアクション・いわての新婦人）、ＴＰＰ批准阻止（いわて食農ネット）、労働法制改悪反対（ローカルユニオン）、原発再稼働ストップ（原発再稼働ＳＴＯＰ全国交流集会実行委員会）、介護制度改善（岩手の介護を良くする会）、看護師増やせ（医労連）、年金改悪反対（年金者組合）、保育制度改善（福祉労組）、給付型奨学金制度実現（民青同盟）などが訴えました。
集会アピールを岩手自治労連・新沼書記長が提案して採択され、金野実行委員長の音頭で団結ガンバローを行って終了しました。その後、盛岡市内をデモ行進して「ＴＰＰ批准反対」、「自衛隊を戦地に送るな」などとアピールしました。
原発ゼロ！被災者本位の復興を！/福島で災害対策全国交流集会
11月4～5日、福島県いわき市で、全国交流集会が行われ、
190人が参加（県内から23人が参加）しました。全国災対連をはじめ、各県の復興センターで構成する実行委員会が主催しました。
4日は、大型バスに分乗して現地ガイドの説明を聞きながら福島原発事故の現地見学が行われました。富岡町の第二中学校では体育館が当時の卒業式のままの状態で残されていました。帰還困難区域の双葉、大熊町では原発事故当時のままの手つかずで、バリケードされた住宅を目の当たりにして、原発事故の恐ろしさを実感しました。
5日は、4つの分科会と講演などが行われました。「防災、減災、法整備のあり方」の分科会では田中宮古市議（日本共産党）が台風10号被害対策などを報告しました。他に熊本、新潟、広島など、全国の災害被災地から発言があり、交流が深められました。
最後に全体集会が行われました。日本共産党の岩渕友参議院議員があいさつを行いました。記念講演では「福島からの訴え」と題して、伊東達也・いわき訴訟原告団長がお話し、安倍政権が被災者の賠償打ち切りをすすめようとしていることを批判しました。最後に全国災対連の笹渡代表世話人がまとめと閉会あいさつを行いました。
大熊座
今回の臨時国会で、安倍内閣と自民・公明与党と維新が暴走を続けています。ＴＰＰの批准と関連法案は、11月4日の衆院特別委員会での採決強行、同10日に衆院本会議で自公維の賛成多数で可決され参議院に送られました。年金カット法案は、同25日に衆議院厚労委で採決が強行されました▼ＴＰＰは、多国籍企業が利益を独占し、医療も食料も企業利益の道具にされ、雇用や経済、安全を破壊するものです。ところが、アメリカの次期大統領トランプ氏は就任初日にＴＰＰ離脱を宣言すると表明しています。ＴＰＰ参加12カ国のうちアメリカが批准しなければ協定は発効されません。全く無意味なことを審議しています▼一方、年金カット法案についてですが、自民党は、「万一、不測の経済状況が起きた場合の備え」などと説明していますが、そんな生やさしい内容ではありません。物価が上がって賃金が下がる場合、現行は年金額は据え置きですが、改悪案では賃金に合わせて年金を下げます。物価も賃金も下がった場合、現行では物価に合わせますが、カット法では、より下がった方に合わせて年金を下げます。年金が上がるのは、物価も賃金も上がる場合のみですが、それも上げ幅の低い方にあわせます。さらに、マクロ経済スライド（100年後に年金給付費の1年分を積立金として保有するよう、平均寿命の伸びと被保険者の減少率を勘案して年金給付額を抑制する制度）を強化して、調整率（引き下げ率）を翌年以降に繰り越してまとめて引き下げするというもの▼貧困と格差の原因は政治にあり。ともに学び、ともに怒り、ともにたたかおう。（こ）
２面
南スーダンに自衛隊を送るな！/青森で集会
政府が青森の自衛隊部隊に新任務を与えて南スーダンに派兵を強行しようとしている中で、10月30日、青森市のＪＲ青森駅前広場で「自衛隊を南スーダンに送るな！命を守れ！青森集会」が行われ、1250人が参加しました。岩手県内から10人がかけつけました。民進党・升田世喜男衆院議員、共産党・高橋千鶴子衆院議員、野党統一候補として青森選挙区で当選した田名部匡代参院議員らがあいさつしました。高田健・総がかり行動実行委員会共同代表は「市民と野党が共闘して安倍政権を倒そう」と強調しました。最後に、青森ねぶたの掛け声に合わせて「自衛隊を戦地に送るな」とコールしました。集会後、青森市内をデモ行進しました。
11月1日、9条壊すな岩手の会、県消団連、平和環境県センター、憲法改悪反対共同センターが連名で、自衛隊の派兵に反対する要請書を自衛隊岩手駐屯地に提出しました。岩手県議会では、女性5団体（いわて労連女性部、新婦人、母親大会連絡会、岩商連婦人部、女性9条の会）が自衛隊の撤退などを求める請願を提出し、一部採択されました。国への意見書は、自衛隊の新任務付与に反対する内容が除かれてしまいましたが、戦争法廃止を求めています。
介護保険制度の改善を！
11月11日は「いい介護の日」、全国いっせい行動日でした。岩手県社会保障推進協議会は盛岡市ホットライン肴町前で「いい介護の日宣伝」を行い、介護制度改善署名を呼びかけました。
ＴＰＰ批准させるな！ 農業守れ/自治体要請
11月7～10日にかけて、ＴＰＰ批准阻止などを求めて、いわて食農ネットは自治体訪問を行いました。政府への要請書への賛同をお願いしながら懇談しました。賛同書は、ＴＰＰ批准に反対することをはじめ、所得補償制度の復活や、農協改革反対など5項目です。参加者は、農業をめぐる実態や消費者の思いを伝えました。首長がその場で賛同書を寄せるなど、農業をめぐる共同が広がりました。
6農協と9市町村から賛同がよせられています。また県議会では継続審議になっていたＴＰＰ反対の請願が採択されました。県議会段階では、全国ではじめての反対の意見書です。
原発再稼働を許すな！/ 全国交流集会が岩手で開催
11月27日、「原発再稼働ＳＴＯＰ！どうする核のごみ！全国交流集会in岩手」が盛岡市サンビル7階ホールで開催され、12都道府県、272人が参加しました。原発問題住民運動全国連絡センターと全国交流集会岩手県実行委員会が主催しました。開会あいさつを、県実行委員会の髙塚代表が行いました。来賓あいさつを、高橋千鶴子衆議院議員、木戸口英司参議院議員、原発をなくす全国連絡会・岸本啓介氏が行いました。
基調報告を伊東達也・原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員が行いました。特別報告を、鹿児島、福井、新潟の代表が行いました。
記念講演は「高レベル放射性廃棄物最終処分をめぐる日本学術会議の『回答』と『提言』について」と題して今田高俊・東京工業大学名誉教授がお話し、質疑も活発に行われました。その後の討論では10人が発言し、岩手県内の運動をはじめ、全国各地の取り組みを交流しました。伊東全国連絡センター筆頭代表委員が討論のまとめを行い、福島全国署名を100万筆集めようと強調しました。「岩手からのアピール」を採択した後、次期全国交流集会予定地の福井県代表が閉会あいさつを行いました。集会終了後、サンビル前から盛岡駅前付近まで、脱原発サウンドデモが行われ、集会参加者も合流して、「原発いらない」と声をあげました。
前日の26日には、葛巻町で再生可能エネルギーの取り組み視察も行われ、中村元町長が講演しました。
１００万署名を推進しよう！/ふくしま集会
11月13日、福島県のパルセいいざかで「国と東京電力は責任を果たせ！11・13ふくしま集会」が開催され1500人が参加しました。福島復興共同センターが主催しました。100万筆をめざす福島新署名「とめよう！再稼働、かえよう！福島切り捨て政治、国と東京電力が責任を果たすことを求める請願署名」のスタート集会として大きく成功しました。
脱原発をすすめよう/街頭署名宣伝
11月11日、いわて労連などが盛岡市大通でイレブンアクション・脱原発署名宣伝を行い、福島新署名を訴えながら、11月27日の全国交流集会の参加を呼びかけました。11月26日には、いわて労連女性部も脱原発署名を訴えました。
11・９ 中央行動
ＴＰＰ許すな、安倍政権打倒を
11月9日、全労連・春闘共闘による秋季年末闘争11・9中央行動が行われました。午前中は省庁要請などが行われ、午後から日比谷野外音楽堂で約2000人が参加して中央集会が行われました。全農協労連の砂山委員長はＴＰＰ批准阻止を訴えました。医労連からは岩手医労連中野委員長が看護師の過酷な労働実態を告発し、改善を力強く訴えました。
集会後、国会請願デモが行われました。その後、各分野に分かれて、集会や議員要請が行われました。
参加した藤倉智恵子さん（いわて生協労組）の感想
「はじめて参加した。組合員の願いを勝ち取るためにすごいことをしていると感じた。要請行動では手分けして全国の議員さんに署名の紹介議員要請をお願いしていたことに驚いた。なにげなく署名していた署名用紙の重みを痛感した」
３面
ブラック企業を許すな！/働く者のいのちと健康を守れ
11月20日、「過労死について考えるつどい」が岩手大学学生棟で開催され、60人が参加しました。岩手大学の学生なども参加しました。働く者のいのちと健康を守る岩手県センターが主催し、岩手労働局、岩手県、盛岡市、岩手大学生協が後援しました。岩手労働局の上条監督課長が来賓あいさつを行いました。
記念講演ではブラック企業問題に取り組む、ＮＰＯ法人ＰＯＳＳＥ今野晴貴代表がお話しました。今野氏は若者を使いつぶすブラック企業を告発し、社会的に包囲することが必要と強調しました。そのためにも、「個人だけでは弱いので、労働組合などの中間組織が大事だ」と強調しました。参加者からは「ブラック企業を見抜く方法は」などの質問が寄せられました。
学生も交えて参加者と交流
つどいの終了後、講師を囲んで学生や青年との交流会が行われ、「どうすればブラックな働き方をなくせるか」など、質問や感想を出し合いました。
うつになりそうになって会社を辞めた経験のある参加者は「自分のせいだと思っていたが、社会的な問題だったんだと気付かされた」と感想を話していました。
いの健県センターが総会
つどいの終了後、働く者の命と健康を守る岩手県センターの第3回総会が行われました。角掛事務局長が経過と新年度の取り組み方針、役員体制などを提起し、承認されました。代議員から「会員数をもっと広げよう」と発言がありました。
非正規の差別許すな/郵政20条裁判支える岩手の会総会
11月11日、労働契約法20条裁判をたたかう郵政原告団を支援する岩手の会第2回総会が岩手県民会館第一会議室で開催され、25人が参加しました。千葉県の原告・浅川善義氏が裁判の経過を報告して支援を訴えました。参加者から郵政職場の実態などが報告されました。
ディーセントワークデー/全国一律最賃制度確立を
11月15日、最賃・ディーセントワーク宣伝が盛岡市大通で行われました。盛岡労連や県医労の執行委員会などが結集して、全国一律最低賃金制度の確立を求める請願署名への協力を求めて宣伝しました。「ちょうど最賃で働いている」と署名に応じる人もありました。
９条守れ！ＬＵ９条の会/ ボウリング大会
11月18日、いわてローカルユニオン9条の会が主催する第9回ボウリング大会が行われ、18人が参加しました。新田執行委員長が「9条を守り生かそう」とあいさつ。交流しながら楽しみました。
釜石地方労連が定期大会/ ～震災を乗り越えて
11月25日、釜石地方労連第21回定期大会が釜石ベイシティホテルで開催され、約30人が参加しました。東日本大震災後、はじめての定期大会です。
震災で加盟組合は大きく被災。自治労連では役員も犠牲となり、体制確立も困難でした。限られた職員数で膨大な復興事業を進めてきました。そうした中で釜石地方労連は、メーデー集会や復興闘争、いわて労連の運動にも結集してきました。震災から5年、やっと体制を再確立して、今回の大会開催にこぎ着けました。
唐芳副議長が議案を提案。討論では「人事評価制度がはじまった。公務員は全体の奉仕者であり、成果主義賃金制度はなじまない。廃止を求める」「54人が震災後５年以内に採用された職員。学習や親睦で組合活動の意義を伝えることが大事」などの発言が出されました。新しい体制として、唐芳晃司議長（釜石市職労）、佐久間悟副議長（全医労釜石支部）、萬大輔事務局長（釜石市職労）などの役員を選出しました。大会終了後に懇親会が行われ、最後に、唐芳新議長による「団結ガンバロー」を行ないました。
NEWS フラッシュ
●岩手県消費者大会
10月31日、2016岩手県消費者大会が盛岡市サンビルで開催されました。「下流老人」の著者・ＮＰＯ法人ほっとプラスの藤田孝典代表理事が｢誰もがおちいる下流老人～若者から高齢者への貧困の連鎖を断ちきろう｣の演題で基調講演を行いました。
●県革新懇2016年度総会・記念講演会
11月３日、県革新懇2016年度総会と記念講演会が盛岡市サンビルで開催されました。シールズを支えてきた社会学者・木下ちがや氏が「市民と野党の共闘の発展を目指して」と題して講演しました。
●けせん労連第25回定期大会
11月16日、けせん労連第25回定期大会が開催されました。
●花巻労連定期大会
11月19日、花巻労連定期大会が開催されました。
●消費税をなくす岩手の会総会
11月20日、消費税をなくす岩手の会が総会が開催されました。
●岩手県社会保障推進協議会総会
11月25日、岩手県社会保障推進協議会総会が県公会堂で開催されました。
●宮古労連第22回定期大会
11月25日、宮古労連第22回定期大会がホテル沢田屋で開催されました。
主張
憲法守れ、自衛隊南スーダン撤退/求める世論を、職場･地域で広げよう
秋年末闘争が最終盤をむかえている職場が多いと思います。最後まで職場の団結を強めてねばり強く交渉をすすめていきましょう。一時金交渉と合わせて、職場の改善要求でも前進を勝ち取っていきましょう。また、17春闘準備もすすめられていると思います。職場のすべての労働者を対象に要求を結集して、みんなでたたかう春闘にしていきましょう。 安倍政権は戦争法発動の具体化として、南スーダンに派兵する青森の自衛隊ＰＫＯ部隊に、「駆けつけ警護」などの新任務を付与することを閣議決定し、11月20日に稲田防衛大臣が命令を出しました。12月12日から新任務を実行できることになります。南スーダンの自衛隊部隊が政府軍と交戦する事態も起こりかねず、そうなれば憲法9条が禁止する海外での武力行使そのものです。しかし安倍政権の国会答弁は、「戦闘発生箇所」を「衝突発生箇所」と言い換えるなど、派兵ありきのごまかしばかりです。
南スーダンで「ＰＫＯ5原則」が崩れていることは明白であり、自衛隊員を「殺し・殺される」危険にさらすことは許されません。憲法審査会も「憲法改正ありき」の姿勢で再開しています。自衛隊員に万が一の事態が起きれば、憲法改悪へのテコにもされかねません。「自衛隊撤退」、「安倍政権は憲法を守れ」という世論を、職場・地域でねばり強く広げていくことが大事です。
17春闘では、職場要求を基礎にしながら「賃上げでこそ地域経済回復」の世論づくりとともに、広範な市民と野党と力をあわせて「戦争法廃止」、「自衛隊南スーダン撤退」、「安倍政権は憲法を守れ」などの世論と運動を強めて、安倍政権打倒につないでいきましょう。
４面
めも・あーつ184/～息子よ。そのままで、いい。～/「障害を持つ息子へ」
神戸金史（かんべ かねぶみ）著/ブックマン社
7月26日未明、相模原市の障害者施設で19人が殺害され26人が重軽傷を負う事件が起きた。「障害者は生きている意味がない」という容疑者のことばに震えるような衝撃を覚えた。
連日、その異常性をマスコミは取り上げた。そして、11月25日、この事件の第三者委員会は、県警は適切な情報提供していたとしつつ危険情報を確認しながら県に報告しなかった園の対応不十分と結論づけた。
2月には衆院議長に宛てたとされる手紙は、議長自身読んでいたのだろうか。
養護学校に勤めている友人は、容疑者と同じことをいう人がいるんだよね、と頭を痛めている。
日常的にゴロゴロころがっている差別感情、ヘイト、壁、排除。トランプ次期米大統領を当選させた力は、ごく普通の差別するつもりはないが自分にとっての迷惑は排除すればいいとする単純な考えが、今やグローバルに醸成され、闊歩し始めたことかもしれない。
事件から3日後、脳の機能障害「自閉症」を生まれながら持った息子・金佑くんの父親がフェイスブックに投稿した一編の詩が世界に拡散されていった。
息子よ。そのままで、いい。それで、うちの子。それが、うちの子。あなたが生まれてきてくれたよかった。
ここに到るまでのたいへんな思いと同じように障害を抱えた子どもたちの成長に気持ちが揺さぶられる。
残念ながら私のなかに差別や奢りがないとは言えない。が、そのことを絶えず問い続けることこそ大切なのだと、この本は教えてくれた。
弟の周作くんは、この本にこんなことばを寄せている。正直、学校で兄が障害を持っていると話すのがいやだった。しかしある時、兄と障害を持つ人が通う習い事について行った時だ。そこで私はとても楽しんでいた。「障害は関係ない。自分の兄は一人だけだ」当たり前のことにようやく気がついた。障害を持つ人が暮らしやすい世の中に。これが私の今の願いだ。（抜粋）
（久保克子）
川 柳
タダ乗りと食い逃げしてる富裕層
野の一枝
黒塗と誤訳で審議だれがする
巷多朗
過労自死企業の闇に抗議する
拓 庵
神の名で武勲とされる殺し合い
瀬川重哉
年金者組合盛岡支部
