●日本平和大会in三沢／自衛隊を戦地に送るな！！／戦争する国づくり許すな！全国から1500人参加／三沢基地調査／分科会で交流／TPP中央行動／断固TPP批准阻止を！●大熊座●戦争させない・９条壊すな！岩手の会結成●県人事院勧告／国に追随●グリーンウェーブ
／ＴＰＰ批准させない！●年金者一揆／憲法違反の年金切り下げ許さない●建交労じん肺キャラバン／じん肺被害の根絶を●全国学習交流集会ｉｎヨコハマ／学び、交流し、最終日はデモも●台風被害／義捐金を届けて激励●憲法、いのち・社会保障守る１０・２０国民集会●パ臨連秋のつどい●秋の税金学習会●被災地紹介●NWSフラッシュ●主張●めもあーつ１８３●ひろば
１面
日本平和大会 in 三沢 自衛隊を戦地に送るな!!戦争する国づくり許すな！
全国から１５００人参加
日本平和大会in三沢が、10月22～23日、青森県三沢市で開催され、全国から1500人が参加しました。県内から120人を超えて参加しました。安倍暴走政治と対峙して、戦争する国づくりに反対する集会として大きく成功しました。
10月22日は三沢市公会堂で全体集会が行われました。プレ企画として「東北のうたごえ」による合唱が行われ、県内からも参加して歌声を響かせました。
開会あいさつを長尾ゆり･全労連副議長が行いました。国会議員あいさつを、伊波洋一・参院議員（沖縄の風）、青森県出身の髙橋千鶴子・衆院議員（日本共産党）、青森選挙区で野党統一候補として勝利した田名部匡代・参院議員（民進党）が行いました。海外代表として、フィリピンの平和活動家・ウォルデン・ベロ氏があいさつをしました。
主催者報告を千坂純・日本平和委員会事務局長が行い、戦争法廃止、南スーダン自衛隊派兵ストップ、沖縄連帯、軍事同盟ではなく憲法を生かした平和な日本とアジアの実現などを強調しました。
その後、元自衛官の末延隆成さんが、戦争法と南スーダン派兵に反対する訴えを行いました。現役の自衛官を家族に持つ平和子さんは、息子に迷惑をかけないために絶縁状を送ってまで、戦地に送らせないため反対運動をしていることを報告しました。その後、沖縄をはじめ、全国各地での基地反対闘争が報告されました。
三沢基地調査
全体会の前に、三沢基地調査が行われました。現地ガイドの解説で、バスで三沢基地周辺をまわり、米軍基地の実態や市民のくらしへの影響などを学びました。 おもいやり予算でつくられた米軍ハウスをフェンス越しに見学しました。戦闘機訓練の爆音被害で集団移転した四川目地区では、移転後の広大な空き地をのぞむ記念碑の前で説明を聞きました。
分科会で交流
翌23日は10の分科会が行われ、シンポジウムや基地撤去闘争、三沢基地入門などに分かれて交流を深めました。国際交流シンポジウムでは、伊波洋一・参院議員、フィリピンのウォルデン・ベロ氏、田中靖宏・日本ＡＡＬＡ国際部長がパネリストとして参加。ＡＳＥＡＮの紛争を戦争にさせない取り組み、憲法を生かしてパワーバランスによらない東アジアの平和の基準づくりなどについて、参加者とも意見が交わされました。
分科会終了後、三沢市中央公園で閉会集会が行なわれました。最後に三沢市内をデモ行進して「自衛隊を戦地に送るな」とアピールしました。
ＴＰＰ中央行動 断固ＴＰＰ批准阻止を!
10月15日、 「ＴＰＰを批准させない！10･15ＳＡＴ1万人行動」が東京都港区の芝公園で開催されました。
全国から8000人が参加しました。岩手県からは50人が参加しました。盛岡と両磐地域では夜行バスも運行して結集しました。
集会では、ステージから各界・地域の代表が発言し、岩手代表として、吉田敏恵・岩手県生協連専務理事が「東日本大震災からの復興に逆行してＴＰＰを進める政府に怒りを感じている。これで食の安全を守れるのか。ＴＰＰ等岩手県民会議でも、県選出国会議員へ要請をおこなう」と語りました。
集会後、東京都内をデモ行進して「ＴＰＰは絶対反対」と訴えました。
大熊座
10月22日、23日の両日、青森県三沢市において2016日本平和大会in三沢が開催されました。初日に見学した米軍三沢基地は、総面積2380haに三沢飛行場、射爆場、貯油施設、パイプラインなどがあり、鉄条網で囲われた敷地内にある米兵宿舎は9階建てのマンションが南北に13棟ありました。それらは「思いやり予算」で整備され、家賃も光熱水費もタダとのこと▼当日は土曜日だったため、Ｆ16戦闘機などの飛行訓練は休みで、大音響の爆音は体感できませんでした。三沢市は、「米軍基地との共存共栄を推進する」として、市街地中心部の基地ゲート前から4・9haを76億5千万円かけて「アメリカ村」と名付けて整備していますが、旧商店街は、シャッター通りのまま▼基地の外にも米軍用の賃貸住宅があり、高額な家賃収入で市民が潤っているとのこと。2008年の三沢市の決算では、基地交付金20億円、基地関係の補助金・交付金が42億円などが歳入とされ、市内在住の自衛隊員及び米軍日本人従業員給与が推定で150億円、家賃収入が推定で14億円、そのほかにも、基地関連工事や物品購入、民有地の土地使用料など、まさに基地依存経済となっています▼「しかし、」と現地実行委員会のガイドさんは言います。三沢基地を飛び立った戦闘機が、その先で何をしたか、イラクやアフガン、シリアで爆撃を繰り返し、多数の人々を殺傷してきたことに私たちは手を貸していると。今、日米一体で軍備増強が進められています。改めて、基地をなくせ、平和憲法守れ、戦戦争させない･９条壊すな！争法を廃止せよ、自衛隊を南スーダンに送るなの声を広げましょう。（こ）
２面
戦争させない･９条壊すな！岩手の会結成
9月30日、「戦争法の廃止を求める全国2000万人統一署名運動を推進する岩手の会」の総括会議が岩手県水産会館で開催されました。
ミニ学習では「参議院選挙後の情勢と今後の運動」と題して上山信一弁護がお話しました。
戦争法の発動阻止と、改憲を阻止する運動の重要性が強調されました。
戦争法廃止の統一署名は、県内で20万筆を目標に、県内の職場地域で大きく取り組まれ、19万2千筆を超えたこと（その後19万3千筆を超えた）が事務局から報告されました。全国では1500万筆を超えました。
署名推進岩手の会は9月30日で解散しますが、この取り組みを通じて広がった共同の力を継続させるために、「戦争させない・9条壊すな！岩手の会」と名称を変えて存続させて、当面は毎月19日の戦争法廃止行動を継続して取り組むことなどが確認されました。事務局団体は県生協連、消団連、平和環境センター、憲法共同センターの4団体です。
10月19日には、岩手の会の呼びかけで「戦争法廃止夕方デモ」が行われ、80人が参加しました。「自衛官の命を守れ」「南スーダン派兵反対」などを訴えて市民にアピールしました。
県人事委勧告 国に追随
岩手県公務共闘は、10月5日、岩手県人事委員会に7000筆の署名を提出して要請を行いました。10月17日、県人事委員会は「勧告」及び「報告」を行いました。主な内容として、①職員給与が民間を0･15％、539円下回っているとして、若年層に重点を置いて給料表を引上げ、②一時金は、民間が0･16月上回っており、年4･15月分から0･15月引上げ4･30月分とし勤勉手当に配分、③配偶者の扶養手当引き下げ、子の扶養手当増額などを勧告しました。3年連続のプラスは官民あげての要求と運動の成果ですが、働きがいを持ち、安心して働ける勧告とは言い難い内容です。県公務共闘は、いわて労連と連名で声明を発表しました。
グリーンウェーブ ＴＰＰ批准させない！
いわて食農ネットは、ＴＰＰ批准阻止をめざして9月末から団体への要請懇談に取り組み、農協をはじめ平和環境センターからも共同行動への賛同を得ました。農協からは「いまの農業・食料政策は自給率など先のことを見ていない」「誤訳の問題や交渉経過など情報開示も説明もなく議論にならない」「決まったことだけ伝えられても現場は困る。頭にきている」「日本だけ先に決めるのはおかしい」など政府の姿勢に対する批判が相次ぎました。
10月8日には県内一斉宣伝を行い、滝沢・水沢では「ＴＰＰは医療問題もたいへんですよね」など、それぞれ30筆を超える署名が寄せられました。
憲法違反の年金切り下げ許さない ２０１６年金一揆
10月20日、全日本年金者組合岩手県本部は、「2016年金一揆」を開催し、県内各地から130人が参加しました。
はじめに、年金引き下げ違憲訴訟裁判が行われている盛岡地裁に結集して傍聴しました。憲法違反の年金引き下げに対して県内で26人が原告として提訴しています。
その後、県公会堂で集会が行われました。山田勝哉県本部委員長があいさつし、小松原進・原告団長が決意表明をしました。小笠原基也弁護士が違憲訴訟の意義についてお話しました。いわて労連の金野耕治議長らが来賓あいさつをして激励しました。
集会後、盛岡市内をデモ行進して、「年金を下げるな」などと訴えました。
建交労じん肺キャラバン じん肺被害の根絶を
建交労岩手県本部と農林支部は、10月4日、第27回なくせじん肺全国キャラバン岩手県行動を行いました。午前には岩手労働局要請、お昼には県庁前緑地公園で宣伝を行い、午後からは、岩手県、県議会への要請懇談を行い、じん肺なくせと訴えました。
いのちと健康を守る岩手県センターの角掛洋一事務局長も同行し、要請と宣伝に参加しました。お昼の宣伝には、金野耕治・いわて労連議長が激励のあいさつを行いました。
いの健県センターは、8月30日にアスベスト管理問題で盛岡市に要請しており、県要請も予定しています。
全国学習交流集会 in ヨコハマ学び、 交流し、最終日はデモも
全労連や現地実行委員会などが主催し、2年に1回開催されている全国学習交流集会inヨコハマが、10月8日から10日にかけて、神奈川県横浜市内で開催され、全国から約300人が参加しました。
集会は、労働運動に寄与する学習教育運動を進めよう、交流しようと開催されています。2日目の分科会では、憲法に関する学習などとともに、「労働組合と学習組織の共同をどう発展させていくか」などをテーマに交流しました。3日目の終了後は、地元の青年中心のサウンド・デモにも参加しました。
岩手からは岩手医労連の3人が参加しました。
この交流会の成果を活かして、盛岡労連と県学習協が共同して、連続学習会2016「ビタミン・セミナー」が11月30日から3週連続で開催されます。
３面
台風被害、義援金を届けて激励
10月11日、いわて労連と復興岩手県民会議は、台風10号の被害で激甚災害（局激）と指定された久慈市、岩泉町、宮古市の2市1町を訪問し、全国から寄せられた義援金をお渡ししました。
久慈市では、中居正剛副市長と和野一彦生活福祉部長が応対。中居副市長は「住家の被害は大震災の3倍に及んだ。水道料金の減免や市税の減免をしたい。商工関係は、県がつくる補助制度に市も加わることを検討している。市の財政が厳しいので国に支援を求めたい」と話しました。
宮古市では、滝澤肇総務部長、佐藤市民生活課長が応対。宮古市は市独自で住宅再建に200万円の補助など大震災並みの支援をいち早く決定しました。滝澤部長は「5年で2回も大災害を受けた。市役所ができることは限られているが市民を支えたい。議会にも快く同意をいただいた」と話しました。
岩泉町は、町長が国への要請に出張中で、保健福祉課に義援金を届け、佐々木久幸岩泉町職委員長と懇談し、激励しました。この日「災害対策本部」を解散し、復興対策本部に改組したとのことでした。
災害ボランティア・救援募金など、引き続きの支援をすすめましょう。
憲法、いのち･社会保障守る 10・20国民集会
10月20日、社会保障の充実、医師・看護師・介護職員の大幅増員、戦争法廃止などを求める「憲法・いのち・社会保障まもる10・20国民集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開催され、全国各地から3000人が集まりました。
県内からも医労連や自治労連、保険医協会などから約40人が参加しました。
ＮＰＯ法人ほっとプラスの藤田孝典・代表理事が講演し「現場を知っていることが私たちの強み。たたかいを見えるようにしていこう」とよびかけました。その後、保団連をはじめ、各団体からのリレートークが行われました。
集会後、サウンドデモによるデモ行進が行われ、「軍事費削って医療にまわせ」などと訴えながら都民にアピールしました。
パ臨連秋のつどい
10月25日、盛岡市マリオス第2会議室で、「いわてパ臨連・秋のつどい」が行われ、約30人が参加しました。「安倍『働き方改革』をどうみるか、どう対応するか」と題して全労連雇用・労働法制局長の伊藤圭一さんが講演しました。安倍「働き方改革」の「だましの手口」をわかりやすく学びました。参加者からは「安倍首相は言っていることとやっていることが違うことがよくわかった」、「安倍政権に対して、おかしいことはおかしいと声を上げようと思った」などの感想が寄せられました。
秋の税金学習会 どうなる？くらしと平和
10月15日、盛岡市勤労福祉会館で、消費税廃止岩手県各界連絡会主催の「秋の税金学習会」が開催され、県内各地から約130人が参加しました。大門みきし・日本共産党参議院議員が講演しました。国会情勢を交え、「消費税増税のたびに経済が悪くなっている。消費を回復させるには、将来の社会保障不安をなくして、消費に安心して回せることが大事。消費税に頼らない財源をつくるためには、最低賃金大幅引き上げと中小企業支援を拡充すること。無駄な公共事業をやめ、オスプレイや水陸両用車などの購入しないことだ。社会保障を拡充すれば労働者の雇用につながり、結果として税収として戻ってくる」などと話しました。
被災地紹介⑧
沿岸の ここが おすすめ！ 大船渡市 碁石海岸
大船渡市末崎半島にある碁石海岸は国の名勝・天然記念物に指定されており、県内でも有数の観光スポットとなっています。
展望台からの眺めは絶景で、三陸海岸の雄大な海と切り立った絶壁を一望できます。見どころの一つに、穴通磯（あなとおしいそ）があります。岩には長い年月にわたる浸食によりできたといわれる大きな3つの穴が空いており、改めて自然の造形物の不思議さを感じることができます。幸いにも穴通磯をはじめ、その他の碁石海岸の景観は震災による影響をほとんど受けておらず、震災後すぐに営業を再開したレストハウスには「さんまらーめん」など三陸ならではのメニューが揃っています。
大船渡では、いまだ1400人を超える人たちが、応急・みなし仮設住宅での不自由な生活を強いられていますが、貴重な観光資源を大切に生かして、沢山の方々に訪れてもらうことが、町を元気にする源になります。
大船渡へお越しの際はぜひ碁石海岸へ立ち寄り、自然の美しさと迫力を感じていただきたいと思います。
（大船渡地区国公 砂子田浩介）
NEWS フラッシュ
●いわての介護をよくする会発足会
９月30日、いわての介護をよくする会発足会が岩手県民会館第２会議室で開催され、発足が確認されました。
●岩手県国公第60回定期大会
10月８日、岩手県国公第60回定期大会が開催されました。
●盛岡労連第28回定期大会
10月12日、盛岡労連第28回定期大会が開催されました。
●胆江労連第25回定期大会
10月19日、胆江労連第25回定期大会が開催されました。
●二戸労連第13回定期大会
10月26日、二戸労連第13回定期大会が開催されました。
●両磐労連第27回定期大会
10月26日、両磐労連第27回定期大会が開催されました。
●岩手県社会福祉労組第45回定期大会
10月28日、岩手県社会福祉労組第45回定期大会が開催されました。
●建交労岩手県本部第18回定期大会
10月30日、建交労岩手県本部第18回定期大会が開催されました。
主張
過労死なくせ！働くもののいのちと健康を守れ！
年末一時金や賃金確定闘争を中心とした秋の交渉が進められていると思います。各職場の点検もしっかりすすめながら、働き方の改善や諸制度の要求にも取り組みましょう。
電通での傷ましい事件が報じられました。24歳の女性の過労自殺です。電通といえば、1991年8月にも24歳の青年が過労自殺しました。裁判となり、「安全配慮義務」が仕事量の調整義務を含むことを示す画期的な最高裁判決が出されました。こうした経緯をたどった大企業で再び同じような事件が起きました。教訓は生かされなかったのでしょうか。
11月は過労死防止法に基づく過労死等防止啓発月間です。電通に限らず、すべての職場で働き方・働かせ方の総点検を行って、労働実態を改善することが求められます。いわゆる「ブラック」な働き方を変える運動がますます重要になっています。
いわて労連や医療団体、民主団体などで構成する、働くもののいのちと健康を守る岩手県センターは、11月20日（日）、13時から、岩手大学学生センターＡ棟で、「過労死について考えるつどい」を開催します。「知らなきゃヤバイ！若者をつかいつぶすブラックバイト」として、ブラック企業問題に取り組む今野晴貴氏（ＮＰＯ法人ＰＯＳＳＥ代表）を招いて講演を行います。どなたでもご参加いただけます。労働者はもちろん、学生の皆さんとも働き方、働かせ方について考える機会にしたいものです。
安倍政権は、働き方改革として「長時間労働の是正」を言いながら、その一方で、高度プロフェッショナル制度や裁量労働拡大などの「残代ゼロ」法案を提出しています。悪法は阻止し、職場の実態を改善する運動を強めながら、安倍政権を追い詰めていきましょう。
４面
めも・あーつ183
オリンピック精神と二つの欺瞞 映画 「栄光のランナー１９３６ベルリン」 監督／スティーヴン・ホプキンス 主演／ステファン・ジェームズ
政治と官僚、巨大企業が見え隠れする2020東京オリンピック。震災復興、経費削減、アスリートファースト、レガシーとなんとも騒がしい毎日が続いている。
1936年、ヒトラーが人種差別をみかけだけ封印しプロパガンダのために開催した第11回ベルリンオリンピック。聖火リレーが取り入れられたのがこの時。会場へ至る全ての道にはナチスの旗がなびいた。この大会の100ｍ、200ｍ、走り幅跳び、400ｍリレーで金メダル4個を獲得し歴史的記録を樹立した米国のジェシー・オーエンス。当時の米国内ではナチスに反対しオリンピックのボイコットを訴える世論が高まっていた。そんな中、後のＩＯＣ会長となるアベリー・ブランデージは政治との分離を唱え、人種差別の自粛を促すため独国に乗り込んだ。交渉はうまく運んだが、ナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッペルスは、建築家だったブランデージに米国内に独国大使館建設の話しを持ちかけた。アルバイトをしながら大好きな競技生活を送っていたオーエンスにとって、オリンピック参加の決定はうれしいことだったが同時に苦しい選択を強いられることになった。全米黒人地位向上協会からの拒否の要請。背中を押したのはケガで出場の望みを断たれていたライバルの「出場こそが差別抗議になる。勝ってヒトラーの鼻をあかしてやれ」。その言葉とおり勝ち進む彼に不快感を表したヒトラーは、ブランデージに裏取引きをネタに2人のユダヤ人選手の出場停止。記録映画「オリンピア」から彼の映像は削除。女性監督レニー・リーフェンシュタールは撮影を強行し、その上、競技が終了してからも納得する映像を撮るまでグランドで走り飛ぶことを要求。帰国後の彼には、なお続く差別の苦しみだったが、ルールに戸惑う彼にそっとアドバイスしてくれた走り幅跳び2位の独国カール・ルッツ・ロングとの固い友情は色褪せることなく続いた。
（久保克子）
ひろば
川 柳
沖縄に留学させたい担当相
拓 庵
銃口に止まらせたいよアベトンボ
野の一枝
年金が兆兆兆と飛んで行く
巷多朗
家計簿とオートファジーのうまが合う
瀬川重哉
年金者組合盛岡支部
