機関紙「いわて労連 2016年10月号      

 

いわて労連第28回定期大会 /許すな!戦争する国づくり、憲法破壊/実現しよう!被災者本位の復興、要求と組織の新たな前進/格差と貧困をなくし、暮らしの底上げ、地域活性化を/要求と組織の前進を実現しよう●戦争法の強行から一年/ 戦争法発動を許すなを!廃止せよ●北上で戦争法廃止の宣伝●両磐地域で戦争法廃止の全国連帯地区集会●大熊座●いわて労連第28回定期大会/発言要旨●台風10号などで甚大な被害 一日も早く救援・復旧を●いわて労連などが現地視察●救援活動で奮闘中●第20回機関紙コンクール●震災と原発事故から5年/いのちと健康のこれまでとこれからを考える●戦争法の発動を許すな!●労働委員会労働者委員の公正任命を●いわて労連二●一七年度新役員紹介●NWSフラッシュ●主張●めもあーつ182●川柳




1面

いわて労連第28回定期大会
許すな!戦争する国づくり、憲法破壊 実現しよう!被災者本位の復興、
要求と組織の新たな前進、格差と貧困をなくし、暮らしの底上げ、地域活性化を

要求と組織の前進を実現しよう

 9
月10日、盛岡市総合福祉センター4階講堂で、いわて労連第28回定期大会が開催されました。開会あいさつで、金野耕治・いわて労連議長は「方針の柱は、賃金の底上げと社会保障の拡充。戦争法法廃止、沖縄米軍新基地建設阻止など国民的協同を広げて、平和憲法9条を守り抜く国民世論を作り上げる。そして組織の拡大・強化を。要求と組織を前進させよう」と呼びかけました。
 来賓あいさつは、橋口紀塩・全労連事務局次長、木戸口英司・参議院議員、菅原則勝・日本共産党県委員会委員長、砂金良昭・東北労金県本部長、菅野宗二・県平和委員会代表代行が行いました。参議院選挙で野党統一候補としてたたかって勝利した木戸口参議院議員は「野党統一候補として当選させていただき感謝申し上げる。みなさんの声を受けて安倍政治に反対していく。民意は改憲にない。野党に寄せられた期待に応えていく」と述べました。菅原・共産党県委員長は「PKOで派遣される青森部隊には岩手出身者も57人所属している。戦争法廃止のたたかいを広げていく。TPPや労働法制改悪など、ひどい安倍政治を打倒するために全力をあげよう」と呼びかけました。菅野・県平和委員会代表代行は、10月22〜23日に青森県三沢市で開催される日本平和大会in三沢への全県からの結集を訴えました。
 討論は活発に行われ、単産・単組・地域組織から、18人(文書発言1人)が発言し、方針が補強されました。活動方針、決算報告と予算など、全ての議案が採択され、新たな役員体制も確立しました。大会宣言を確認し、斎藤副議長の閉会あいさつ後に、金野議長の音頭で団結ガンバロウを行って終了しました。休憩時間中に台風10号による災害救援カンパを呼びかけ、38053円が集まりました。

戦争法の強行から一年、戦争法発動を許すな!廃止せよ
 
戦争法が強行採決されて1年を迎えた9月19日前後に、集会や宣伝などが県内各地で取り組まれました。
 16日には、2000万署名岩手の会が盛岡で夕方デモを行い、いわて労連や平和環境県センターなど幅広い団体から約150人が参加。19日には、県革新懇が盛岡市内で戦争法廃止のリレートークを行い、約40人が参加して、民主団体や労働者が戦争法廃止を訴えました。

北上で戦争法廃止の宣伝
 
北上労連も参加している「憲法改悪阻止北上連絡会」は署名宣伝などを毎月継続しています。9月19日も全国に呼応してさくら野前で1時間宣伝を行い、4人がマイクを握りました。映画鑑賞する高校生が足を止めて聞き入ったり、路上に座って聞き入る人もいました。

両磐地域で戦争法廃止の全国連帯地区集会
 
19日、一関市で戦争法廃止両磐実行委員会が「9・19戦争法廃止!全国連帯両磐地区集会」を開催し、一関や平泉から市民65人が参加。戦争法強行が世論を無視し、立憲主義と民主主義を踏みにじるものであることに改めて強い憤りを表明する集会になりました。集会後、ペンライトを振りながら夕方パレードし、「南スーダンに自衛隊を派遣するな」「戦争法廃止、憲法まもれ!」「沖縄に新基地作るな」とアピールしました。集会ではフロアから「野党共闘が実現したのに改憲勢力が国会で3分の2の議席を獲得してがっかりしたが、衆院選挙で野党共闘が実現すれば戦争法廃止の野党が議席を大幅に増やせると新聞で知り元気づけられた」などの発言がありました。

大熊座
 
8月30日に本県に上陸した台風10号は、死者20名、行方不明者3名、家屋の全壊379棟、半壊2094棟など4千棟が被災し、被害総額1千4百億円(9月27日現在)など、大きな被害をもたらし、広域が「激甚災害(本激)」指定され、岩泉町、久慈市、宮古市については、「激甚災害(局激)」に指定されました▼一ヶ月近くが経過した現在でも、岩泉町では停電、断水、固定電話の不通などが続いている地域もあり、300名余が避難生活を余儀なくされています▼岩泉と久慈を調査してきました。岩泉では、幹線道路の両側に土砂や木の根がよけられ、崩れた国道も応急的に復旧し、やっと片側交互通行に。町は仮設住宅を町内4カ所に計300棟を10月に着工し同月に完成させる計画とのこと。岩泉でも久慈でも、橋脚に木の根や流された家屋などが引っかかりごみが詰まって氾濫したとのことで、被災された方々は、「まさかこんな水害が出るとは予想しなかった」と▼久慈のある老舗旅館では、浸水した土壁にカビが発生していましたが、「必ず復旧させてまた営業したい」と話し、理容店の方は、クロスはすでに新しく張り替えたが、イスは中古を探しているとのこと。修繕費用は150万円ぐらいとのこと。クリーニング店の高齢の店主は、従業員の雇用を維持しながら、手作業で洗い直ししており、機械の購入に5千万円かかるが必ず再建すると話していました▼いわて労連では、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議と一体に、災害ボランティアと救援募金を呼びかけています。被災した組合員も懸命に頑張っています。皆さんのご支援をよろしくお願いします。(こ)


2面
いわて労連第28回定期大会 発言要旨
17人の代議員が発言し、1人が文書発言でした。発言要旨は次のとおりです。

川島 孝子 いわて生協労組代議員
 
パ臨連では、毎年2月に最低賃金体験運動を行っている。岩手の最賃では食べるだけで精一杯だ。最低生計費調査を行った。その結果、月23万円、時間額1316円が必要額と算出。8月3日に記者会見を行った。10月25日予定しているパ臨連秋のつどいでは、「安倍政権がねらうの働き方改革」を学習する。戦争法廃止の2000万統一署名は、いわて生協全体で52000筆を越えました。職場は、欠員が多く休めない、帰れない状況。基本時給21円引き上げの要求を提出した。

春山 一男 医労連代議員
 参院選での候補者の決定、推薦の決定は議論が不十分ではなかったか。県医労では労働組合の三原則「政党からの独立」を強調してきた。政党からの独立とは何かという議論が必要ではないか。野党統一だったら、分裂した場合非自民となるのか。これまでの流れは拙速だったのでは。

吉田裕美子 医労連代議員
 
岩手医大は県準拠。若者は今年の給料表を使って上げろという要求が通った。5年毎の昇給短縮が3003円以上の賃上げ、23円もの昇給になった。組織拡大は取りこぼしがある。高い組合費が加入をためらう理由にもなっている。退職する人が多い。辞めさせない職場づくりを引き続きしていく。定期大会で二交代を導入させない決定をした。

三宅 信雄 胆江労連代議員
 戦争法廃止を目指す統一行動を重視し、一点共闘の組織を立ち上げるため胆江の会をつくった。呼びかけ人4者、27団体、57人の賛同者でつくった。4回の統一行動、毎回30〜40人が参加。労働相談員は全員OBだ。相談員の知識不足が問題。研修会開催に期待している。

中軽米康悦 郵政産業労働者ユニオン代議員
 
春闘で全国で28人が非正規ストライキに立ち上がった。盛岡でも1人が均等待遇を訴えた。労契法20条裁判の証人調べ始まる。岩手の会を結成した。第2回総会を11月に予定している。

安保  進 通信労組代議員
NTTは株主最優先の経営体制。株を安定させるため、政府が4720億円6500万株、昨年は3000億円購入しドブに捨てる。株の総数を減らすと一株当りの配当が上がる。40万株で5%の配当となっている。NTTは利益を7000億円計上している。労働者や下請けに還元すべきだ。16春闘はストライキを決行。1600円の賃上げとなった。60才以上の非正規はゼロ回答。

永山 梨香 いわてローカルユニオン代議員
 
青年ユニオンの執行体制を再建する。交流会を企画し、青年の要求を掘り起こし、青年の働く実態を把握したい。台風10号被災地のボランティに取り組む。

前川 昌人 宮古労連代議員
 
台風10号で労働相談所の近隣は床上15pの被害。被災した印刷所の労働者から相談が寄せられた。大変な状況だが解雇は免れた。震災後再建したばかりなのに印刷機が水没した。自治体の職員は自分の家も被災しながらも不眠不休で頑張っている。

田村  巧 盛岡労連代議員
 
最低生計費調査に医大34人が取り組んだ。青年部で「全労連初級講座ワクワク講座」に取り組んだ。読み合わせをしている。教育費を厚くして補助を増やして欲しい。

冨岡 弘子 年金者組合代議員
 
年金者組合は赤字決算となった。 一般会計や共済会計の繰越金が沢山ある。還元金の割合を増やして欲しい。

山崎 公生 自治労連代議員
 
台風10号による被害をうけて、岩手自治労連では岩泉町職、釜石市職、山田町職に支援物資を届けた。久慈市職がボランティア活動を始めている。全国にカンパを呼びかけている。被害発生から一度も帰っていない職員もいる。5年前の震災とダブって見える。労働組合として出来る事を頑張る。

千葉 智徳 農協労組代議員
 
毎月、TPP反対と、農協解体反対の署名宣伝を、若い組合員が中心になって取り組んでいる。いわて平泉支部で500円のベアを勝ち取った。定昇のみでなく、ベアで3%を勝ち取ろうという決意だ。

山田 勝哉 年金者組合代議員
 年金違憲裁判を集団提訴した。記者会見、報告会、昼休みデモ行進を予定している。協力をお願いしたい。この裁判は、減額した年金の返還と、マクロ経済スライドの中止を求めている。減額のターゲットは現役世代にも及ぶ。大企業優先、場当たり的な年金制度となっている

中村 恵美 私教連代議員
 NHKの18・19才を対象にしたアンケートでは73%が「格差が大きすぎる」、景気・雇用対策を国に期待すると回答。憲法改正については、57%が改正不要と回答し、大人よりも意識が高かった。私立の4人に1人は1人親世帯。学習格差がうまれている。公的な支援が必要。県が就学支援の単独予算をなくしたことに対し、署名と要望をした。学校の耐震化、老朽化が問題。助成を求めていく。職場では専任教員ではなく非常勤教員を増やしている。また、新採用の先生に一年生の担任を持たせたりしている。

吉田  誠 県国公代議員
 
人勧は、3年連続のプラス勧告。扶養手当の引き下げを1週間前に出してきた。労働組合を無視し、民間準拠をかなぐり捨てた。人事院は政府を見ていると言える。人事院は第三者機関ではなく、政府の下請け機関だ。公務員の労働基本権の回復に取り組む。「公務員賃金の引き下げ」裁判について。国の主張を丸呑みにしている。9月12日に4回目の口頭弁論。「社会保険庁の分限免職裁判」は、秋田地裁で東北ケースが争われている。

須藤 清成 建交労代議員
 
台風被害での交通困難についてはJRの責任が大きい。ローカル線の廃止が根底にある。リニアの問題でも交渉している。南アルプスにトンネルを掘ると世界自然遺産登録に影響を及ぼす。

佐藤 力也 けせん労連代議員
 
災害公営住宅はコミュニティーの変化で、近所付き合いが出来ない事が問題。市政をよくする会として、市に要望書を出している。地域づくりは、市民と協働型で話し合いが進んでいる。予算がなく、財源がない中、金のかからない高齢者対策、住民の命を守る地域づくりに奮闘する。

(文書発言)久慈労連
 
台風10号で、久慈市の経済の中心地全域が、浸水した。自治体で働く労働者のなかには、自宅が被害に遭う中、自らが被災者でありながら救援・復旧に取り組んでいる人がいる。ゴミ出し、泥出しなどの災害ボランティア活動をお願いしたい。また、災害支援カンパにもご協力をお願いしたい。

台風10号などで甚大な被害一日も早く救援・復旧を
 
8月30日の台風10号により、各地で甚大な被害がもたらされました。岩手県内では、福祉施設での9人の犠牲をはじめ21人が亡くなり、3人が行方不明となっています。住宅や商店街なども大きな被害を受けており、被災者の一日も早い救援・復旧が求められています。9月15日、政府は激甚災害指定を決定し、県は被災者生活再建支援法の適用を発表しました。

いわて労連などが現地視察
 
9月3日、いわて労連は宮古市と岩泉町を訪れて被災した組合員を激励しました。
 宮古労連が運営している、みやこ労働生活相談所の1階の住宅(Aさん宅・年金者組合)も床上浸水しました。「震災で被災して修繕したばかり。また被災してしまった」と嘆きます。 岩泉町では、小本地域の下流域や被災した福祉施設付近を視察後、岩泉町役場職を訪問して支援金を渡して宮古労連・岩泉町職を激励しました。 
 9月26日には、全国災対連の視察も行われ、笹渡義夫・全国災対連代表世話人(全国農民連副代表)、川村好伸・全国災対連事務局長(全労連幹事)らが参加して、岩泉、久慈地域を訪れました。
 東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議は9月7日に代表世話人会を開催し、救援活動に各組織で取り組むことを確認し、被災者本位の復旧・復興をすすめるための要請行動を検討することとしています。
 被害の規模は実態の把握が進められていますが、久慈、岩泉地域は大震災の時よりも被災規模が大きくなっていると見られています。
被災者救援カンパやボランティア支援が求められます。

救援活動で奮闘中
 岩手自治労連は現地と連絡をとり、着替えも充分できないまま住民の救援に奮闘する職員のために、下着など必要な物資を届けて支援しています。各単組も物資支援や、ボランティアに参加して支援をしています。いわてローカルユニオンは盛岡市が手配するバスボランティアに参加して岩泉町小川地区の支援に入っています。いわて生協労組は理事会と共同でバスボランティアを組織して、宮古市や岩泉町などを支援しています。その他、各組織が救援活動をすすめています。継続的な、救援ボランティアへの参加を呼びかけます。

3面
第20回機関紙コンクール
最優秀賞に「盛岡労連」
 応募作品は37作品(昨年41)でした。審査の結果、次の作品が入賞しました。おめでとうございます。

受賞作品
☆機関紙の部
○最優秀賞 『盛岡労連』  盛岡労連
○優秀賞 『職場情報』  大船渡市職労
○努力賞 『国公いわて』  岩手県国公共闘会議
○努力賞  『いわてローカルユニオン』 いわてローカルユニオン
○特別賞・仲間結束賞  『支部ニュース』  年金者組合盛岡支部
〇特別賞・奮闘賞  『岩手地本』  建交労鉄道岩手地本
〇特別賞・期待賞 『虹の砦』  いわて生協労組

☆ニュース・情報の部
○優秀賞 『2016春闘ニュース』  岩手医労連
○努力賞 『走れ!機関車』  岩手県農協労組新岩手支部
○敢闘賞 『協同サービス分会』  岩手県農協労組ふるさと支部協同サービス分会
☆専門部の部
○最優秀賞 『すいみー』  一関市職労保育分会
○優秀賞 『サードプレイス』  久慈市職労女性部
○優秀賞 『ひろば』  岩手県医労中央病院支部婦人部
○努力賞 『女性部ニュース』  岩手医労連女性部
○特別賞・これからで賞 『すくらむ』  岩手県農協労組青年部

震災と原発事故から5年 いのちと健康のこれまでとこれからを考える
 
9月24〜25日、宮城県松島町で、第11回働くもののいのちと健康を守る東北セミナーin宮城が開催されました。実行委員会が主催し、約120人が参加しました。
 初日の全体会では、はじめに実行委員会から基調報告を行った後、シンポジウム「東日本大震災と原発事故から5年 いのちと健康のこれまでとこれからを考える」が行われました。井上博之・宮城県保険医協会理事長が被災者の医療費窓口負担免除について、新沼優・岩手自治労連大船渡市職書記長が復興に向けた自治体労働者の奮闘について、菅家新・いわき市労連事務局長が原発労働者の健康管理等について報告しました。会場からの質問や意見にも答えながら討論が行われました。
 翌日は3つの学習講座に分かれて「メンタルヘルス対策」、「貧困・格差が健康に及ぼす影響」、「長時間労働が及ぼす健康への影響」についてそれぞれ学びました。最後の全体会で各講座の感想報告も行いました。
 来年は福島県で開催さられます。

戦争法の発動を許すな!
 
9月1日、「戦争法発動ストップ!緊急学習会」が盛岡市内で開催され、約60人が参加しました。日本平和委員会の千坂純事務局長が講演し、南スーダンPKO部隊の新任務付与で戦争法を発動する安倍政権に抗議しながら、10月22〜23日に青森県三沢市で開催される日本平和大会への結集をよびかけました。日本共産党の庄子春治・盛岡市議が、南スーダン派遣の第5普通科連隊に岩手県出身者が57人(盛岡出身者が8人)所属していることを議会答弁で明らかにさせたことなどが報告されました。

労働委員会労働者委員の公正任命を
 
いわて労連は、9月20日、県に対して第46期岩手県労働委員会労働者委員の公正な任命を求める要請を行い、県商工観光労働部長などが対応しました。県労働委員会労働者委員は2年に一度改選されます。岩手では5人の労働者委員が連合岩手所属組合で独占されています。いわて労連加盟組合から、岩手医労連の五十嵐久美子書記長、いわて生協労組・阿部恵子副委員長を推薦しています。公正・公平な任命を求めて、金野耕治・いわて労連議長が知事宛の要請書を手渡しました。要請には斉藤信・日本共産党県議団長も同席しました。

いわて労連2017年度新役員紹介
 第28回定期大会で二〇一七年度の新役員が選出されました。
議 長
 金野 耕治 再(医労連)
副議長
 小野寺栄悦 再(自治労連)
 中野るみ子 再(医労連)
 齋藤 禎弘 再(農協労組)
 岩崎  保  再(県国公)
 高橋  基  再(いわて生協労組)
 菖蒲沢 実 新(盛岡労連)
事務局長
 中村  健  再(いわて生協労組)
事務局次長
 石井 隆幸 元(盛岡労連)
幹  事
 渡辺 孝文 再(自治労連)
 五十嵐久美子 再(医労連)
 村田 浩一 再(農協労組)
 平賀 天幸 新(県国公)
 柴田 雄司 再(福祉労組)
 工藤 良幸 再(私教連)
 昆 茂太郎 再(建交労)
 小砂子欣次  再(年金者組合)
 藤原 正範 再(郵政産業ユニオン)
 八重樫 司 新(全受労)
 工藤 郁夫 再(通信労組)
 新田 英則 再(地域労働組合)
会計監査
 小笠原浩次 再(地域労働組合)
 冨岡 弘子 新(年金者組合)
 古舘久美子 新(岩大生協労組)
特別幹事
 高屋  修(地域労働組合)
 なお、今大会で副議長の佐々木敏幸氏(盛岡地域労連)、幹事の佐々木貴博氏(全受労盛岡支部)、佐々木大輔氏(岩手県国公共闘)、照井裕子氏(女性部・県国公)、赤石

   広光氏(青年部・自治労連)、会計監査の北川幸次氏(全日本年金者組合)、本間智氏(岩手大学生協労組)が退任されました。

NEWS フラッシュ
 ●盛岡労連一の日行動
 
9月1日、盛岡労連は一の日宣伝行動を岩手銀行本店で実施し、最低賃金の大幅な引き上げなどを訴えました。
 ●第31回岩手平和美術展
 9月7〜11日、第31回岩手平和美術展が盛岡市マリオス4階展示ホールで開催されました。238点・101人が出品し、約700人が来場しました。被爆者救援カンパ が 56、060

 円、台風10号カンパが14、307円寄せられました。
 ●岩手医労連第69回定期大会
 
9月3〜4日、岩手医労連は盛岡市つなぎのホテル大観で第69回定期大会を開催しました。
 ●岩手自治労連 第77回定期大会
 
9月16〜17日、岩手自治労連は花巻温泉ホテル花巻で第77回定期大会を開催しました。 
 ●郵政ユニオン盛岡支部 第5回定期大会
 
9月17日、郵政ユニオン盛岡支部は盛岡市内で第5回定期大会を開催しました。
 ●全労連東北ブロック総会
 
9月25日、全労連東北ブロックは2016年総会を仙台市内で開催しました。斎藤富春・福島県労連議長がブロック議長に、金野耕治・いわて労連議長は副議長に、中村

   健・いわて労連事務局長が事務局長として確認されました。


主張
「戦争法廃止、憲法守れ」、職場・地域で学習強化を
 
2016年秋季年末闘争では、年末一時金や賃金確定闘争、諸要求の前進など、職場の実態からの要求に根ざして、しっかりとたたかいを進めましょう。
 戦争法廃止、憲法守れ、TPP批准阻止、労働法制改悪許すな等、国政課題とも結んで取り組みをすすめましょう。
 安倍政権は、TPP批准や憲法改悪推進をはじめ、強行的な姿勢をあらわにしています。参議院選挙後に、南スーダンPKOの自衛隊部隊に新任務を付与して戦争法発動を具体化し、沖縄米軍新基地建設など、強権的に戦争する国づくりをすすめています。
 さらに憲法審査会で、自民党の改憲草案を「ベース」にすすめると言っています。自衛隊を国防軍にすることをはじめ、自民党の改憲草案は国民の権利を制限し、国のあり方を根本から変えてしまう危険な内容です。
 10〜11月を憲法学習月間と位置付けます。職場・地域で学習を強めていきましょう。全労連は学習資料として全労連新聞の特集版を準備していますので活用しましょう。
 秋の県民集会「軍事費を削って、くらし、福祉、教育にまわせ、11・12みんなの要求実現集会」を、11月12日(土)、13時から岩手県公会堂大ホールを会場に開催します。メイン講演の講師は、「憲法会議」の川村俊夫・憲法会議代表幹事です。憲法闘争を軸に、復興推進、TPP阻止、労働法制改悪阻止、社会保障拡充など、諸課題を結集した県民集会になります。全県、各地域からの結集を呼びかけます。
 学習を強めて、戦争法廃止、憲法守れ、安倍政権打倒に向けてたたかう体制を強化していきましょう。


4面
めも・あーつ182
15分のCMで革命を起こしたチリ 映画 「NO」 監督/パブロ・ラライン 2012年チリ・メキシコ・アメリカ合作

 野党統一候補のはずみをつけた参議院選だったが、改憲勢力の議席2/3を許してしまった。
でもでも、「アベ政治NO!」の声は決してなくなってはいない。野党統一という画期的だと思っていた取り組みは、28年前南米チリにあった。
アジェンデ政権下の1973年9月11日、米国の後立てでクーデターを起こしたピノチェトの軍事独裁政治が続けられていた。3万人の市民が虐殺され、120万人が国外亡命したと言われている。これらの人権侵害を批判する国際世論によって、ピノチェト大統領は、今後の任期8年の認否を問う国民投票を行うとした。
これをチャンスとした反対の17政党は政党連合NO派を結成。賛成反対のどちらにも認めた1日15分間のTVCMで投票日までの27日間を闘うことになった。NO派に起用されたのが広告マンのレネ。
元妻も友人も、こんな出来レースは止めろという説得にもかかわらず挑んだCM。メンバーとの厳しく激しい討論の末できた作品は、虹の7色に全ての政党の思いを込め、違いを越えてNOに結集するんだと力説した。甘く軽やかなメロディーと子どもの笑顔、はじける若者のダンス、歌う人々、そして夢。チリの喜びはすぐそこに、選ぶのはNOの映像。始まったキャンペーンに、YES派の独裁政権お定まりの自画自賛CM。しかしなんとなく不安を覚えたのか妨害と脅しが続いた。1988年10月5日投票日、息詰まるような開票速報の終盤、空軍トップがNO派の勝利を認めた。YES派43・04% NO派54・68%。一滴の血も流さずにNOといっただけの勝利。
映画のレネは、実在のマヌエルとエリンケという2人がモデル。つい先日の6月27日。米フロリダの裁判所は、ピノチェトの側近陸軍将校ペドロに、虐殺されたチリの国民的歌手ビクトル・ハラの遺族へ日本円で28億5千万の賠償金を求めた。
(久保克子)


ひろば
   川  柳

オリンピアンの負けた言葉に同意する
                                                                  拓  庵

天皇の言葉無視する崇拝者
                                                     野の一枝

共謀罪治安維持法どこ違う
                                                                 巷多朗

情報の公開室は無照明
                                                                瀬川重哉
 

年金者組合盛岡支部