機関紙「いわて労連 2016年 7月号      

 

 

●国民平和大行進/ 核なき世界の実現を/国民平和大行進・岩手県内行進●「第31回反核平和マラソン」●岩手県母親大会in宮古●大熊座政治を変えるチャンス!●6・12市民でつくろう新しい政治!岩手県民集会●全国一律最低賃金制度の確立を!最賃中央行動●第24回非正規ではたらくなかまの全国交流集会in北海道●いわてパート臨時労組連絡会・代表(いわて生協労組)●9の日宣伝、戦争法廃止昼デモ●「第22回復興海釣り大会」岩手自治労連●子ども医療費署名提出●県議会請願提出〇食農ネット宣伝●イレブンアクション●6・9行動●(連載企画)被災地紹介/沿岸のここがおすすめ!/宮古・田老地区「はなや蕎麦たろう」●主張●ニュースフラッシュめもあーつ179●川柳



1面

原水爆禁止国民平和大行進/核兵器のない世界! いいね!
核兵器廃絶の願いこめて/ 岩手県内行進
 
6月11日から19日にかけて、原水爆禁止・国民平和大行進の岩手県行進が行われました。今年は、全国通し行進者の木伏研一さんが北海道から、県内通し行進者として盛岡医療生協の吉田明美さんと菅原トメさんが県内を歩き通しました。
 木伏さんは「核兵器のない世界〜いいね!」などの「いいね」コールをしながら道行く人にアピールをしていきました。盛岡市内の行進では盛岡大学生協の3人の学生が先頭を歩き、県公会堂での到着集会では感想と決意を述べました。
 8月の原水爆禁止世界大会へ代表を派遣していきましょう。

第31回
反核平和マラソン/岩手自治労連
 
6月7日〜10日、第31回県内一周反核平和マラソンが開催され、県北・県南の2コースを約700人のランナーが「核廃絶、戦争法廃止」「被災地の早期復興」を県民にアピールしながらタスキをつなぎました。
 6月7日の朝、釜石市役所前で出発式を開催。赤石広光青年部長が「オバマ大統領も広島を訪問した。確実に反核・平和の機運が高まってきている。次の世代にもつなげていこう」と主催者あいさつ。野田武則釜石市長や県被爆者団体協議会のメッセージが読み上げられ、赤石青年部長の号砲で南北に分かれてスタート。
 4日間、沿線の自治体では役所前で引き継式が行われ、各単組のランナーがタスキをつなぎました。
 6月10日の夕方、盛岡市役所前に約40人のランナーが横断幕や折鶴を持って元気にゴール。谷藤裕明盛岡市長の歓迎メッセージが読み上げられ、盛岡市職労・中野盛夫委員長が安倍内閣の戦争法の強行や改憲など危険な動きを指摘しながら、ランナーをねぎらいました。
 最後に新採職員の阿部祐太郎さんが「走ることで平和への思いを表現できた。核のない平和な世界に向け奮闘したい」とゴールランナーを代表してあいさつしました。
 この反核マラソンには福祉労組も参加しました。

岩手県母親大会in宮古
 
6月5日、第62回岩手県母親大会が宮古市民文化会館で開催され、1050人が参加して大きく成功しました。午前中は8つの分科会が行われました。復興シンポジウムでは、復興県民会議事務局長の金野耕治いわて労連議長がコーディネーターを務めました。
 シンポジストから「ハード面の復興は8割進んだ。コミュニティづくりが課題」(宮古市)、「災害公営住宅でもコミュニティづくりのために生活相談員配置が重要」(宮古市社協)、「漁業の復興をすすめてきた。販路の拡大や後継者が課題」(田老町漁協)、「体験を忘れられないように継承していく取り組み大事。被災地に足を運んで声を聴いてほしい」(山田町被災者)など、現状や課題が語られました。
 午後の全体会では、精神科医の香山リカさんが記念講演を行いました。その後、申し合わせ事項や戦争法廃止を求める決議が確認されました。
 来年の日本母親大会は、岩手県で開催されます。2017年8月19月〜20日で、盛岡市内アイスアリーナをメイン会場に行われます。成功に向けて準備がすすめられています。

大熊座
 
雨が続いたかと思うと、一転真夏の太陽が照りつける日々、皆さん体調はいかがですか▼縁あって、県内各地を訪問しています。沿岸北部は、ガスが垂れ込めて気温も低いやませ≠体感。沿岸南部では、晴れて日焼けしてヒリヒリ。色々なところで鮮やかなアジサイも目を楽しませてくれます▼震災復興の状況も垣間見えました。高台に集団移転して新しく団地ができたところ、一戸建ての災害公営住宅、集合住宅の災害公営住宅など。一方で仮設住宅にまだピーク時の半数弱の人々が暮らしています。被害の大きかった地域のまちづくりはまだまだ時間がかかりそうです。最後のお一人まで国の責任をしっかり果たさせることが大事だと痛感しました▼どこでも学校帰りのこどもたちが笑顔で手を振って「頑張って下さい」と励ましてくれました。この子たちのためにも、戦争法を廃止させなければと決意を新たにしました▼お金の心配なく進学できて、夢や希望が実現できる社会、将来の生活設計ができるような雇用の安定と健康で文化的な生活が営める賃金への引き上げと底上げ、労働時間の短縮、有給休暇の完全取得。保育、教育、医療、福祉にもっと予算をあててほしい。財源は労働者が汗水流して産み出した企業の利益をあてるべき▼理想を現実に変えるためにはチェンジが必要。「自分たちのことは自分たちが決める」、「民主主義って何だ、これだ!」18才、19才の青年の皆さん。初めての投票に積極的に参加してほしい。先輩有権者である組合員の皆さん、ぜひ、職場や家庭、地域で声かけして下さい。みんなで歴史の扉を開けよう!新しい政治の誕生を心待ちしています。(こ)


2面
政治を変える チャンス!/市民でつくろう新しい政治
6・12 岩手県民集会
 
6月12日、「市民でつくろう、新しい政治6・12岩手県民集会」が県公会堂大ホールで開催され、600人が参加しました。戦争法廃止2千万署名推進岩手の会、戦争をしない・させない市民の会、いわて市民ネットで構成する実行委員会が主催しました。
 立憲デモクラシーの会共同代表の山口二郎・法政大学教授が「市民がつくる新しい選挙〜戦争法廃止と立憲主義回復のために〜」と題して講演しました。その後、参議院選挙岩手選挙区の野党統一候補、木戸口英司(きどぐちえいじ)さんが決意表明。民進党、共産党、生活の党、社民党の野党4党が決意を述べました。
 集会後に市内をデモ行進し、「戦争法廃止」「選挙に行こう」とアピールしました。

いわて労連が政策協定
 
野党4党は戦争法廃止に向けて、参議院選挙で32ある1人区すべての選挙区で統一候補を擁立しました。岩手では「きどぐち英司」さんが、参議院岩手選挙区の野党統一候補です。きどぐちさんは達増県知事の元政策秘書で生活の党所属ですが、参議院選挙は無所属で立候補します。
 いわて労連は、推薦要請を受けて、きどぐち英司さんを推薦することを確認し、「安保法制の廃止と集団的自衛権の閣議決定撤回を実現」、「貧困と格差の解消、労働法制の改悪に反対し、最低賃金の大幅引き上げと全国一律最低賃金制の実現にむけて努力する」などの政策協定書を締結しました。
 憲法守れ、戦争法廃止、貧困と格差の是正など、政治を変え、私たちの要求を実現するチャンスです。野党統一候補の勝利、戦争法廃止・安倍政権打倒の実現めざして、支持を広げましょう。

きどぐち英司さんといわて労連の政策協定書
 
1.立憲主義に基づき、安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を実現する。
 2.安倍政権による憲法改悪を阻止し、政権の打倒をめざす。
 3.2017年 4月からの消費税10%への引き上げに反対する。
 4.「5年間の集中復興期間終了」を口実とする、国の被災者支援、復興政策の縮小・打ち切りは許さず、被災者生活再建支援金の上限額を500万円に引き上げるなど制度拡充をめざ

   す。
 5.安倍政権による国会決議に反するTPPの批准に反対する。
 6.原発に頼らない社会をめざすとともに、再生可能エネルギーの促進をはかる。
 7.東京一極集中を是正し、すべての人が生き生きと暮らすことができる地域社会を創造する。
 8.誰もが地域で安心して医療・介護・福祉など社会保障のサービスを受けられる体制を構築する。
 9.貧困と格差の解消、労働法制の改悪に反対し、最低賃金の大幅引き上げと全国一律最低賃金制の実現にむけて努力する。
10.当選した暁には、市民・県民の政治に対する関心と参画が高まるように、いわて労連との交流・懇談の場を積極的に設ける。


全国一律最低賃金制度の確立を!/最賃中央行動
いわて生協労働組合 神 部 友 佳
 
6月17日に全労連・国民春闘共闘委員会の第2次最賃デー全国統一行動・中央行動として、省庁前座り込みや要請、銀座デモなどが行われました。私は最低賃金引き上げを求めて、厚生労働省交渉に参加しました。「低すぎる最低賃金は震災復興の妨げになる深刻な問題。若い人が地元に残って頑張ろうと思える賃金水準にするためにも、今すぐ時給1000円を」と訴えました。「地域別最低賃金制度が、最低賃金の低い地域から高い地域に労働力を流失させ、地域を疲弊させることにつながる」など全国各地からも発言があり、最低賃金大幅引き上げにつながってほしいと思います。

第24回非正規ではたらくなかまの全国交流集会in北海道
いわてパート臨時労組連絡会・代表(いわて生協労組) 川 島 孝 子
 
北海道から300人、全国から200人の仲間が参加。1日目は上智大学国際教養学部教授の中野晃一さんが「いのち・雇用・平和をまもる政治をとりもどす」と題して記念講演。印象的だったのは「安倍首相の言う『この道しかない』というのは間違い、多様な意見があるから民主主義。なのに言論の自由が統制されている。1%の人が権力や富を握り、経済がゆがめられている、富めるものは富み、貧困層はさらに拡大している」ということです。真実や今おきていることは何なのか、しっかりと見て声を上げなければと思いました。
 
夕方のサウンドデモは、「最低賃金いますぐ1000円」を訴えました。サウンドデモは初めての経験でしたが、音楽にのせてコールをし、道を歩いている人たちも応援してくれました。2日目の分科会では小樽に行き「小林多喜二と労働者のたたかい」を学びました。日本でメーデーが行われたのは大正時代、小樽が最初だったということを知り、そのたたかいは現代につながっていることを感じました。本当に充実した2日間で、正規であっても非正規であっても、ともにはたらきやすい職場づくりのために、これからもいろんなことを学習し均等待遇をすすめていきたいです。

9の日宣伝/戦争法廃止昼デモ
 
憲法9条を守る岩手の会は6月9日、9の日宣伝を行い、戦争法廃止の2000万統一署名を呼びかける署名宣伝を行いました。
 戦争法廃止の2000万統一署名は、全国で1350万筆、県内では16万筆を突破しています。7月まで広げていきましょう。
 憲法改悪反対県共同センター、ピースアクションいわて等は、6月21日、戦争法廃止の盛岡昼デモを行いました。戦争法廃止を訴えると同時に、米軍属による女性遺体遺棄事件に抗議する6月19日の怒りの6万5千人集会に連帯して、米軍基地撤去などもアピールしました。


3面
岩手自治労連/第22回復興海釣り大会
 
6月4日、岩手自治労連主催の第22回「復興海釣り大会」が大船渡市・越喜来湾で開催され、当初の定員を上回る9単組60人が参加しました。
 午前5時ごろから受付をすませて8隻の釣り船に分乗。参加者は大物を目指して腕を競い合いました。正午前には競技を終え、続々と釣り船が到着。さっそく検量に入りました。
 閉会式では渡辺書記長が「復興釣り大会を通じて交流が深まった。今後も被災地支援に取り組む」と挨拶。引き続き、検量結果が発表され、カレイの部では吉田州保さん(一関市職労)が45・5ンチ、アイナメの部では高橋宏明さん(盛岡市職労)が47センチを吊り上げ、それぞれ1位となりました。

子ども医療費署名提出
 
6月14日、子ども医療費助成拡充を求める岩手の会は、新署名の2次分・12、119筆を県に提出しました。昨年末に提出した分と合わせて累計で46、957筆になります。小野寺けいこ子・共同代表が保健福祉部長に手渡しました。県は「国は、制度のとりまとめでペナルティ見直しも含めて年末までに結論をだすとし、政府予算案の策定までに答えを出そうとしている。県としても提言していきたい」と回答しました。
 参加者からは実際にかかった医療費の資料をもとに助成拡充を求めました。

被災者の医療費免除継続を県議会請願提出
 
6月29日、県社保協と復興県民会議は「被災者の医療費・介護保険利用料などの免除措置の継続を求める請願」を県議会議長に提出しました。
 また、新婦人の会県本部、県母親大会連絡会、岩商連婦人部、いわて女性九条の会、いわて労連、県革新懇、県平和委員会は連名で「米軍元海兵隊員による沖縄での女性殺害に強く抗議し、日米地位協定の抜本的見直し、海兵隊の撤退、米軍基地の大幅な整理・縮小を求める請願」を提出しました。
 県議会の最終日は7月6日です。

TPP反対/食農ネット宣伝
 
6月15日、いわて食農ネットは盛岡市大通でTPP協定批准に反対する街頭署名宣伝を行いました。重要5品目を守るとした国会決議違反の内容であることが明らかであり、TPP協定からは撤退すべきです。

再稼動許すな/イレブンアクション
 
6月10日、盛岡市大通でイレブンアクション(なくせ原発宣伝行動)を行いました。福島原発事故の際に東京電力による「炉心溶融」の隠蔽が発覚する中で、愛媛県の四国電力・伊方原発3号機の再稼働の動きが進んでいます。原発がなくても電気は足りています。再稼働許すなの声を強めましょう。

被爆者が訴える国際署名/6・9行動
 
原水爆禁止岩手県協議会は、6月6日、盛岡市大通で「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」を訴える宣伝行動を実施しました。
 世界大会の成功に向けて運動を広げましょう。

被災地紹介E
沿岸の ここが おすすめ!/宮古・田老地区「はなや蕎麦たろう」
 
今年の4月29日、この地区で最初の食べ物屋さんとして国道45号線沿いにオープンしました。周りでは区画整理や堤防の工事が続いています。大震災で壊滅的打撃をうけた田老地区、高台に移転した団地には公営住宅入居も終わり、住宅建築が目白押しです。資材の高騰で予算超過が共通の悩みです。
 店主の小林智恵子さん、本人も被災し地区の復旧・復興に頑張ってきました。畑の復旧、蕎麦の作付から収穫、製粉などのための道具や人との出会い、「たろう浜小屋」での仮設営業など、沢山の繋がりで実現できたと語ります。
 スタッフは女性だけ5人、夜は友人どうしの語り合いにとお酒も提供します。きっかけは「国道沿いに白い花が咲いたらいいね、蕎麦なら何とかなるかも」と思ったと…。
 津波からの復興、たくさんの涙と汗と感謝とが織り重なった和やかな雰囲気を強く感じるお店です。三陸沿岸、抜群の海や山の食材が並ぶメニュー、田老産のお蕎麦とどうぞ!火曜定休。    (宮古地域労連 前川昌人)

主張
最低賃金の大幅引き上げ実現を
 
岩手地方最低賃金の審議が今年もはじまります。7月12日に第1回岩手地方最低賃金審議会が行われ、岩手労働局長から改正審議について諮問されます。中央最低賃金審議会の目安答申を受けて、8月段階で岩手地方の金額を答申します。 岩手地方最低賃金は時間当たり695円という低額で、全国では下から3番目の水準です。最高額の東京との格差は年々広がっており、時間当たり212円にもなっています。人口減少が多くの地方で問題になっていますが、賃金水準の低い地方から高い地方へ人口が流出する傾向があります。最低賃金の傾向とほとんど重なります。人口流出や復興人材の確保の点から、低すぎる賃金水準が復興の足かせにもなっているといえます。
 貧困と格差の是正は世界的な課題になっています。アメリカでは「ファーストフード労働者の最賃を15ドルに」という運動が広がり、オバマ大統領も言及するまでになっています。日本でも「できる限り早期に全国最低800円を確保し、2020年までに全国平均1000円をめざす」とした「雇用戦略対話」での政労使合意が確認されています。安倍首相も「最賃1000円」を口にしますが、年率3%では2020年に間に合いません。いますぐ「最賃1000円に」、そして「1500円の実現を」、の声が広がっています。
 全国一律の最低賃金制度の確立も求められています。世界的に見ても、県毎に最低賃金を細かく決める制度を持っている国はほぼ日本だけ。低水準の地方を低いままに抑え込む元凶になっています。今年、全労連東北ブロックは最低生計費調査を実施しました。岩手の速報では、時間給で約1316円必要という結果。東北6県のどの地方でも、北海道や静岡、愛知、広島など全国どこで調査しても1200〜1300円必要という結果が出ています。これは、全国一律最低賃金制度の根拠となり、その水準はせめて1000円以上必要という、私たちの要求を裏付けています。
 貧困と格差を広げてきたアベノミクスから舵を切り、最低賃金の大幅な引き上げを実現させるために声を上げていきましょう。


NEWS フラッシュ
 ●盛岡労連一の日行動
 
6月1日、盛岡労連は岩手銀行本店前で一の日行動を行い、最低賃金の大幅引き上げ等を訴えました。
 ●アベ政治を許さない!
 
6月3日、県革新懇の呼びかけで、盛岡市大通で「アベ政治を許さない」スタンディング宣伝が行われました。 
 ●岩手地域総研総会
 
6月11日、岩手県民会館第2会議室でNPO法人岩手地域総合研究所の総会が行われました。
 ●シールズ映画会
 
6月12日、ミナセンいわての呼びかけで、シールズの映画「わたしの自由について」の上映が盛岡市プラザおでってで行われました。
 ●2000万署名行動
 
6月19日、2000万署名推進岩手の会は、盛岡市ホテルルイズ前で2000万統一署名の宣伝行動を行いました。
 ●イエローキャンペーン・消費税増税中止を!
 
6月24日、消費税増税中止を求める街頭署名宣伝・イエローキャンペーンが盛岡市大通で行われました。
 ●東北労働金庫総会
 
6月24日、東北労働金庫第13回通常総会が仙台市で行われました。


4面
めも・あーつ179
あまい砂糖に隠された苦い毒/映画「あまくない砂糖の話」/監督/主演 デイモン・ガモー
 
チョコ系の何か甘いもの食べたいな、と思いながらもどうしても観ておきたい映画「あまくない砂糖の話」を時間に追われ出掛けた。相当ショッキングな内容に参ってしまった。
オーストラリアの自国製ドキュメンタリーとして史上最高の動員数を記録し、肥満が社会問題化していることもあり高い関心を呼んだ。監督で俳優のデイモン・ガモーはある時、人は一日平均ティースプーンで40杯もの砂糖をとっていることを知った。角砂糖やコーヒーシュガーだけが砂糖ではない。スーパーの棚に並んだ食品の80%に砂糖が含まれているのだ。ヘルシー≠ネ食品があふれているのに?そこで、彼は自らの体を実験台に挑戦することにした。ルールは5つ。カロリーは変えず、@砂糖を消費することAアイスやチョコは食べないBヨーグルトやシリアルからとるC必ず低脂肪食品にするD運動習慣は続けること。
プロジェクトチームは、食の専門家・医師・栄養士・作家。まず朝食にスムージーにシリアル、低脂肪のヨーグルトなど。もちろん体にいいといわれるものばかり。だが、2日目にはこの食事から満腹感を得られないと感じはじめていた。
年間4万の清涼飲料水を消費していると聞いたアマタ、先住民アボリジニの住む人口350人の小さな町。自給自足の生活で、砂糖は1年に2〜3個の飴玉で充分だったが、1970年代に大企業のスーパーマーケットが現れ、砂糖づけの生活に。コカコーラ社は「世界一販売伸び率の誇る町」と発表。肥満と心臓病に悩む人は増加し、若者は次々に死んだ。さて、次に向かったのはアメリカ砂糖大国≠ヨ。
TVコマーシャルや看板で「体に良い」とうたっているスムージーを飲食店で注文すると、なっなんとティースプーン34杯分の砂糖が含まれていることに驚愕私も驚愕 来月号に続く…
(久保克子)


   川  柳
冤罪をなくすどころか増やす法
                                                            野々一枝

震災にドサクサまぎれオスプレイ
                          巷多朗 

滴りがなくて民草立ち枯れる
                          瀬川重哉

しゃべるほど舛添都知事の底が割れ
                          拓  庵
年金者組合盛岡支部