機関紙「いわて労連 2016年 6月号      

 

 

参議院選挙特集/選挙に行って、政治を変えよう!!●憲法改悪反対、戦争法はただちに廃止を!/戦争法廃止せよ/憲法改悪許すな○被災者本位の復興実現を!/被災者生活再建支援金を500万円に/原発ゼロ、再稼働反対 ●消費税増税はキッパリ中止を!/消費税増税は中止を/TPP批准阻止●最賃の大幅引き上げ!労働法制改悪許すな!/最賃いますぐ1000円に/労働時間規制強化を●参議院選挙の投票方法●大熊座●参議院岩手選挙区〜戦争法廃止へ、野党が共闘「きどぐち英司」氏が野党統一候補に/いわて労連が推薦決津定!●参議院選挙の取り組み提起/1.職場・地域で学習会を/2.投票にいきましょう/3.すべての組合員、職場の仲間や、友人、知人に投票呼びかけましょう。●被災者生活再建支援金を500万円に〜国会要請行動 ●自治体キャラバン/大震災を口実にした憲法改悪を許すな●私も投票します●白衣で集会、デモ、署名行動/「看護は平和から」、戦争法廃止も●最賃キャラバン/最低賃金の大幅な引き上げを!●(連載企画)/ 被災地紹介/沿岸のここがおすすめ!/野田村「まるきん大沢菓子店」●主張/ 核兵器廃絶の世論と運動強化を○ニュースフラッシュ●めもあーつ177●川柳



1面
参院選選挙特集号
選挙に行って政治を変えよう公示 6月22日 投票日 7月10日
 
これからの日本の針路が問われる参議院選挙が、6月22日公示、7月10日投票で行われます。安倍政権が憲法違反の安保法制(戦争法)を強行する中で、私たちは戦争法廃止の運動を大きく広げてきました。この運動を力に、戦争法廃止の野党共闘が成立しました。今度の選挙は、安倍暴走政治から、立憲主義、平和主義、民主主義を私たちの手に取り戻す選挙です。私たちの要求実現のために、選挙に行って、政治を変えましょう。

憲法改悪反対、戦争法はただちに廃止を!戦争法廃止せよ!
 
安保関連法=戦争法は、これまで憲法上「できない」としてきたことを「できる」ようにした、まさしく戦争法そのものです。ほとんどの憲法学者が憲法違反と指摘しています。憲法違反の戦争法は一日も早く廃止し、集団的自衛権行使容認の閣議決定も撤回させなければなりません。戦争法は3月29日に施行されています。一刻も早く廃止を実現させましょう。

憲法改悪許すな
 
安倍首相は、憲法「改正」を公約し、任期中に明文改憲を実現しようとしています。平和憲法9条の改悪に加えて、政府の独裁を許す「緊急事態条項」を憲法に加えようとしています。しかし、県内すべての被災自治体首長から「憲法の問題ではない」と否定する声があがっています。震災を口実にしたお試し改憲など断じて許されません。9条改悪や緊急事態条項創設など改憲に反対し、憲法をまもり活かす政治に転換させましょう。

被災者本位の復興実現を!被災者生活再建支援金を500万円に
 
東日本大震災津波から5年になりますが、いまでも仮設住宅などでピーク時の半数の方々が避難生活を送っています。しかし、政府は復興集中期間を終了させ、復興予算の地元負担をさせるという姿勢です。
 被災者生活再建支援金制度をせめて500万円に増額するなど、被災者本位の復興を実現させていきましょう。

原発ゼロ、再稼働反対
 
政府と電力各社は、原発の再稼働や輸出を進める一方、福島の原発事故被害者の保障を切り捨てようとしています。現在稼働しているのは鹿児島県川内原発2基のみであり、原発がなくても電力は足りていることは明らかです。福島の被害者の保障を完全に行い、原発は再稼働せず廃炉を進め、一刻も早く自然エネルギーに切り替えていくことが求められます。

消費税増税はキッパリ中止を!消費税増税は中止を
 
安倍首相は消費税10%への増税を2年半延期することとしました。貧困と格差が広がり、アベノミクスの失敗は明らかです。財政確保のためには、税金の集め方と使い方を改めることが必要です。大金持ちや大企業減税を改め、ムダな大型開発や軍事費を減らす方向へ舵をきることが必要です。 消費税増税は延期ではなくキッパリと中止すべきです。

TPP批准阻止
 
安倍政権は、TPP協定の批准案と関連法案を通常国会で成立させようとしましたが、国民の批判の前に強行を断念しました。これまでの審議でもTPPが国会決議に違反し、日本経済と国民生活を破壊するのは明らかになっています。国会審議では交渉経過の資料のほぼすべてを黒塗りして、国民には何もかも秘密にし、審議が進みませんでした。与党も賛成した国会決議で、「重要5項目」を関税撤廃の対象外としていましたが、これも守られていません。農業だけでなく地域経済と国民の暮らしを破壊するTPPは、先延ばしではなく廃案にし、批准案を撤回すべきです。

最賃の大幅引き上げ!労働法制改悪許すな!最賃いますぐ1000円に
 
安倍政権の4年間で、働く者の実質賃金は下がり続ける一方で、大企業の内部留保は300兆円と過去最高になっており、貧困と格差が広がっています。すべての働く者の賃金を底上げしていくためにも、全国一律最低賃金制度の確立、いますぐ時給1000円以上の実現が求められます。

労働時間規制強化を
 
安倍政権は一生派遣で働かされる労働者派遣法の改悪を強行し、今度は「残業代ゼロ法」を導入しようとしています。今求められているのは、労働時間の上限を法律でしっかり規制、サービス残業は許さずブラック企業を根絶することです。派遣法を抜本的に改正して、雇用は正規が当たり前の社会に切り替えていきましょう。医療、介護、保育、年金など社会保障を改善して、誰もがまともに働いて、安心して暮らせる社会をつくるため、政治を変えよう!

参議院選挙の投票方法
参議院選挙は2回 投票します。
 ■「選挙区」は岩手選挙区の「候補者名」を記入します。
 ■「比例代表」は、「政党名」か、各政党の名簿に登載された「候補者名」を記入します。


大熊座
 
6月になりました。通常国会が終わり、いよいよ参議院選挙を迎えます。昨年の今頃、戦争法案廃止の大判チラシ配布行動や国会請願署名が取り組まれ、岩手県革新懇の「憲法9条こわすな『戦争する国』にさせない 私のひとこと」運動が広がりました。戦争法反対の国民の声に耳を傾けず、歴代政権の憲法解釈をねじ曲げて、国会の数の横暴で強行した戦争法▼沖縄の米軍基地建設強行、軍事予算過去最高の5兆円越え。それだけではありません。地域経済も医療も農業も破壊するTPP協定の旗振り役となり、原発の再稼働や医療・介護・年金・生活保護など社会保障の破壊、非正規雇用の拡大による低賃金・不安定雇用の増加、庶民には消費税増税、自分たちはタックスヘイブンで税金逃れ、政治資金の私的流用などなど、アベ暴走政治は、国民の貧困と格差を広げ、政治に対する不信と失望を与えました▼アベノミクスの破綻は明瞭です。アベ首相は、G7・伊勢志摩サミットでリーマンショック再来を強調するも他国の首脳から異論が続出。消費税増税を2年半延期表明するも自らの失政とは認めない傲慢さ。選挙が終わったら、残業代ゼロ法や解雇の金銭解決法、南スーダンでの自衛隊の新PKO発動、TPP協定の批准、そして緊急事態条項の新設を突破口に憲法改悪に踏み出そうとしています▼沖縄の元海兵隊員による女性遺体遺棄事件で犠牲になった方の無念さは計り知れません。この大元に日米安保条約、地位協定、米軍基地問題があります。アメリカに対して毅然とものが言える日本に、安心して生活できる平和な日本にしましょう。今行動するときです。
(こ)


2面
参議院岩手選挙区〜戦争法廃止へ、野党が共闘/「きどぐち英司」氏が野党統一候補に
 
2月19日の5野党党首合意に基づき、全国で参議院選挙区1人区での統一候補が実現しました。
 県内では3月24日にいわて市民ネットワークが結成され、統一候補実現めざして要請や共同の集会などが行われてきました。
 県内の野党4党(民進党、日本共産党、社会民主党、生活の党)の実務者会議が重ねられ、生活の党の現職立候補辞退という困難がありましたが、5月18日、4党が合意に至りました。
 統一候補の木戸口英司(きどぐち えいじ)氏は5月21日の記者会見で正式に出馬表明しました。生活の党所属ですが、参議院選挙は無所属で出馬します。野党各党と政策が確認されています。 
 その主な内容は、@安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回の実現、A安倍政権による憲法改悪阻止、政権打倒をめざす、B来年4月からの消費税10%引き上げに反対、C国の被災者支援、復興政策の縮小・打ち切りは許さず、被災者生活再建支援金の上限額を500万円に引き上げるなど制度拡充をめざす、D安倍政権による国会決議に反するTPPの批准に反対、E原発に頼らない社会をめざし、再生可能エネルギーの促進をはかる、というものです。
 5月28日に、いわて市民ネットが主催して「きどぐちさんと出会うつどい」が県公会堂で開催されて、約100人が集まりました。いわて市民ネットの金野耕治・県共同センター事務局長(いわて労連議長)が、きどぐち氏の応援方針を提起して確認されました。

いわて労連が推薦決定!
 
5月20日、きどぐち英司氏からいわて労連に対して推薦要請がされました。 第9回いわて労連幹事会で、いわて労連として推薦すること、政策協定を結んで選挙戦をたたかうことが確認されました。
 今度の参議院選挙は、憲法違反の戦争法が強行されて、はじめて全国で行われる国政選挙です。職場・地域で戦争法廃止の声を広げて、きどぐち氏の勝利を必ず勝ち取り、安倍政権に対して審判を下し、戦争法を廃止させましょう。

参議院選挙の取り組み提起
1、職場・地域で学習会を
 日本の針路のかかった重要な選挙です。職場や地域で積極的に参議院選挙学習会を開催して、参議院選挙の争点や、私たちの要求を学びましょう。
2、投票にいきましょう
@私たちの要求実現のために投票に行きましょう。
A勤務時間内でも選挙権など公民権行使が保障されています(労基法第7条)。必要なときは請求しましょう。
B期日前投票制度も活用しましょう。
3、すべての組合員、職場の仲間や、友人、知人に投票を呼びかけましょう。
@組合員、職場の仲間に参議院選挙の意義を伝えて投票を呼びかけましょう。また、家族や友人、知人にも広げましょう。
A18歳選挙権がはじまります。呼びかけ対象を青年にも広げて投票を呼びかけましょう。

自治体キャラバン
大震災を口実にした憲法改悪を許すな/5月16〜20日にかけて、
国民大運動岩手県実行委員会による「憲法を活かした安心・安全な地域づくり」のための自治体要請キャラバンが取り組まれ、県内32自治体(九戸村は後日調整)を訪問して、首長や副首長などとの要請・懇談を行いました。平和、復興、地域課題の3つの懇談テーマで懇談し、率直な意見交換を行いました。
 安倍首相が改憲の口実に「緊急事態条項」あげていることについて、被災自治体の首長からは「憲法の問題ではない」、「(災害時は)国ではなく現場に権限強化を」などの見解が示されました。他の自治体でも「憲法の問題ではない」という認識が共通しており、首相の思惑とかけ離れた実態が浮き彫りになりました。
 地域課題では人口減少に対する総合戦略などが紹介され、子ども医療費無料化や保育所の増設など、各自治体での努力とともに、国への要望などが話されました。
 原水協が呼びかける新たな国際署名への協力も訴え、谷藤盛岡市長からさっそくその場で署名をいただきました。

被災者生活再建支援金を500万円に/5・11 国会要請行動
 
5月11日、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議など被災3県の復興センターや全国災対連の主催で「熊本地震の被災者救援 被災者切り捨て許すな! 国の責任で復興を5・11国会行動」が行われました。集会には約400人が参加し、要請行動には約150人が参加しました。岩手県からは21人が参加しました。
 岩手県代表は午前中にJR東日本本社へJR山田線の早期復旧を要請しました。
 お昼には衆議院第2議員会館前で集会が行われました。午後には内閣府、復興庁、厚生労働省などへの要請が行われ、岩手からは「被災者生活再建支援金をせめて500万円に引き上げる」よう要請しました。かけつけた日本共産党国会議員団などに、被災者生活再建支援制度拡充を求める請願署名を提出しました。

3面
私も投票します
岩手県農協労組/高橋 優さん(岩手江刺分会)
 
生活が苦しくなる消費税増税には反対です。むしろ下げてほしいくらいです。税率が5%から8%に上がる直前の3月(2014年)、農業資材の駆け込み需要で農協に注文が殺到し、逆に4月から落ち込みました。再増税すると、また組合員に混乱を招く事態が起きると思います。消費税は社会保障のためだといわれていますが、本当に使われているのか疑問です。社会保障が良くなったという話は聞きませんから。
 米価が気がかりです。わが家はひとめぼれをつくっています。作付面積は3ヘクタールなので、少しの下落でも所得に大きく響きます。一昨年に米価は大暴落しました。昨年、少し持ち直しましたが、それでも米価は安すぎる。TPP交渉の「黒塗り」資料にはビックリです。開示しないのと同じで国民に知らせないのは良くないです。選挙では、候補者の主張や政策をしっかり見て判断します。

岩手自治労連青年部長・いわて労連青年部長/赤石広光さん
 
私たち岩手自治労連青年部は31年間、県内1周反核平和マラソンを続けてきました。先日、オバマ大統領が初めて被爆地・広島を訪問しましたが、核兵器廃絶は切実な願いです。また、私たち自治体労働者は、平和なくして住民の幸せを守ることはできません。昨年、安保法(戦争法)が通りましたが、学生や若者が運動の先頭に立っていることに希望を持ちました。戦争のない平和な社会をずっと維持していきたい。そのためにも政治に無関心ではいられません。主権者としてしっかり考えていきたいですね!

岩手医大教職員組合/田村 巧さん
 
組合活動も同様と思いますが、選挙も、一人一人が意識して行動しなければならないと思います。特に今回は、平和な社会の継承や、消費税増税廃止を実現するために大事な選挙です。私達はもちろん、今まで選挙に行かなかった国民も投票に行けば、政治は好転します。次世代に平和をプレゼントするため、投票に行きましょう。

岩手県国公/岩崎 保さん(全司法)
 
国政選挙は、私たち国家公務員にとって、将来の私たちの「使用者=各省大臣等」となるべき国会議員を選ぶという意味でも大事な選挙となります。今回投票のポイントは何と言っても「戦争法廃止」。先の大戦で公務員がファシズムに荷担した経験を忘れず、私たち公務員を二度と「戦争の奉仕者」にしないと約束する候補者に投票します。

いわてパート臨時労組連絡会代表/川島孝子さん(いわて生協労組)
 わたしたちは「最低賃金を時給1000円以上に、全国一律最低賃金制度の確立」を掲げ活動しています。岩手の最低賃金は695円。東京との格差は広がるばかりで、地方にとっては人口流出をおこす深刻な問題です。参議院選挙では18歳選挙権も施行されます。どこでもだれでも安心して暮らせる賃金、将来に展望を持って暮らせる賃金を実現するために、棄権することなく大切な1票を投じてほしいと思います。

白衣で集会、デモ、署名行動/「看護は平和から」、戦争法廃止もナースウエーブ集会
 「白衣で集まり、街に出て訴えよう」と岩手医労連のナースウエーブ集会が、5月14日、県公会堂を会場に、県内各地の病院から160人が集まりました。
 今年のテーマは「看護は平和から」。綾部法律事務所の上山信一弁護士を講師に、「憲法ってなんだろう?いのち・平和を守るために今憲法を考える」と題して講演を聞きました。リレートークでは、県医労から始業時間前の超過勤務請求の取り組み、北上済生会従組から月13回もの夜勤があることや医師・看護師不足の実態、医大教職組からは、命を救った子どもたちを戦場に送るな、戦争法廃止をと訴えました。
 集会後は、盛岡市内を白衣でデモ行進。その後、4カ所に分かれて、大幅増員を求める署名と、2000万人署名を同時に行いました。
 この集会には、県医師会がメッセージを寄せ、いわて労連、民進党、生活の党、日本共産党からもメッセージがありました。

最賃キャラバン/最低賃金の大幅な引き上げを!
 
5月22〜30日、全労連北海道・東北ブロック最賃キャラバンが行われました。25日は岩手県行動で、いわて労連加盟組織や、いわてパート臨時労組連絡会などが結集しました。盛岡駅前早朝宣伝や労働局、経営者団体への要請を行い、全国一律最賃制度や最賃時給1000円の実現などを訴えました。また、盛岡市大通で、岩手地方最賃695円と要求額1000円との差、305円にちなんで305分間のロングラン宣伝を行い、シール投票や署名も呼びかけました。岩手行動には青森県労連、秋田県労連が支援に入りました。岩手からは札幌、青森、秋田の行動を支援しました。

被災地紹介D
沿岸の ここが おすすめ!/野田村「まるきん大沢菓子店」
 
まるきん大沢菓子店は、昭和5年(1930)創業以来野田村でお菓子を作っています。
 東日本大震災津波で、店舗、倉庫を被災し、ミキサー、冷蔵庫、冷凍庫など全滅しました。店舗を改装して2年目、どんなイベントをしようかと考えている矢先でした。娘が手伝ってくれたばかりだったので、「ここで営業を止めるわけにはいかない」と再建を決意したと話す代表の大沢鉄弥さん。震災で多くの方に助けていただき、再スタートを切ることができました。
おすすめのメニューは、和菓子(季節の生菓子など)や純生ロールです。
 皆様の暖かいご支援に感謝し、お菓子に気持ちを込めて日々精進して作っています。
 野田村にお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください。
(野田村役場職員組合・執行委員長 小屋畑浩明)

NEWS フラッシュ
 ●県革新懇・熊本・大分/地震救援街頭募金行動
 
5月14日、県革新懇が熊本・大分地震救援街頭募金行動を盛岡市川徳前で実施しました。
 ●いわて女性9条の会/11周年記念講演会
 
5月21日、いわて女性9条の会11周年記念講演が岩手県水産会館で開催され、横湯園子さんが講演を行いました。
 ●TPPからの撤退を求める宣伝・署名行動
 
5月23日、いわて食農ネットが盛岡市大通でTPPからの撤退を求める宣伝署名行動を実施しました。
 ●日本平和大会in三沢/岩手県実行委員会結成会議
 
5月26日、日本平和大会in三沢岩手県実行委員会結成会議が県公会堂で行われました。今年の10月22〜23日に、青森県三沢市で開催される2016年日本平和大会の成功に向けて10団体が参加しました。
 事務局は岩手県平和委員会が務めます。いわて労連は事務局団体となりました。
 ●菅原瞳先生お別れ会
 
5月21日、故・菅原瞳弁護士のお別れ会がサンセール盛岡で行われました。

主張
核兵器廃絶の世論と運動強化を
 原水爆禁止・国民平和大行進が今年も行われます。北海道・東京コースは、5月8日に北海道の礼文島を出発して、6月11日に岩手県入りします。岩手県内を、4号線沿いと支
線コースも含めて6月19日までかけて行進し、宮城県に引き継ぎます。職場・地域から結集して成功させましょう。そして8月の原水爆禁止世界大会代表者も選出していきましょう。
 核兵器廃絶をめぐって、今年大きな到達が築かれました。アメリカのオバマ大統領が現職大統領としてはじめて広島市の平和記念公園を訪れました。滞在はわずか1時間足らずでしたが、被爆者を前に、核兵器を投下した国の大統領が広島の地で「核なき世界」について語ったことは大切な一歩です。
 いま、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」が取り組まれています。国民大運動県実行委員会の自治体キャラバンでも「被爆者は、すみやかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求めます」というこの署名に対して、首長の皆さんにも協力を訴えています。平和行進を通じてさらに広げましょう。
 それにしても問われるのは日本政府の姿勢です。日本政府は核兵器禁止の法的措置を討議する国際会議で、「段階的アプローチ」を主張して核保有国の代弁者としてふるまい、他の政府代表者から批判や疑問が出されています。
 日米同盟と「核の傘」に固執して、憲法違反をしてでも戦争に足を踏み出そうとする政府には、一日も早く退陣を求めたい。運動を大きく広げて、安倍政権を追い詰めましょう。


4面
めも・あーつ178
ガイアとは、大地の女神、地球全体のつながり/「甘夏蜜柑はガイアの賜物」
 
天候不順の影響で甘夏の皮がシワシワになって実がバサつき、マーマレードには難があるかもしれませんが…というメッセージとともに熊本県水俣から甘夏が届いたのは、地震の10日程前だった。
 有機肥料、低農薬、除草剤や着色剤、防腐剤、ワックスによるつや出しもしない甘夏。着くとすぐに段ボール箱を開けて呼吸をさせてへたを上にして一段毎に新聞をしいて並べ保存する。時々覗いて傷んだものは取り出す。わずかひと月だがこの作業が大切。
 薄切りにした皮と実を絞ったジュース、種から出るとろみ(ペクチン)、沖縄のきび砂糖のみの、甘夏丸ごとマーマレード。ほろ苦大人味は好評で、今年も5回の教室を開いて完売した。木は植えられてから50年近くなると聞いた。
 水俣病に罹った生産者の方々が、水銀に浸された身体で農薬をかけた甘夏を売るわけにはいかない、と今の栽培方法に取り組んできた。今回の熊本地震は、永遠に進化し続けるかのような揺れと広がりを見せている。教室も無事終わり、元気な甘夏だったことの報告を兼ねて地震見舞いの電話を、ガイアみなまた(生産者と手をつなぎ、甘夏の販売と水俣病患者・家族の支援を続けている)の高倉敦子さんにかけてみた。
 水俣は震度5弱で、表立った被害はないものの、何より川内原発は大丈夫なのかその上、水俣病の原因となった水俣湾の水銀ヘドロを掬って埋めたエコパーク水俣、チッソの敷地内にある八幡残滓プール(どちらも東京ドーム12個分の広さ)は、地震によって液状化し流れ出て再び水俣湾を死の海にすることはないのか、市とチッソへの調査要請に経済的理由とチッソの内部調査で問題なしと耳をかすことはないと不安を隠せない。命を守ることはぶれずにいましょう#゙女は言い電話をおいた。(久保克子)


資料/「水俣」とともに生きる 塩田武史 未來社、いのちの旅 「水俣学」 への軌道 原田正純、生産者グループきばる通信、ガイアみなまた通信、NHKアーカイブ「水俣病の60年〜終わらない戦後最大の公害病」、NNNドキュメント「生きる伝える水俣の子≠フ60年」週刊朝日2016・5・27号

   川  柳
縛られる身をわきまえず好き勝手
                       瀬川重哉
アベの通破壊ばかりが目に余る
                       巷多朗 
トランプで核の脅威が秒読みに
                       野の一枝
郵便局消えてただよう僻地感
                       拓  庵
年金者組合盛岡支部