機関紙「いわて労連 2021年10月号      

●医療・介護・保健所の削減やめて!いのちまもる緊急行動/「全国一斉蜂起 0905」で各地で訴え/保健所増やせ、医療体制拡充を●いわて労連第33回定期大会開催〜新年度方針と役員体制を確立●いわて労連2022年度新役員紹介●大熊座●いわて労連大会・発言紹介●いのち・暮らし守る政治を/投票に行って政治を変えようC●野党と市民連合が共通政策で合意●政権交代で展望を切り拓こう●地域総研が復興の取り組みの記録誌作成●歴史散歩で民主主義学ぶ●市民連合と野党が合意した共通政策●NEWSフラッシュ●川柳●「うちでつくろうナナコ飯!」(38)

医療・介護・保健所の削減やめて!

いのちまもる緊急行動「全国一斉蜂起0905」で各地で訴え
 
9月5日、全労連が呼びかける「いのちまもる緊急行動」が全国各地で実施され、36都道府県119地方(9月7日集約)が決起しました。県内では盛岡、花巻、北上でスタンディング宣伝などが実施されました。「国会開け、いのち守れ」、「保健所増やせ、医療崩壊防げ」とアピールして市民に訴えました。

 盛岡市内ではいわて労連、県社保協、民医連が南イオン前に集結してスタンディング宣伝を行いました。金野耕治・いわて労連議長、中野るみ子・岩手医労連委員長、岩手県社会保障推進協議会の鈴木露通事務局長らがスピーチして「国会を開いてコロナ対策をしっかり進めよ」と訴えました。 盛岡市立病院付近で宣伝カーも運行してアピールしました。
 花巻労連では花巻市内を宣伝カーをまわして宣伝しました。
 北上労連は北上市有田交差点前で7人が参加してスタンディング宣伝を行いました。

保健所増やせ、医療体制拡充を
 
全労連は政府に対して「感染爆発から国民のいのちと暮らしを守るための臨時国会を速やかに開くこと」などを求めて要請しましたが政府はこれまでの態度を変えようとしていません。9月16日には全国から寄せられた「菅首相への手紙」1565通を内閣府に提出し、記者会見も行いました。総選挙で「いのち・暮らし守れ」と職場・地域で訴えていくことが重要になっています。
 新「いのち署名」の運動が秋闘からはじまります。コロナから「いのち・暮らしを守るために行動しましょう。

いわて労連第33回定期大会開催
新年度方針と役員体制を確立

 
9月4日から22日にかけて「いわて労連第33回定期大会」を行いました。新型コロナ感染防止のため、書面表決での開催となりました。
 「いのちと暮らしを守り、憲法を生かす社会の実現を!雇用と地域を守り、被災者本位の復興を!すべての労働者を視野に組織と要求を前進させ、未来を切り拓こう!」のスローガンのもと、2022年度運動方針を採択し、新役員体制を確立しました。

 書面表決は代議員定数90人のうち、81通が寄せられました(無効1通)。結果は次のとおりです。


●第1号議案「2022年度運動方針(案)」について
賛成80 反対0 保留0
●第2号議案「2021年度一般会計・特別会計決算の承認と監査報告並びに2022年度一般会計・特別会計予算(案)」について
賛成80 反対0 保留0

 
結果、すべての議案が可決されました。
 質疑・討論は14人の代議員から寄せられました。主な要旨を2面に掲載しています。
 新役員体制を左記のとおり確立いたしました。

いわて労連二〇二二年度新役員紹介
 
第33回定期大会で2022年度の新役員が選出されました。

議 長

 
金野 耕治 再(医労連)
副議長
 
橋  基 再(いわて生協労組)
 中野 盛夫 再(自治労連)
 新田 英則 新(地域労働組合)
 中野るみ子 再(医労連)
 櫻田 真一 再(農協労組)
 菖蒲沢 実 再(盛岡労連)
 岩崎  保 再(県国公)
事務局長
 
中村  健 再(いわて生協労組)
事務局次長
 
石井 隆幸 再(盛岡労連)
幹  事
 
高村  直 再(自治労連)
 井上 骼u 新(私教連)
 小野寺蕗子 新(地域労働組合)
 小畑 英之 新(医労連)
 昆 茂太郎 再(建交労)
 角掛 洋一 再(いわて労連事務局推薦)
 小砂子欣次 再(年金者組合)
 八重樫 司 再(全受労)
 佐々木 優 再(福祉労組)
 村田 浩一 再(農協労組)
 川崎 晶大 再(県国公)
 赤坂 朝裕 再(郵政ユニオン)
会計監査
 
小笠原浩次 再(地域労働組合)
 
八重樫一郎 再(年金者組合)
 須藤 清成 新(建交労)
 なお、今大会で幹事の五十嵐久美子氏(医労連)、内村武光氏(私教連)、照井裕子氏(女性部・県国公)、会計監査の古舘久美子氏(岩手大学生協労組)が退任されました。


大熊座
 
組合員の皆さん。いわて労連第33回定期大会(書面議決)で再び議長に信任頂きありがとうございました。一年間、どうぞよろしくお願いします▼新型コロナウイルスの感染状況も現在は落ち着きを見せています。また再燃しないようお互いに感染対策に気をつけたいと思います▼さて、この秋の最大のたたかいは何と言っても選挙闘争です。8年余のアベ・スガ政治で破壊された「法の支配・立憲主義」と「主権者国民のための政治」をこの選挙で取り戻しましょう▼軍事大国に突き進もうとする自公政権をストップさせ、感染症対策をはじめ国民のいのちとくらしを最優先に、貧困と格差をなくす「福祉国家」を市民と野党の共闘で実現させましょう。気候危機やジェンダー平等社会実現も緊急の課題です▼皆さん、疑問に思いませんか。こんなに毎日頑張って働いているのに、なぜ暮らしが良くならないか。そのくせ、住民税も社会保険料も消費税も負担が重く、手取り収入は全く増えません。おまけに自由な時間も自由なお金も心の余裕もなく、職場は人手不足で仕事が終わらない。一人ひとりが競争させられ人間関係もチームワークも崩壊寸前▼この解決の処方箋が今回の総選挙での「野党共通政策」に示されています。医療費削減政策の転換、エッセンシャルワーカーの待遇改善、コロナ禍からの救済に万全の財政支援、最低賃金を引き上げ、ワーキングプアをなくす。国民生活への公的支援の拡充と子育て世代や若者への社会的投資の充実。富裕層の負担強化など公平な税制、低所得層や中間層への再分配強化。だから私は投票に。(こ)


2面
いわて労連大会・発言紹介
 いわて労連第33回定期大会にあたって14人の代議員から寄せられた発言の要旨を紹介します。

岩手自治労連
小野寺栄悦代議員
 8月10日の人事院勧告は、一時金0・15月削減を行い、多くの公務労働者に落胆と怒りをもたらした。岩手県公務共闘会議といわて労連はマイナス勧告に強く抗議する声明を出した。10月の岩手県人事委員会勧告にむけて署名が取り組まれている。人勧に追随することなく積極的勧告が求められる。9月25日に第82回定期大会を行う。学習運動や全県での統一闘争の推進、要求前進に不可欠な組織拡大強化の取り組みなどをつうじて「住民を守るのが自治体職員、その職員を守るのが労働組合」を合言葉に奮闘していく。

全国一般ウォーターエージェンシー分会東北分会
後藤徹夫代議員
 宮城県で日本初の水道3事業を一本化したみやぎ型管理運営方式が来年4月から実施される。外資系企業と日本企業の協同会社が今後30年管理することになった。私たちの会社が参加した企業体は審査失格扱いとなり、宮城の組合員を含む県内266人の雇用が不安にさらされている。施設を40年以上管理し東日本大震災も乗り越えた企業が見捨てられ、2018年の水道法改正時点で社員が厚生労働省に出向していたことが「利益誘導では」と国会で疑われた会社が参加する企業体を指名した事は疑問だ。宮城一般労働組合の支援のもとで県担当部局、本社と協議し、地域で生活ができるよう運動している。

北上労連
吉田一成代議員
 
21春闘では組合員の「要求・思い」の声を引き出す「GoToVoiceキャンペーン」を取り組み21人から声が寄せられた。様々な要求・職場の実態を知ることができた。応募者に商品券を進呈して取り組んだ。「変えるリーフ」を地域指定して配布した。不安もあったが行動した結果、全体で30人を超える参加者となった。メーデーはコロナ禍で人数を制限せざるをえない組合もあったが参加者は例年並みであった。数十年ぶりに全労協加盟の共生ユニオンが参加し、挨拶もおこなった。

いわてローカルユニオン
小野寺蕗子代議員
 いわてローカルユニオンは「新入組合員教室マニュアル」を作成し、組合員用のテキストもリニューアルした。支部や地域労連と連携してすすめていく。
 青年ユニオン執行部再建に向けて担当役員を中心に会議を行っている。会議では、コミュニティーオーガナイジングの手法を使って、取り組みの意義や目的を丁寧に話合いながらすすめた。現在は、「最賃上げて↑学費下げて↓キャンペーン(仮)」を準備している。多くの当事者とつながり、輪を広げ、変化を起こしていけるよう、引き続き取り組む。

久慈労連
韮山弘子代議員
 08年11月に「地域医療を守る会」を結成して医師確保を求める県議会請願に取り組んだ。「公立・公的病院の再編統合」リスト発表で県北では県立一戸病院、県立軽米病院、国保種市病院が名指しされた。20年1月に「久慈地域医療を守る会」に改称して、国保種市病院長と懇談した。院長は「皆さんの取り組みは私たちも支えられ心強い」と述べた。3月に軽米町で住民集会を計画したがコロナ感染防止を考慮し中止した。
 地域医療を守る岩手県連絡会の「沿岸地域における県立病院の医師確保を求める請願」 に結集して取り組む。

いわて生協労組
阿部恵子代議員
 春闘では、エリア正規職員の家族手当改善で前向きな検討の回答を引き出した。年度末賞与の支給を引き出したことも大きな成果だ。各職場から75枚を超える「ひと言カード」が寄せられ団交で示した。「三陸復興支援・秋のバスツアー」を10月に開催した。定員を絞って回数を増やし、合計で68人が参加した。
 全国一律最賃制に向けて地元国会議員要請を2月に行い立憲民主党の4人が紹介議員になった。サウンドデモやロングラン宣伝、シール投票などに取り組み、記者会見でも訴えた。岩手の最賃は目安に上乗せすることなく28円引き上げで東北では単独最下位となった。取り組み強化していく。

岩手医労連
小畑英之代議員
 川久保病院では県内の20%のPCR検査を行っている。ワクチン接種も含め病院一丸となって取り組んできた。対応するスタッフの負担は大きく、現場から様々な声が寄せられている。根底にある政治を変えて、社会保障費拡充、安全・安心の医療・介護体制の実現、最賃署名の取り組み等を強めて、エッセンシャルワーカーが希望を持って働き続けられる労働環境になるように団結していく。

岩手医労連
和田 誠代議員
 県立釜石病院の医師不足による病棟休止や分娩停止に対して「釜石地域医療と国立病院を守る会」と連携し「地域医療を守る岩手県連絡会」の事務局として県医労も奮闘してきた。短期間で1万5千筆を超える署名が集まった。県や市、議会への要請も行った。現在「沿岸地域の医師確保」の請願に切り替えて取り組み中だ。医療局はコロナ患者受け入れ病院を12施設から15施設に拡大し、入院ベッドも増床しているが職員の増員はない。病院間の応援体制もめまぐるしく職員の負担は増大している。増員、賃上げ、労働条件改善と組織拡大に向けて奮闘する。「選挙へ行こう」キャンペーンも進める。

釜石労連
佐久間 悟代議員
 地域医療と国立釜石病院を守る会に結集し、住民と協力して運動している。守る会はチラシ配布や医師確保署名取り組んだ。県と県議会へ要請した。釜石市議会への請願は不採択となった。7月には守る会と釜石病院の懇談会を行った。8月には県議会の意見聴取が行われ、守る会幹事と署名呼びかけ人が声を伝えた。今回の問題の背景には岩手県内での医師偏在と働き方改革がある。沿岸地域全体の問題として、請願を差し替えて取り組んでいく。これからも守る会県連絡会と連携し活動をすすめていく。

岩手県国公
村上直樹代議員
 
国家公務員の行政需要に見合う定員確保は喫緊の課題だ。コロナ禍のもと、「骨太の方針2021」では、グリーン社会の実現、デジタル化の加速などを、ポストコロナの経済成長に向けた原動力として位置付けているが、いずれも業務量の増大が予想される。私の働く労働行政では、この10年間で1800人(東北6県の定員に等しい)もの定員削減され、非常勤職員に支えられている。国家公務員の増員署名へのご協力に感謝する。紹介議員増えた。コロナ禍で奮闘する職員・非常勤職員の労苦に報いるための処遇改善も含めて、皆さんとともに奮闘したい。

岩手医労連

佐々木圭史代議員
 春闘では花北病院労組、一関病院労組でベア回答を得た。非正規雇用職員の賃上げも実現した。手当や夏季一時金の上積みも勝ち取った。医療産別の役割発揮できた。「いのち署名」ではいわて労連と共同で「ローカルビッグアクション」で地域に配布したことも力になった。議会請願にも取り組み県をはじめ18自治体で採択された。いのち署名の取り組みは産別労組とローカルセンターの存在意義、地域労連が果たすかけがえのない役割を浮き彫りにした。毎日医労連に返送されてくる「VOICE]には悲鳴にも似た切実な声が寄せられた。全国65万筆もの署名を踏みにじる政治を変えるために選挙で決着をつけたい。
 最後に「機関紙セミナー」開催を要望する。

盛岡労連
田村 巧代議員
 
6月26日にコミュニティオーガナイジング学習会「ゆにきゃん」に参加した。この学習会を参考に多くの労働者とつながり組織化できたらどれだけ素晴らしいかと思う。医大教職組では勤通大基礎理論コースに取り組んでいる。中央執行委員会や青年部役員会では学習の友の読み合わせに取り組んでいる。新しい仲間づくりと、組合が大事だということをしっかりと学ぶことを並行して進めていくことを、このコロナ禍でもすすめ、職場や地域でしっかりした労働組合組織をみんなでつくっていきたい。

岩手医労連
柴田勇樹代議員
 非正規雇用労働者の不合理な待遇格差は禁止されており、郵政20条裁判の最高裁判決でも合理的な説明のできない正規職員だけの諸手当や有給休暇などは非正規雇用職員にも認めなければならない。しかし「均等待遇」を逆手に取り正社員の手当を廃止するという動きがあり、経営側の主張は法律の主旨に全く反するものだ。岩手医大教職組も待遇格差の「合理的な理由」説明を求めているが大学は「説明できない」という。正社員の手当廃止見直しが危惧される。もちろん断固許さない交渉を行うのは当然だが、こうした経営の対応を法規制することを国や国会にも働きかけるべきだ。
 気仙地区では新型コロナの影響で飲食業などを中心に厳しい状況が続いた。同時に水産業も打撃を受けた。そういう中で核兵器禁止条約が発効されたことは明るいニュースだった。けせん労連は毎年8月に市内の商業施設で「原爆展」を開催している。今年は広島での世界大会の上映も行った。若い人たちの来場もあり、継続することの重要性を毎年感じている。ビキニデーや世界大会にも結集したい。国民平和大行進も気仙原水協と協力して取り組んだ。陸前高田市では復興後初めて震災後整備された新しい市街地で行進した。復興県民会議と地域総研が共催した「東日本大震災10年の集い」が4月25日に開催され、けせん労連も運営に協力した。被災地からの情報発信は、風化を防ぐとともに、災害に備えるという観点からもとても重要な取り組みだ。新型コロナによる影響で活動がかなり制限されるなかでも、工夫して活動してきた。


3面
いのち・暮らし守る政治を/選挙に行って政治を変えよう C
 
菅首相は国民の「こんな政治は我慢ならない」という批判に押されて政権を投げ出すことになりました。自民党総裁選挙では、岸田文雄氏が選出されましたが、「『安倍・菅直系政治』では何も変わらない」と言われています。要求を実現させるために、投票に行って私たち自身の手で政治を変えましょう。

野党と市民連合が共通政策で合意
 
9月8日、市民連合が要請した基本政策について、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組の各党首がこれを受け入れ、本格的な野党協力の体制が確立されました。日本の民主主義を回復するための貴重な一歩です。「戦争法廃止」はもちろんですが、「医療費削減政策転換、医療・公衆衛生整備」「エッセンシャルワーカー待遇改善」「核兵器禁止条約批准」や「消費税減税」「農林水産業支援強化」など、豊かに広がっています。

政権交代で展望を切り拓こう
 私たちの要求を実現させるには、自公政治を終わらせて政権交代を実現させることが早道です。野党連合政権ができれば医療体制の拡充や「消費税減税」、「核兵器禁止条約批准」などへの道が開けます。
 投票は選挙区と比例代表の2回行われます。市民と野党の共闘の候補の前進が重要です。
 2009年に政権交代が起きた時の総選挙投票率は69%でした。7割の国民が投票に足を運べば変化を起こせます。
 職場で「私の実現したい要求」を語り合って「投票に行って政治を変えよう」と話しあいましょう。 

地域総研が復興の取り組みの記録誌作成
 
NPO法人・岩手地域総合研究所は記録誌「東日本大震災・津波から10年〜私たちの取り組み〜」を作成しました。9月24日に記者会見を行って県民に広く知らせました。
 沿岸12市町村や内陸の首長からの聞き取り調査も行い、災害対応や復興事業における教訓を伝える内容になっています。


歴史散歩で民主主義学ぶ
 9月26日、医労連有志の呼びかけで「歴史散歩」が盛岡市内で行われて医労連組合員など11人が参加しました。歴史研究家の牛山靖夫さんの案内で「南部三閉伊一揆」の民衆の闘いや、明治期の国会開設・憲法制定運動ゆかりの地などを散歩しながら訪れました。「国会開設を求めて当時100回を超える演説会が県内で行われた」など、当時の民主主義を求める民衆の意識の高まりの様子も語られました。広島で被爆して命を落とした宝塚女優・園井恵子さんの墓や、石川啄木・宮澤賢治ゆかりの地も訪れ、最後に反戦歌人の鶴彰(つる・あきら)の碑も訪れました。参加者は「民主主義を求めて闘った先人の話が聞けた。もっと学びたい」と語りました。

NEWSフラッシュ
●核兵器禁止条約批准を求める岩手の会結成キックオフ集会
 
9月12日、核兵器禁止条約批准を求める岩手の会結成キックオフ集会が教育会館で行われました。

●学習会「福島原発のALPS処理水とは」 
 
9月29日、学習会「福島原発のALPS処理水とは」オンライン学習会が高校会館で行われました(さようなら原発岩手県集会実行委員会の主催)。汚染水海洋放出反対署名に取り組んでいきます。

●岩手自治労連第82回定期大会
 
9月26日、岩手自治労連第82回定期大会が高校会館で行われて、新年度方針と役員体制を確立しました。

市民連合と野党が合意した共通政策
衆議院総選挙における野党共通政策の提言
――命を守るために政治の転換を――

 
新型コロナウイルスの感染の急拡大の中で、自公政権の統治能力の喪失は明らかとなっている。政策の破綻は、安倍、菅政権の9年間で情報を隠蔽し、理性的な対話を拒絶してきたことの帰結である。この秋に行われる衆議院総選挙で野党協力を広げ、自公政権を倒し、新しい政治を実現することは、日本の世の中に道理と正義を回復するとともに、市民の命を守るために不可欠である。
 市民連合は、野党各党に次の諸政策を共有して戦い、下記の政策を実行する政権の実現をめざすことを求める。

1憲法に基づく政治の回復
・安保法制、特定秘密保護法、共謀罪法などの法律の違憲部分を廃止し、コロナ禍に乗じた憲法改悪に反対する。
・平和憲法の精神に基づき、総合的な安全保障の手段を追求し、アジアにおける平和の創出のためにあらゆる外交努力を行う。
・核兵器禁止条約の批准をめざし、まずは締約国会議へのオブザーバー参加に向け努力する。
・地元合意もなく、環境を破壊する沖縄辺野古での新基地建設を中止する。
2科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化
・従来の医療費削減政策を転換し、医療・公衆衛生の整備を迅速に進める。
・医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの待遇改善を急ぐ。
・コロナ禍による倒産、失業などの打撃を受けた人や企業を救うため、万全の財政支援を行う。
3格差と貧困を是正する
・最低賃金の引き上げや非正規雇用・フリーランスの処遇改善により、ワーキングプアをなくす。
・誰もが人間らしい生活を送れるよう、住宅、教育、医療、保育、介護について公的支援を拡充し、子育て世代や若者への社会的投資の充実を図る。
・所得、法人、資産の税制、および社会保険料負担を見直し、消費税減税を行い、富裕層の負担を強化するなど公平な税制を実現し、また低所得層や中間層への再分配を強化する。
4地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行
・再生可能エネルギーの拡充により、石炭火力から脱却し、原発のない脱炭素社会を追求する。
・エネルギー転換を軸としたイノベーションと地域における新たな産業を育成する。
・自然災害から命とくらしを守る政治の実現。
・農林水産業への支援を強め、食料安全保障を確保する。
5ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現
・ジェンダー、人種、年齢、障がいなどによる差別を許さないために選択的夫婦別姓制度やLGBT平等法などを成立させるとともに、女性に対する性暴力根絶に向けた法整備を進める。
・ジェンダー平等をめざす視点から家族制度、雇用制度などに関する法律を見直すとともに、保育、教育、介護などの対人サービスへの公的支援を拡充する。
・政治をはじめとした意思決定の場における女性の過少代表を解消するため、議員間男女同数化(パリテ)を推進する。
6権力の私物化を許さず、公平で透明な行政を実現する
・森友・加計問題、桜を見る会疑惑など、安倍、菅政権の下で起きた権力私物化の疑惑について、真相究明を行う。
・日本学術会議の会員を同会議の推薦通りに任命する。
・内閣人事局のあり方を見直し、公正な公務員人事を確立する。

2021年9月8日

安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合

 上記政策を共有し、その実現に全力を尽くします。

 立憲民主党代表  枝 野 幸 男
 日本共産党委員長 志 位 和 夫
 社会民主党党首  福 島 みずほ
 れいわ新撰組代表 山 本 太 郎


主張
インボイス中止、消費税廃止・今すぐ減税を
 新型コロナ感染拡大で、雇用と地域経済は打撃を受けています。県内ではコロナ禍の上に水産業の不漁が重なって深刻な事態になっています。さらにコロナ禍でコメの需要が落ち込んだことで米価が暴落して農家を直撃しています。中小業者や農林水産業への対策が重要になっています。
 政府は2023年10月に消費税のインボイス(適格請求書)制度を導入しようとしています。コロナ禍の中で、全国約500万の免税業者や1000万人といわれるフリーランスに納税義務を広げることになります。中小業者、農民、個人事業主ら幅広い人たちが中止を求めています。インボイス制度は、消費税を販売価格に転嫁することが困難な零細業者に課税業者になることを迫ります。このままでは廃業が増えかねず、直ちに中止すべきです。
 政府は、コロナ禍にも関わらず、消費税収を使って病床を削減し、75歳以上の医療費窓口負担の2倍化法案を自民、公明、維新などの賛成で押し通しました。消費税が「社会保障のため」でないことは明らかです。いま富裕層はコロナ禍でも資産を増やし、大企業ほど法人税の実質負担率が軽くなっています。富裕層や大企業を優遇する不公平な税制を正せば、46兆円の財源が生まれます。消費税に頼らない財政運営を実現し、消費税廃止への道を開くこともできます。
 新型コロナが広がる中で、世界62の国と地域が、消費税に相当する付加価値税等の減税へと踏み出しています。市民連合と立憲4野党(立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組)は消費税減税を明記した政策合意を結びました。インボイス中止、消費税減税の展望が開いています。選挙に行って、私たちの投票で政治を変えよう!


4面

   川  柳
憲法もコロナも無視でスガ辞める         巷多朗

「はぐらかし」 「投げ出し」 込みで受け渡す    瀬川重哉

「万年」が住まう御所野のいろり端         拓  庵

総裁になったらはがす「こうやく」を        凡  夫

明かり見え出口見えたが先見えぬ         野の一枝


年金者組合盛岡支部 


うちでつくろうナナコ飯!第38回
 
皆さんこんにちは!すっかり秋の空、秋の風…岩手には冬の足音も間近でしょうか。懐かしい人たちの顔を思い浮かべながら過ごす東京は、小春日和と肌寒さの繰り返しです。体調を崩しやすい時期でもありますので、しっかり食事で心も体も健康に保っていきましょうね!今回は仙台時代に通っていた居酒屋さんの定番メニューを、ナナコ流にアレンジした煮込み料理です。今夜はちょっと寒いなあ、鍋物までは行かないけど…という時に是非作ってみてくださいね♪

*牛すじとじゃがいもの煮込み*
〈材料〉…牛すじ肉300gくらい・じゃがいも(大)4〜5個・しょうが1片
〈調味液〉…水200cc・酒50cc・みりん50cc・しょうゆ80cc・砂糖大さじ3
〈作り方〉
@鍋に湯をわかし、塩少々(分量外)を入れて、沸騰したら牛すじを入れ、さっと湯通ししてざるにあげ、においやアクをとる。
A圧力鍋を用意し、調味液を全て入れ、皮を剥いたじゃがいもを丸のまま、生姜は薄切りにし、@の牛すじも入れる。
B蓋をして圧をかけて中強火で加熱する。おもりが常に回るように、火を弱めて調整しながら、15〜20分煮込む。
C火を切って、自然におもりが下がったら、蓋を取ってそっと中身の上下を返してなじませる。混ぜるとじゃがいもが崩れるので注意を。
Dあつあつを器に盛ってできあがり!

 圧力鍋がない場合は、厚手の鍋で1時間ほど弱火でコトコト煮込んでくださいね。その場合は落し蓋があった方がいいです。
 じゃがいもに牛すじのうまみがしみ込んで、たまらなく美味しい一品です!
 汁がのこるので、雑炊のようにしたり、うどんを入れたりして二度楽しめます。
 七味唐辛子がとっても合うので、是非お試しくださいね♪
*レシピ提供…橋ナナコ
 ◆オンラインショップ
https://hanananako.thebase.in/