機関紙「いわて労連 2015年9月号                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                


●「安倍政権」を追い詰めよう●若者が、母親が、戦争法案NO!●安倍暴走政治にNO!●・戦争法案許さない!/私のひとこと/岩手自治労連・平泉町職 松本英雄/岩手医大教職員組合・青年部部長 成田和也/全司法岩手支部 岩崎 保(岩手県国公議長)/農協労組いわて平泉支部 佐藤駿輔/郵政ユニオン盛岡支部 赤坂 朝裕/通信労組 多田辰雄●平和なくらしを守りたい!戦争しない未来をつくろう!/ストップ!戦争法案 9・12岩手県民集会●大熊座●原水爆禁止世界大会inナガサキ/いわて生協労働組合 副執行委員長 阿部恵子医療生協労組・田中利恵●ヒロシマデー・ナガサキデー宣伝行動●日本母親大会・参加報告西 映子・いわて労連女性部幹事(久慈市職労)●「僻地、不採算の地域医療を支えるのは公立病院の役割」と医療局長が明言●15人事院勧告関係 岩手県国公・議長 岩 崎 保/2年連続プラスなるも低額勧告/岩手地方最賃17円引き上げに●TPP反対、食農ネット宣伝行動●盛岡で第30回記念岩手平和美術展(革新懇岩手より)●いわて労連第27回定期大会●NEWS FLASH●主張●めもあーつ170●川柳



1面
「安倍政権」を追い詰めよう   若者が、母親が、戦争法案NO!
 安倍政権のすすめる「安保関連法案=戦争法案」の参議院での審議が進めば進むほど、国民の「反対」の声が広がっています。県内でも、反対の取り組みが継続しています。若者や、「母親」も行動しています。8月15日、県母親大会連絡会は「赤紙配布」行動を野村證券前で行いました。二度と戦地に送らない、という決意を込めて、戦争法案反対を訴えました。
 若者デモ実行委員会は、8月9日、市内でシール投票の呼びかけを行いました。元自衛官という青年も、はじめは「賛成」としましたが、対話をしてみると「安倍政権の『戦争法案』は憲法違反なので反対」と投票していきました。
 地域でも様々な取り組みが進められています。県共同センターは盛岡連続デモ(8月4日、11日、25日)を継続しています。
 県革新懇は8月15日にリレートーク第2弾を盛岡市大通で実施しました。
 8月30日には大規模な全国統一行動が計画されています。
 戦争法案NOの声を大きく広げて、安倍政権を追い詰めていきましょう。9月12日には、岩手県民集会が行われます。大規模な結集を呼びかけます。


安倍暴走政治にNO! 労働法制改悪反対! 戦争法案許さない!  私のひとこと
岩手自治労連・平泉町職  松本英雄
 先人の意思を受け継ぎ 戦争法案は廃案に!
 
7月15日に組合員の4割が参加して平和学習会を開催し、「自治体労働者として戦争に加担したくない」の声が寄せられました。9月13日には住民を対象に「平和を考える平泉のつどい」を開催予定です。奥州藤原氏は争いのない世界(浄土思想)を希求しました。先人の意思を受け継ぎ、戦争法案を廃案に追い込むために全力をあげます。

郵政ユニオン盛岡支部  赤坂朝裕
 
日本は今年で終戦から70年を迎えましたが、安倍首相が通そうとする戦争法案によって再び日本が戦争に参加する危険があります。先の大戦では日本国はもとより近隣諸国にも多大な被害、死者を生み出しました。再びこのような惨劇をくりかえさぬよう、戦争経験者の方や今を生きる国民の戦争反対の声がもっと広がり、戦争法案が廃案になる事を願ってなりません。

農協労組いわて平泉支部  佐藤駿輔
 
今年で終戦から70年を迎えました。また、あのような悲劇を繰り返さないよう未来ある子供たちに平和な日本を築き上げてほしいです。

岩手医大教職員組合青年部部長  成田和也
 
だれでも知っていること、憲法で「戦争はしない」と定められている。なのになんで戦争をやる方向に向かうのか全くわからないし、理解できない。戦争に加わる可能性が少しでもあるのは、自分も嫌だし、自分の子どもの世代にも負担をかけさせたくない。

全司法岩手支部  岩崎 保(岩手県国公議長)
 
国家公務員の「使用者」たる安倍首相よ、自ら憲法違反を犯しておきながら、公務員に「憲法尊重擁護義務」を課すなど笑わせるな!先の大戦の反省に立ち、私たちは二度と国民を戦争に駆り出す手助けはしないぞ!

通信労組岩手支部  多田辰雄
 労働法制改悪ではなく、 非正規労働者の社員化を
 
NTTグループでも多くの非正規雇用労働者が働いています。多くの人は交通費も支給されず、労働条件も格段の差があります。また、仕事がいつまであるのか雇用更新を気にしながら働いています。安倍政権は「一生派遣」から、働く人が希望を持てるよう非正規雇用労働者の社員化にするよう大きく舵取りをするべきです。

平和なくらしを守りたい!  戦争しない未来をつくろう!  ストップ!戦争法案
9・12岩手県民集会
日時 9月12日(土)
   10時30分集会スタート
   11時40分デモ出発予定
会場 盛岡市・中津川河川敷(中ノ橋たもと)
主催 ストップ戦争法案
   県民集会実行委員会(県内95団体)

大熊座
 一つの法案を巡ってこれだけ多くの人が運動したことは経験がない。60年安保を知らないけれど、それに匹敵するような取り組みだと言われている。普段、ゴシップを得意とする週刊誌までもが、国政である戦争法案について次々と報道している。そして、学生や若者、若いママたちという、労働組合とも平和団体とも縁がなさそうな人々たちが、自分たちの言葉で、自分たちの思いを行動に繋げている。彼ら・彼女らは、主権者として、民主主義国家の構成員として、いま声を上げることが大事だと気づき始めたのだ▼戦争をするということは大がかりなこと。人もカネも集めて、あらゆることを戦争最優先にさせなければならない。そして何よりも、戦争反対だとか協力しないという人々を強制力をもって弾圧しなければならない。今回の10本一括法案(平和安全法制整備法)と国際平和支援法のボリュームを一体どれだけの人が知っているだろうか。もちろん、詳細を知らなくても、単に「戦争したくない」だけでも反対運動をする根拠には十分だし、一般の市民に共感を得るには物事の本質を分かりやすく訴えた方が理解を得られやすい。しかし、本質的な学習会も必要だと思う。そこから得た知識をそれぞれの取り組みで活用していただきたい▼このお話しは、憲法改悪反対岩手県共同センター代表の佐々木良博弁護士の、この前の会議での冒頭あいさつでした。さて、9月中旬にこの戦争法案は大きなヤマ場を迎えます。戦争法案を廃案に追い込むまでたたかいつづけましょう。国民が自らの手で、真の平和と民主主義をつかみ取るために。絶対に絶対にあきらめるわけにはいきません。(こ)

2面
原水爆禁止世界大会inナガサキ
いわて生協労働組合 副執行委員長 阿部 恵子
 
原水爆禁止世界大会が長崎で8月6日(木)〜9日(日)開催されました。原水協岩手県代表団として県内各地から38人が参加、いわて生協労組は4人が参加しました。被爆・戦後70年ということ、戦争する国づくり≠ェ進められている情勢から、初日の夕食交流会での自己紹介では、暑い中たくさんの署名を集めてきた事や、しっかりと自分の目と耳で感じ、戦争がどんなに悲惨なものかを学習し、それを一人でも多くの人達に伝えていかなければいけないという力強い決意が話されました。
 2日目は原水爆禁止2015年世界大会開会総会・長崎のつどいが5000人の参加で開催されました。世界で唯一の被爆者だけでつくる合唱団被爆者歌う会 ひまわり≠フ歌声で『もう二度とつくらないで わたしたちの被爆者をあの忌まわしい日を 繰り返さないで……』の、訴えにも近い歌声に聞き入りました。戦争によって悲しい思いをした人がこんなにもいたこと、戦争は絶対にやってはいけない事を、これからもたくさんの人たちに伝えていってほしいと思いました。長崎で16歳の時に被爆し、真っ赤に背中をやけどした谷口さんが、自分を治療してくれた医師と再会した時の「命ある限り被害の実相を訴えつづけていく」という力強い言葉に会場から大きな拍手がおこり、実際に体験した方々の証言の大切さを感じました。
 3日目の動く分科会では「米海軍佐世保基地」を見学しました。軍事行動に必要な燃料、弾薬、物資補給のための基地の役割を担っており、その機能を維持強化するために日本政府の思いやり予算がつぎ込まれてきたと聞き、米軍の麻痺した感覚に本当に腹立たしく思いました。広大な水域の天然の良港を持つ佐世保港が、魚がたくさん泳ぎ、ウミネコが飛び交う穏やかな海にもどることを願わずにはいられません。
 4日目の閉会総会では、子育て中の母親から「今まさに、平和が脅かされようとしています。子供が大きくなり、お母さんはあの時何をしたの?と聞かれたとき、みんなと力を合わせて平和を守ったよと胸をはって言いたいと思います」という訴えに私自身も出来る事からはじめようと強く思いました。被爆・戦後70年という年に参加することができ、特別な思いになり、平和は守っていかなければならないものであるということを再確認しました。

医療生協労組 田中利恵
 
長崎での世界大会に参加し、被爆者の方のお話を聞いて、改めて原爆の怖さを実感しました。世界大会では、「微力だけど無力じゃない」という中学生の参加者の言葉が印象に深く残りました。
 私も核兵器廃絶の運動に微力ながら参加していきたいと思います。

ヒロシマデー・ナガサキデー宣伝行動
 
8月6日、9日は、ヒロシマ・ナガサキデー宣伝行動が行われました。9日は盛岡市・プラザおでってでナガサキデー宣伝が行われました。プラザおでってでは、被団協による被爆70年原爆写真・パネル展が開催中でした。
 いわて労連拡大幹事会は、会議のお昼時間に結集して一緒に訴えました。


日本母親大会・参加報告
いわて労連女性部幹事 (久慈市職労) 西  映子
 
日本母親大会が8月1〜2日、神戸で開催されました。全国から6300人、岩手県からは49人が参加しました。会場は2ヶ所に分かれており、私は弁護士・金杉美和さんの記念講演を選択。憲法の解釈では、13条の個人の尊重が最大の目的であり、それを達成する手段として平和主義や三権分立などがあると話されました。 「幸せになりたい」 と一人ひとりが自由に思えることが1番大事だと胸に響きました。分科会では、 介護についての会場へ参加。 行政の立場として考えなければならない意見がたくさん出され、 利用者・介護者の苦悩や働く立場での大変さなど、生の声を聞くことができました。
 2017年は岩手で開催されます。まずは、来年の石川へ集結し、成功に向けて頑張りましょう!

3面
「僻地、不採算の地域医療を支えるのは公立病院の役割」と医療局長が明言
医療局長と懇談
 
いわて労連、岩手自治労連、岩手医労連、県医労と住民組織連絡会は、この春、「地域医療をまもり隊〜あなたの声を!プロジェクト」を立ち上げ、県立病院が無床化となった6地域の住民のみなさんを対象に、アンケート調査に取り組みました。これをもとに8月26日、医療局長への要請・懇談を行いました。アンケート結果の感想について医療局長は「切実、深刻だと思った」と述べました。また、「僻地、不採算の地域医療を支えるのは公立病院の役割」と明言。無床化された地域診療センターの入院ベット復活については「医師確保をクリアすれば可能性ある」とし、「市町村と連携し、医師確保に努めていく」と話しました。


2年連続プラスなるも低額勧告  2015人事院勧告
岩手県国公・議長 岩 崎  保
 
8月10日、人事院は、国会と内閣に対し、一般職国家公務員の給与等に関する勧告と報告を行いました。生活改善には及ばないとはいえ、月例給(0.36%・1469円)、一時金(0.1月分)ともに2年連続のプラス勧告となり、これは、15年春闘において、いわて労連を中心に、当該勧告が地方自治体、民間職場にもたらす影響を重視し、官民一体でたたかったことによる貴重な到達点といえます。
 一方で、「給与制度の総合的見直し」促進を目的とした地域手当の支給割合引上げにより、職務給原則の破壊、地方の切捨てに一層の拍車がかかる結果となりました。更に、「フレックスタイム制」の導入が勧告され、労使合意のない労働時間の柔軟化の促進により、超過勤務の益々の増大が懸念されます。
 今後、プラス勧告の早期実施を求めるとともに、処遇改善に逆行する勧告の、地方自治体、民間への波及を許さないたたかいが求められます。

岩手地方最賃17円引き上げに
 8月19日、岩手地方最低賃金審議会が開催され、最低賃金を17円引き上げて695円とする答申をしました。中央最低賃金審議会はC・Dランク16円引き上げの目安を示し
ていましたが、1円上回りました。しかしこの水準は、青森、秋田に追いついて東北での単独最下位は脱しましたが、全国で下から3番目の低水準です。いわて労連は時給1000円以上をめざして運動を進めてきましたが、極めて不十分な結果となりました。
 今回の改定で、最高額の東京は907円で、岩手との格差は212円となり、更に広がってしまいます。いわて労連は異議申出を行います。

TPP反対、食農ネット宣伝行動
 8月3日と25日、いわて食農ネットは盛岡市内で街頭宣伝を行い、TPP反対を訴えました。
 TPP交渉は7月末に大筋合意が目指されてきましたが、各国の意見の隔たりからまとまりませんでした。引き続き、TPP反対の声を強めていきましょう。

川内原発再稼働反対!  イレブンアクション
 
8月11日、いわて労連や民主団体と共同で、イレブンアクション・なくせ原発署名宣伝行動を盛岡市内で行いました。九州電力は、火山活動の影響や避難計画に問題が指摘されているにも関わらず、11日に鹿児島県・川内原発の再稼働を強行しました。20日にはトラブルが発生し、出力を上げる作業を延期しています。
 再稼働反対、原発なくせの運動を強めることが求められています。

盛岡で第30回記念 岩手平和美術展
 
「世界に平和を!核兵器の廃絶を!」をメインスローガンに、掲げる「第30回記念・岩手平和美術展」が7月22〜26日、盛岡市の盛岡市民文化ホール(マリオス)4F展示ホールで開催されました。同実行委員会(縣二三男実行委員長)が主催しました。盛岡市を中心に県内外から97人が出品。絵画や、書・写真など232点の作品が展示され、期間中におよそ600人が鑑賞に訪れました。
 一般公募作品では、各ジャンルに「戦争・平和」「原爆」「憲法」「原発事故」をはじめ、「戦争する国づくり」に暴走する「安倍亡国政権」を意識したテーマ性のある作品が認められました。
 特別企画展では、恒例の原爆パネル展「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」、県被団協による「被爆体験を語る会」(25日)、「被爆者救援募金作品展」に加え、「東日本大震災4年特別企画」として「渡部幸一写真展『フクシマの怒り』」と、「東日本大震災津波復興支援」募金が取り組まれたほか、「日本と中国の『戦争』―『日中不再戦』二度と繰り返してはならない!あなたはどう思いますか(パネル展)」のコーナーも設けられました。
 「被爆体験を語る会」では、参加した若い母親が「子どもがまだ幼いので大きくなったら聴かせたい」と録音の許可を求め、「ヒロシマ現地を訪れて原爆の実相に触れ、子どもに平和の尊さを伝えたい」などと語り、熱心に聞き入る姿が印象的でした。テレビや新聞でも大きく報道され、「戦後70年」にふさわしく、連日100人前後が鑑賞に訪れて成功しました。
(革新懇いわてより転載)

NEWS フラッシュ
●消費税増税反対・イエローキャンペーン
 
8月24日、消費税廃止各界連絡会はイエローキャンペーン・消費税増税反対宣伝を県内各地で行いました。
●わくわく講座学習会
 
8月19日、盛岡労連幹事会と連動で、わくわく講座学習会がいわて労連会議室で行われました。

主張
ストップ!戦争法案    9・12岩手県民集会への大結集を!
 
いわて労連は、第27回定期大会を9月19日に開催します。働く者の要求実現と、それを阻む悪政阻止のための歴史的なたたかいを進めながら意志統一する場になります。皆さんの結集をよろしくお願いします。
 安倍政権が強行的に成立させようとしている「安保関連法案=戦争法案」は、国民の過半数が反対しています。国会での審議が進めば進むほど、国民の反対が増えています。安倍内閣の支持率は、「支持する」を「支持しない」が上回りました。参議院での審議も政権の思うように進んでいません。安保法制特別委員会では、政府が答弁不能に陥り、これまでに77回も審議が中断しています。
 戦争法案反対の国民世論の高まりから、自民党の後押しで岩手県知事選出馬を予定していた平野達男・参議院議員は、出馬を取りやめる事態に追い込まれました。県政史上はじめて知事選挙が無投票となりました。国民世論が、戦争法案を追い詰めていることの現れです。
 安倍政権は9月11日を戦争法案採決の目標にしているという報道もありますが、審議が尽くされていない中での強行採決など論外です。9月14日を過ぎると衆議院で再可決する「60日ルール」が可能になりますが、戦後の日本のあり方を大きく変える重要法案ではありえない話です。まして憲法に違反する戦争法案です。
 8月30日には、10万人国会行動、100万人全国行動が提起され、全国で多彩な行動が行われました。9月2日、9日にも大規模な全国行動が提起されています。9月12日は、そうした緊迫した情勢の中で、「ストップ!戦争法案9・12岩手県民集会」が開催されます。95団体(8月28日現在)の実行委員会による主催で、岩手弁護士会が共催します。メーデー規模の奮闘を全県ですすめて、岩手県民の戦争法案反対、安倍政権NO!の圧倒的姿勢を示して、安倍政権を追い詰めよう!


いわて労連第27回定期大会
 日時 9月19日(土)
    10時30分〜17時
 会場 岩手県自治会館
     第2会議室


4面
めも・あーつ170   私たちはひとりじゃない…映画評論家 川口敦子
映画 「サンドラの週末」  主演/マリオン・コティヤール  監督/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 
金曜日の午後、うつ病で休職していたサンドラのもとに一本の電話がかかってきた。来週に復職が決まっていた会社からの解雇を告げる電話だった。
「泣いちゃだめ」と自分に言い聞かせても涙が止まらない。会社は今の社員数で仕事がまわることがわかったので、彼女の給料分はボーナスにすることを提案。彼女をとるか、ボーナスを取るか投票で決めたという。が、それには会社の圧力があった。 社長との面談をとりつけたから、 一緒に交渉しようと同僚が力を貸してくれた。
夫のマニュは、2人の子どもとの生活も大変だけど、何よりもいつも泣いてばかりの彼女が自信をとりもどすために、平等な投票と16人の同僚に会って説得しようと励ます。
働きたい、ボーナスを諦めてとはなかなか言えない。でも一歩踏み出し、納得してくれた人に希望を見いだし、仲の良かった人の裏切りに絶望する。ボーナスを当てにしていた家族の夫婦げんか、親子げんかを前にめげる心。2日間の長い長い週末を経た月曜日の朝。投票は8:8の同数。
監督をしたダルデンヌ兄弟の国ベルギーでも成果主義が加速し、連帯の心を持ちにくくなっているという。連帯の第一歩は、人の身になって考え、サンドラ自身もボーナスが欲しいという気持ちも汲んでゆく、その行動と対話から仲間の「連帯」の意識が芽生えていく希望を描きたかった、とコメントしている。
ラストシーン。とにかくやれるだけのことはやった。期間満了の社員を再契約しないで、彼女を雇うからもう少し待てという社長の提案を断り、会社を後にするサンドラには、もう薬もいらない、涙もない、自分で次の仕事を見つけると決断した背に大きな拍手を送った。もちろん最初の一歩に力を貸してくれた同僚と寄り添い続けた夫マニュにも。
(久保克子)


   川  柳
八月のうたとて一本の鉛筆♂Sう
                                                                       火  狩

甲子園戦(いくさ)にやるな球児らを
                                                                       柳沼利夫

戦争法守る守ると攻めにゆく
                                                                       拓  庵

誰一人責任取らぬ事故と無駄
                                                                       野々一枝

年金者組合盛岡支部