機関紙「いわて労連 2015年7月号      


●戦争立法の強行は許さない!/ STOP安倍政権6・13大集会●国は復興に責任を持て!6・26国会総行動● 大熊座●「戦争立法は廃案に」の各地でデモ行進●国会前座り込み、国会包囲行動●核兵器なくせ!国民平和大行進●シリーズ/日本を戦争する国にしてはならない(6)/佐々木良博弁護士に聞く/1959年最高裁砂川判決とは/1972年の政府見解とは●最低賃金を大幅に引き上げよう/ 5・27、6・24最賃引き上げ中央行動/ 全労連北海道・東北ブロック最賃キャラバン/6・25いわて最賃アップアピールデー●ローカルユニオン東北交流会が岩手開催●わくわく講座開校式開催●TPPは断固反対!●第61回岩手県母親大会に1000人●子ども医療費助成拡充して!●NEWS FLASH/第30回反核平和マラソン/6月2〜5日、岩手自治連/明るい民主県政をつくる会●主張●めもあーつ168/7本の桐の木にこめられた思いとは・・・/映画「おかあさんの木」/監督・脚本/磯村一路/原作/大川悦生(えつせい)(児童文学者)●川柳




 

1面
戦争立法の強行は許さない!STOP安倍政権6・13大集会

 
6月13日、「許すな!戦争する国づくりまもれ!憲法と平和、いのちと暮らしSTOP安倍政権!6・13大集会」が、日陰もない、太陽の照りつける暑い中、東京臨海広域防災公園で全国から16000人が参加して開催されました。岩手から約20人が参加しました。
沖縄のエイサー、トランペット、橋本のぶよさんの歌で集会はスタート。開会宣言、主催者あいさつ、国会情勢報告、3団体からの連帯あいさつがありました。
 「私は言いたい!」怒りのリレートークでは11団体から、憲法改悪、秘密保護法、消費税、雇用・労働法制、TPP、農業・農協、原発、医療・介護、生活保護、子供・教育、戦争法案のテーマで怒りの声があがりました。
 集会アピール採択後、太鼓のリズムにあわせてコール&プラカードアピールをして、豊洲と台場コースに分かれてパレードを行いました。2qの台場コースをシュプレヒコールしながら沿道や観光バスに手を振って行進しました。

復興予算の地元負担は撤回を!国は復興に責任を持て!

6・26国会総行動
 6月26日、東日本大震災の被災三県の復興センターと全国災対連の主催で、「国の責任で震災復興を行え!6・26国会行動」が行われました。衆議院議員会館前での国会前要求行動に150人が参加、岩手からは15人が参加しました。広島を含む4県からの訴えとともに、復興岩手県民会議が取り組んだ被災者生活再建支援金増額などを求める署名を、日本共産党国会議員団に手渡しました。衆議院議員会館や経済産業省前での要求交渉後、参議院議員会館で、復興庁や内閣府へ復興予算の地元負担撤回や生活再建支援金の増額を求める交渉を行いました。

大熊座
 
6月26日、やっと岩手も梅雨入りしたようですね。昨年より21日遅く、平年より14日遅いとのこと。うっとうしい季節となりますが、これも自然の業ですからやむを得ませんね。でも局地的な豪雨や土砂災害だけは勘弁してほしいです▼それにしても、安倍暴走政治は、うっとうしいなんてもんじゃない、国民の怒りが沸点に達しています。自衛隊を我が軍と呼び、アメリカ軍と肩を並べて他国をにらみつけ、亡き祖父(岸信介氏)の悲願であった国家主義的憲法の復活をめざし、財界・大企業には武器の製造・開発・輸出で儲けさせる、自らは政治献金でフトコロを肥やす▼残念なことに、自民党の中は、「若手」も腐っているようです。「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働きかけてほしい」と会合で出た意見や勉強会の講師に呼ばれた百田尚樹氏(元NHK経営委員)が「沖縄の2つの新聞をつぶせ」などと発言し、その他にも沖縄県民を侮辱するような妄言や暴言をくり返しています。彼らに共通しているのは、反対意見には耳を貸さず、圧力をかけて黙らせようとする攻撃的な態度です。これは、戦争国家に突き進む言論弾圧の始まりではないか▼まるで、ぼったくりバーで時代劇の悪代官の猿芝居を見せられている気分に(おっと、お猿さんに失礼でしたね)。でも今は、封建時代ではありません。主権者は国民です。今や憲法学者も歴代の内閣法制局長官も自民党の元重鎮たちも弁護士会も文化人も宗教者も「戦争法案は憲法違反だ」と明確に反対し、各種世論調査でも過半数が「廃案」「今国会で決めるな」と声をあげています。今、学生たちや若者たちが「戦争反対」の集会やデモを自主的に企画し行動しています。絶対負けられません。老いも若きも女も男も、声を上げましょう。(こ)

2面

6・23盛岡緊急昼デモ   「戦争立法は廃案に」各地でデモ行進
 
通常国会会期末前日の6月23日、「戦争法廃案!9条を壊すな!安倍暴走政治NO!6・23盛岡緊急昼デモ」が行われました。女性団体のピースアクションいわて、憲法改悪反対県共同センター、いわて労連で構成する実行委員会が主催し、200人が参加して「戦争法は廃案にせよ」、「戦争したがる総理はいらない」と訴えて市内を行進しました。
 両磐地域では5月に行った憲法学習会の実行委員会などが呼びかけて、6月18日と25日に夕方デモが行われました。
 久慈地域でもデモ行進が計画されています。各地で戦争法廃案を求める声を上げていきましょう。


国会前座り込み、 国会包囲行動
 
憲法共同センターは6月15日から24日の会期末まで国会前座り込み行動を行いました。いわて労連からも連日代表を派遣して結集しました。
 会期末の24日には国会包囲行動が行われ、約3万人が国会周辺を包囲して騒然となりました。
 しかし政府は、審議を重ねるごとに矛盾が明らかになる労働者派遣法改悪案を6月19日に衆議院採決を強行しました。22日には戦後最長の95日間もの国会会期延長を強行しました。
 引き続き、労働者派遣法改悪案、戦争法案を廃案に追い込むまで、職場・地域で運動を広げましょう。

核兵器なくせ! 国民平和大行進
国民平和大行進が6月6日に岩手県入りし、県内各地で行進と歓迎集会などが行われ、14日に宮城県へ引き継ぎました。今年は通し行進者として五十嵐成臣さん(JMIU推薦)が歩きました。また、NPT再検討会議の要請行動参加者も県内通し行進しました。
 被爆・戦後70年をむかえる今年の原水爆禁止世界大会は、8月2日から9日にかけて行われます。花巻地域では3人の女子高校生が世界大会に参加します。地域の平和行進歓迎集会に2人が参加して決意を述べました。世界大会成功めざして各職場・地域から代表派遣に取り組みましょう。


シリーズ
日本を戦争する国にしてはならない(6)  佐々木良博弁護士に聞く

自民・公明与党は、6月24日までの国会会期を9月27日まで戦後最長の95日間も延長しました。「会期末までに成立しなかった法案は廃案にする」というのが会期制のルールであり、土俵を際限なく広げるようなやり方は、政府と自民・公明与党の横暴です。これまでの国会論戦ですでに違憲性がハッキリ示されたとともに、いまなぜ「戦争法案」が必要なのか根拠も示せないこの戦争法案は直ちに廃案とすべきです。今回は、政府が論拠とした1959年の砂川判決と1972年の政府見解について学習しましょう。

1959年最高裁 砂川判決とは
 砂川判決とは、1957年の米軍立川基地(東京)拡張反対運動で学生ら7人が基地に立ち入ったとして刑事特別法違反で起訴された事件で、一審の東京地裁は「米軍駐留は憲法9条違反」として全員無罪を下したが(いわゆる伊達判決)、検察側が最高裁に跳躍上告し、最高裁は@憲法9条は自衛権を否定しておらず他国に安全保障を求めることを禁じていない、A外国の軍隊は憲法9条2項が禁じる戦力にあたらない、B安保条約は高度の政治性を持ち「一見極めて明白に違憲無効」とはいえず司法審査になじまない、として一審判決を破棄した。

1972年の政府見解とは
 政府が1972年10月に参院決算委員会に提出した「集団的自衛権と憲法との関係に関する政府資料」のことで、その内容を要約すると「憲法は、第9条において戦争を放棄し、戦力の保持を禁止しているが、前文(内容省略)、第13条(内容省略)からも、わが国が自らの存立を全うし国民が平和のうちに生存することまでも放棄していないことは明らか。自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを禁じていない。しかし、平和主義を基本原則とする憲法が、自衛のための措置を無制限に認めているとは解されない。それは、あくまでも国の武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底からくつがえされるという急迫、不正の事態に対処し、国民の権利を守るためのやむを得ない措置として、はじめて容認されるもの。その措置は、必要最小限度の範囲にとどまるべき。したがって、他国に加えられた武力攻撃を阻止することをその内容とするいわゆる集団的自衛権の行使は、憲法上許されないといわざるを得ない。
※砂川判決は「個別的自衛権」のことを指しており、歴代の政府見解も「集団的自衛権は憲法上許されない」としてきました。ですから、一内閣の都合で勝手に憲法解釈を変更することは許されません。

3面

最低賃金を大幅に引き上げよう!  5・27、6・24最賃引き上げ中央行動
 
5月27日、「最賃大幅引き上げ5・27中央行動」が行われ、省庁前行動や総決起集会、国会デモなどが行われました。6月24日の第2次最賃デーでは最賃引き上げの厚生労働省要請も行われました。

全労連北海道・東北ブロック最賃キャラバン
 全労連東北ブロックの最低賃金引き上げキャラバンに、今年は北海道ブロックも共同しました。5月31日に山形県で決起集会を行い、6月1日から10日まで各道・県をまわって行動しました。6月4日の岩手行動では盛岡での早朝駅頭宣伝、労働局、岩手県への要請、記者会見などが取り組まれました。岩手地方最賃審議会公益委員の杭田・岩手大学准教授への要請後には、岩手大学の学生と最賃についての意見交換も行いました。この行動には青森、秋田の県労連が支援。10日には北海道行動が行われ、岩手からもかけつけました。

6・25いわて最賃アップアピールデー
 6月25日、いわて労連といわてパート臨時労組連絡会は、「いわて最賃アップ・アピールデー」を行いました。全国で下から2番目、東北で1番低い678円という岩手地方最低賃金の大幅引き上げ、全国一律最賃制度確立を訴えました。最賃要求1000円と岩手の678円の差額322円にちなんで322分のロングラン宣伝として、盛岡市大通商店街で、署名とシール投票を実施しました。要請行動も行い、県経営者協会、県商工会議所連合会、県中小企業団体中央会へ要請しました。
 最低賃金は全国をA〜Dランクにわけて、中央最低賃金審議会が目安を答申しますが、毎年格差が拡大し、東京と岩手の差は210円です。人手不足が深刻な中で、格差是正と国際的にも低い水準を大巾に引き上げることが求められています。

ローカルユニオン東北交流会が岩手で開催
 6月20〜21日にかけて、第6回東北ブロック地域ユニオン・青年ユニオン交流会が岩手県で開催され、岩手、青森、山形から12人が参加しました。はじめに陸前高田市役所に集合して、LU組合員の藤倉さんの案内で、現在の陸前高田の復興状況を視察しました。災害公営住宅で被災者の方のお話も伺いました。遠野市内の民宿で交流会、翌日は遠野市内を観光して楽しみました。伝承園で昔話を体験。南部三閉伊一揆の集結地だった早瀬川原の碑文も見学しました。

わくわく講座 開校式開催
 
全労連が推進する初級講座「わくわく講座」の開校式が6月12日、盛岡市内で開催されました。盛岡労連・佐々木議長のあいさつの後、インターネットで第1講座のビデオを視聴して学びました。
 講座のすすめ方のオリエンテーションと質疑も行いました。岩手県内では盛岡や胆江地域、医労連などを中心に、70人を超える受講生が登録しています。さらに受講生を広げていきましょう。

TPPは断固反対!
 6月1日、「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議」の呼びかけで、「TPPは断固反対!岩手県民総決起集会」が岩手県民会館大ホールで開催され、1000人が参加しました。来賓あいさつ、情勢報告の後、農業・医療・労働・食の安全の各分野から4人がTPPの問題点、政権への怒り、TPP締結阻止に向けた決意を発言。TPP締結阻止の行動を徹底していくことを集会決議しました。トラクター2台も参加して盛岡市内を「TPP断固反対」とシュプレヒコールしながらデモ行進して、アピールしました。TPA法案はアメリカで可決されましたが、TPP反対の声は高まっています。阻止に向けて運動を強めましょう。

第61回岩手県母親大会に1000人
 6月7日、岩手県母親大会が盛岡市・都南文化会館で開催され、1000人が参加して成功しました。記念講演は「人間による人間のための経済学」と題して浜矩子さん(同志社大学大学院教授)がお話しました。午前中は18の分科会が行われました。

子ども医療費助成拡充して
 子どもの医療費助成制度拡充を求める岩手の会は、6月25日、達増知事に署名を手渡して、子ども医療費助成の拡充を求めました。25人が参加し、いわて労連金野議長も参加しました。

MEWSフラッシュ
●第30回反核平和マラソン
 
6月2〜5日、岩手自治労連青年部が中心となって反核平和マラソンが取り組まれました。全県で700人が参加して県内を一周して反核平和を訴えました。今年で30周年を迎えました。
●明るい民主県政をつくる会
 
明るい民主県政をつくる会は、6月16日に第3回代表委員会を開催し、県知事選挙の独自候補擁立は見送ることを発表しました。県知事選挙に向けて、会として政策を作成してアピールをしていく予定です。

主張
「労働法制改悪」と「戦争立法」の強行を許すな
 安倍政権は、通常国会の会期を9月27日まで、戦後最長の95日間も延長しました。戦争立法や労働法制改悪をごり押しするための暴挙です。これをはね返すたたかいを職場・地域から強めていきましょう。
 6月19日には労働者派遣法の改悪案の衆議院採決を強行しました。全労連、全労協、連合など労働組合あげて反対して運動を強めてきました。年金情報の流出問題もあり、衆議院での委員会審議がたびたび止まる事態になっていました。審議が進むにつれて、法案の重大な問題点が明らかになっています。派遣期間の制限が事実上撤廃されることで正規・直接雇用から労働者派遣への置き換えが大々的にすすみかねず、「正社員ゼロ」「生涯ハケン」法案にほかなりません。参議院で廃案に追い込むまで運動を強めましょう。労働者派遣法改悪に続けて、「残業代ゼロ法案」や裁量労働制の拡大も狙われています。現在取り組んでいる署名を急いで職場で広げて、集約を強めましょう。随時中央へ届けていきます。
 「戦争立法」を許さないたたかいも、会期末との関係では7月後半に正念場を迎えます。この運動を大きく広げていくことで、労働法制改悪を止める展望も開けてきます。「ストップ戦争法案7・5緊急集会」への結集をはじめ、現在取り組んでいる「九条をまもる岩手の会」大判チラシの普及や、署名、地域でのデモ行進や宣伝・集会など多彩に取り組みを広げて、「戦争立法」を許さない世論を大きく広げていきましょう。中央でも連日のように国会行動が行われます。7月24日には終日の中央行動と「安倍政権NO! 0724首相官邸包囲」行動が計画されています。安倍政権の暴走政治にストップをかけるために各職場・地域からも声をあげましょう。


4面

めも・あーつ168
7本の桐の木にこめられた思いとは…
映画 「おかあさんの木」監督・脚本/磯村一路    
原作/大川悦生えつせい(児童文学者)
 この映画は、プロデューサーの須藤泰司が小学5年生時に出会った民話のような短い児童書「おかあさんの木」。子ども心に深く刻まれたこの話を、戦後70年の今年こそ映画に取り組まれた。
 文字の読み書きもできない貧しい農民の娘ミツ(鈴木京香)。思いをよせていた、村の郵便局に勤める健次郎(平岳大)とむすばれ7人の男の子を授かる。
6番目は子のない姉の懇願で里子に出すが、家のなかはいつも賑やかで幸せにつつまれていた。
が、当然の心臓発作で急逝した夫。呆然とし、泣くばかりのミツを支えたのは子どもたちだった。
やがて日中戦争(1937年)が始まり、逞しく成長した息子たちを、一人またひとりとうばってゆく。
「万歳!万歳!」「お国のために手柄を」「おめでとうございます」「大丈夫!日本は神州不滅だから」そう言われても、死ぬかもしれない戦場に送り出すことをどうして喜ぶことが出来ようか。ただ一人、夫と同じ郵便局に勤めミツを支えていた五郎の出征に、耐えきれず引き止めすがりつく。その姿に「非国民」と叫び足蹴にする憲兵。
生きて帰ってきてほしい…口にすることのできない思いを、桐に木に託し出征するたびに植えた7本の木。
太く大きな葉をつけた木々は、戦争の長い長い時代を思わせる。
水をやり、一本一本を抱き撫でながら「かあちゃんが悪かった。どんなことをしてもおめぇらを戦争に行かせるんじゃなかった。「許しておくれ」と語りかける。
終戦の翌年1946年秋、「ただいま」と、ただ一人行方がわからなかった五郎が帰って見たのは、桐の木の下で冷たくなったミツの亡骸だった。
 今、国会会期延長で安保関連法案の成立を期そうとしている安倍政権。騙されまいぞ!騙されまいぞ!
(久保克子)

   川  柳


戦争法憲法学者が通せんぼ                巷多朗

戦争へ片足貸してるNHK                 火  狩

二枚舌シンゾウの毛は八百本              野々一枝

復興費見せ金みたいに引っ込める            拓  庵

 

年金者組合盛岡支部