機関紙「いわて労連 2014年 9月号      県民会議第4回総会

 

 

●「復興は住宅の再建から」!被災者生活再建支援制度の拡充を●核兵器のない世界実現を核不拡散条約再検討会議(NTP)で●大熊座●戦争する国づくり反対!、オスプレイ来るな!●7年ぶりの改善なるも、給与制度の総合的見直し強行●日本母親大会に参加して●安倍「農業改革」を許すな いわて食農ネット学習講演会●盛岡労連団結サマービアパーティー● 平和の願いを作品に 205点の作品-岩手平和美術展●若者が行動してこそ平和守れる=農民兵士の手紙展に300人来場=●消費税10%絶対阻止!全県活動交流会●主張●NEWS フラッシュ/ヒロシマ・ナガサキデー宣伝行動/TPP等考える県民会議・早朝宣伝行動/被災者生活再建支援制度の拡充に学習会/雇用労働フォーラム「岩手の公契約を考える」●めもあーつ159 家族愛という名の地獄を描く話題作「長女たち」篠田節子・著/新潮社読者の声●川柳



 

 


 


1面

復興は住宅の再建から!
被災者生活再建支援制度の拡充を


講演とシンポジウム開催
東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議第4回総会


 8月9日、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議第4回総会が、新築された大船渡市魚市場会議室で行われました。全県各地域から約140人が参加しました。総会成功のために,盛岡からは貸切バスを運行して、22人が乗車して参加しました。
 第一部では講演とシンポジウムが行われました。はじめに、復興県民会議代表世話人の加藤善正・岩手県生協連会長理事が「復興は住宅の再建から」と題して講演しました。加藤氏は「大企業の利益のための惨事便乗型復興ではなく人間の復興を」と述べ、「被災者生活再建支援制度拡充署名を大きく広げ、500万円以上に」と訴えました。東北6県生協連会長が呼びかけて「被災者生活再建支援制度拡充を求める署名」が取り組まれています。県内ではこの署名を推進するための連絡協議会を結成して大規模に取り組むことが呼びかけられており、復興県民会議も参加していきます。
 次に、シンポジウム「3・11から3年4ヵ月、被災地の現状と課題の交流」が行われました。復興県民会議常任世話人の斉藤信・岩手県議会議員がコーディネーターを務めました。シンポジストとして伊藤祐子さん(大船渡市・ケアマネージャー)、菅原正弘さん(陸前高田市職員労働組合)、滝田松男さん(平林仮設住宅団地自治会長)が報告しました。
 伊藤さんは、「仮設団地での高齢者見守り活動やコミュニティの形成が大事」と強調しました。菅原さんは、市街地を復興しつつ「雇用確保、心のケア、福祉を同時に行わねば」と話しました。滝田さんは、仮設団地での自治会づくりの経験を報告してコミュニケーションの重要性を強調しました。
 会場からも沿岸各地域からの参加者が発言しました。復興に向けた取り組みへの決意も語られました。
 第二部では、復興県民会議第4回総会が行われました。全国災対連代表世話人の住江憲勇・全国保険医団体連合会会長が連帯のあいさつを述べました。
 鈴木露通・復興県民会議事務局長が報告と方針提起を行い、「いわて復興一揆2014」や被災者生活再建支援制度拡充の署名の取り組みなど、新たな活動方針と役員体制を確立しました。


核兵器のない世界実現を!
 原水爆禁止世界大会2014in広島


 8月4日から6日、原水爆禁止2014年世界大会ー広島が開催され岩手県から総勢35人、全国から、開会総会に6500人、閉会総会には7000人が参加しました。
開会総会では、来年、被爆70年目に開催される核不拡散条約再検討会議(NPT)にむけて核兵器のない世界の実現をめざして国民平和行進通し行進者や国際青年リレー行進者、大阪府・岡山県での行動報告が行なわれました。日本被団協の被爆者坪井直さん(89歳)は、「核兵器禁止条約が成立するまで死ねない」と表明。広島市長や海外からのメッセージも寄せられました。
 夕方からは「青年の集いと文化の夕べ」に岩手の青年も参加しました。
 5日は、参加者が選択した動く分科会など19の分科会に参加。夕方からは、階層別・分野別交流会が開催されました。
 6日は、平和記念式典での安倍首相のあいさつが注目を集めました。閉会総会《ヒロシマデー集会》では、国連や政府代表者あいさつが行なわれ、これまでに集約されている署名410万人分がアンゲラ・ケイン国連軍縮上級代表に手渡されました。海外2代表の発言、日本6団体の決意、文書採択、行動提起、フィナーレで世界大会が終了しました。
大会に参加して、被爆者の実相・遺跡を風化させずどう残すのか、子供たちへどう継承していくかが、今後の課題と感じました。43年ぶりの雨の世界大会でした。


大熊座
 

 お盆中は雨続きで残念な天候でしたが、皆さんお休みは取れましたでしょうか。広島市では土砂災害で、死者70人、行方不明者18人(8月27日現在)とのマスコミ報道に多くの国民が心を痛めていることでしょう▼被災情報が伝えられてもゴルフに興じていたという安倍首相がいくら「国民のいのちや安全が第一だ」とコメントしても空疎に聞こえます。原爆や戦争を反省する広島・長崎・東京での式典で「去年と同じメッセージで済ませよう」とか「アジア諸国の戦争犠牲者への加害責任」も「不戦の誓い」も昨年と同様に取りやめよう、という安倍首相の発想は歴代首相の中でも異常です▼結局のところ、首相が守りたいものは、自分の主義主張とアメリカや大企業の利益だけなんだと思わざるを得ません。このような自己中心的な人物の政治は、戦前の「国家主義」と似ています▼最近、3、4歳位の子どもの感性に驚いたことが二つ。一つは、新幹線で母親と女児が乗り込んできましたが、あいにく二人分の空席がなくて困っていました。私が席を替わってあげたら、母親よりも女児から「ありがとう」と感謝の声が。もう一つは、盛岡駅前の開運橋で、小雨の中、傘を差して前を歩いていた男児と父親。歩道橋で後ろから追い着いた私に、男児が父の袖を引いて、「パパこっちに寄って」と私が追い越せるようにスペースを空けてくれたこと。他人を思いやる心が薄れている首相らにこの子たちの爪の垢を煎じて飲ませたい。
(こ)



2面
戦争する国づくり反対!
 オスプレイ来るな!

 

 秘密保護法廃止を求める岩手県連絡会と憲法改悪反対岩手県共同センターは毎月2回街頭宣伝を行っています。8月7日、「9条を壊すな・戦争する国づくりストップ! 閣議決定は撤回せよ 8・7街頭宣伝行動」を行い、いわて労連・金野議長が、安倍内閣による集団的自衛権行使で「海外で日本の若い自衛隊員が犠牲となる」「日米ガイドライン改定によって米軍と自衛隊の軍事的一体化が進む」と話して、集団的自衛権行使に反対する署名を訴えました。「彼氏が軍隊にとられるのはいや」など、多く青年が署名にこたえてくれました。  
 また、危険な米軍輸送機オスプレイ配備・訓練反対も訴えました。オスプレイの訓練分散候補地として、政府が陸上自衛隊岩手山演習場をあげています。11月には「みちのくアラート2014」という自衛隊主導の「防災訓練」が太平洋沿岸などで大規模に行われ、米・豪軍も参加して、オスプレイも飛来することが報じられています。オスプレイは「沖縄にも全国どこにもいらない」の声を上げていくことが重要です。


安倍「農業改革」を許すな!
いわて食農ネット学習講演会


 いわて食農ネットの学習講演会が8月19日、盛岡市水産会館を会場に開催され、約60人が参加しました。東北大学大学院農学研究科の冬木勝仁准教授が「農業・食料・地域を守るために〜『農業改革』は何をねらっているのか」と題して講演しました。
 冬木氏は、「アベノミクスの三本目の矢・成長戦略で農業は、所得倍増・攻めの農林水産業などと打ち出されているが、それは、小規模農家や家族経営を対象にしているのではなく、ローソンやイオン、トヨタなどがすでに進めているように、企業が農地を集積して農業分野を独占させることにある」と指摘しました。これから出される農協改革は、戦後の民主主義を解体するもので、「戦争する国づくり」につながるとして、地域農業の多面的役割と民主主義の主体として家族農業を積極的に位置づけることを強調しました。



2014人事院勧告
7年ぶりの改善なるも、給与制度の総合的見直し強行
岩手県国公 事務局長 岩 崎  保

 8月7日、人事院は、国会と内閣に対し、一般職国家公務員の給与等に関する勧告と報告を行いました。月例給(0・27%・1090円)、一時金(0・15月分)ともに7年ぶりとなる引き上げ勧告となりましたが、これは、14年春闘において、いわて労連を中心に、官民一体で、賃上げによる景気回復をめざしてたたかったことによる貴重な到達点といえます。一方、寒冷地手当については、気象データのみによって支給地域が縮小され、最大の焦点であった給与制度の総合的見直しについては、@民間水準の低い12県の官民格差を考慮して俸給表水準を平均2%引き下げ、A50歳代後半層について、最大4%引き下げることとしました。私たちは、職務給原則の破壊、地方の切捨て、高齢者いじめの勧告に基づく給与法の成立を阻止し、地方自治体労働者等への波及を許さない粘り強いたたかいを最後まで継続していかなければなりません。


日本母親大会に参加して
いわて労連女性部長 西   映 子


 5500人の参加を目標としていた全体会には7000人以上の参加。会場に入れず、ロビーのスクリーンで観る方々もいる中、私達東北被災地の席はステージの真ん前。開催地の皆さんの心遣いにより、じっくり話を聴くことができました。
 記念講演・分科会ともに出てきたキーワードは2014年7月の閣議決定による集団的自衛権の容認でした。
 記念講演では小森陽一氏(東京大学大学院教授・「九条の会」事務局長)が冒頭でお母様の書いた詩を朗読しました。小森さんのお母様は第1回日本母親大会に小さかった小森さんを連れて参加したそうです。二度と戦争はさせるまいとの言葉が胸に染みます。自衛隊ができて60年が経った今、今までで一番憲法9条が危険にさらされているという現実を、歴史的背景を学びながら強く感じました。
 分科会は38才で2児の母である太田啓子弁護士の活動を知りたく参加。無関心≠ネ人を少しずつでもなくしていきたいと思っていた私は、若いママさんが今時風≠ノ動きをつくり続けていると知り、「笑顔で自分らしい活動をしてみたい!」と、勇気をもらいました。
 この分科会に参加し、戦争体験を語ってくださった皆さんは、もうすぐ自分も伝えることができなくなることを案じ、必死の思いで参加してくれています。そうした語り部を失いつつある今、若い人達が平和の大切さを感じる場所≠つくっていくことが大切だと思います。
 選挙やデモだけじゃない、カフェでもできる社会活動があります。アイデア次第でいろいろできると元気をもらってきました。大会で得た経験を女性部活動に生かして、9条の大切さを訴えていこうと思います。


3面
平和の取り組み
若者が行動してこそ平和守れる =農民兵士の手紙展に300人来場=

 

 岩手県農協労組が事務局を務める岩手農民大学は、今年も、8月1〜2日に、盛岡市・アイーナで「戦没農民兵士の手紙展」を開催しました。この催しには、2日間で市民300人が訪れ、手紙のほか、戦中の生活品や雑誌、未帰還兵遺骸調査のパネルや遺留品などに見入っていました。
 8月2日に「手紙展」と合わせて企画した「平和を考えるつどい」では、北上平和記念展示館館長の高橋源英さん、太平洋戦史館(衣川)会長理事の岩淵宣輝さん、岩手大学名誉教授の武田晃二さんの3人から、活動の紹介と問題提起があり、「再び戦死者を出さないために、いま何をすべきか、すべきでないか」をテーマに40人の参加者とともに討論しました。
参加者からは「実際に戦争があったという事実がリアルに伝わってきました。年配の方々のアドバイスをいただいて、若者が行動を起こすことで平和の輪は広がっていくと思います」(19才・女性)などの感想が寄せられました。


平和の願いを作品に205点の作品-岩手平和美術展
 

 第29回岩手平和美術展は、盛岡市民文化ホール(マリオス)で6日から10日まで開かれ、約700人が足を運びました。美術展は、世界平和や核兵器廃絶を願い描かれた絵画や写真、書点などを紹介した他、被爆体験を聞く会なども開かれました。作品は県内外96人から、計205点が出展され、会場内では、子ども連れの家族がテーブルに置かれた平和の折鶴を一緒に折っている微笑ましい光景も見受けられました。
 美術展の初日には新聞社はじめ、テレビ局4社が取材に訪れました。インタビューに応じた四谷正男実行委員会事務局長は「安倍政権による海外で戦争できる国にする動きが強まる中、今こそ平和について、強く訴えて行かなければならない」と強調していました。
 被爆体験を語る会で被爆者のお話を「泣きながら聴いた」と言う女性から、「原爆については本や映像で少しは知っているつもりでしたが、約70年前に被爆した方が目の前に立って体験を語って下さる重みを感じた」と実行委員会事務局にお礼のお手紙が寄せられました。


最賃の格差拡大!これでは実質目減り!
いわて生協労働組合 執行委員長 高 橋   基
 

 8月1日に岩手地方最低賃金審議会専門部会・目安小委員会が開催され、いわて生協労働組合・阿部俊太郎さん(ベルフ八幡平勤務)が意見陳述を行いました。 阿部さんはパート職員としてナイトマネージャーの仕事をしています。「やりがいもあり、楽しく仕事していますが、家計は賄えず家族にも手伝ってもらって何とかやり繰りしています」といいます。いわて生協の基本時給690円では1日7時間働いても月10万円程度。阿部さんは夜間勤務の割増や残業もあり13万円程度の月収ですが、消費税増税でますます大変です。意見陳述ではこのような現状を話し、「最低賃金が上がれば全体の時給が上がる、大幅な引き上げを」と訴えました。
 8月8日、岩手地方最低賃金審議会は中央最低賃金審議会の目安額と同じ13円引き上げ678円(1・95%)を答申しました。消費税増税のもとで4%以上の引き上げがなければ実質目減りです。最高額の東京との格差は時間あたり204円から210円に拡大します。いわて労連、岩手医労連などは8月25日に異議申出を行いました。


盛岡労連

 団結サマービアパーティー
 

 盛岡労連の主催する「労働争議の仲間連帯二〇一四サマービアパーティ」が、8月8日盛岡市「木の花会館」で開催され65人が参加しました。
 10回目のとなる今回も、いわて労連・いわてローカルユニオン・いわて労働相談センターの協賛、労働金庫盛岡支店のご協力で開催しました。
 連帯のあいさつでは、低賃金改善や不当処分撤回でたたかっている3人の方から「ローカルユニオンに加入して交渉する中で、解決にむかっている」という報告がありました。
 うたごえコーナー、参加単組紹介、ろうきん提供のお楽しみ抽選会などで盛り上がり、最後は「がんばろう」を大合唱してお開きとなりました。
 また明日からのたたかいを決意し合いました。


消費税10%絶対阻止! 全県活動交流会


 8月24日、消費税廃止岩手県各界連絡会は「全県活動者会議」を岩手県民会館第2会議室で開催し、全県各地から59人が参加しました。学習講演は「消費税をめぐる情勢とたたかいの展望」と題して堤文俊・中央各界連運営委員がお話ししました。
 堤氏は、今年4月の8%増税で、5%増税時やリーマンショックを超える過去最悪のGDPマイナスを4〜6月期に記録した実態を示し、「10%増税中止」の声を大きく広げる運動を訴えました。各地域各界連が発言して決意を述べました。坂下・岩商連事務局長が行動提起し、「消費税は生きることすべてにかかる、生きる権利を犯すもの」「行動参加者を広げて署名に大きく取り組もう」と訴えました。いわて労連・金野議長が閉会あいさつと団結ガンバローを行いました。各界連は、各地域で毎月24日を基本に街頭宣伝行動を呼びかけています。


NEWS フラッシュ
 

 ●ヒロシマ・ナガサキデー宣伝行動
 

    被爆69年目をむかえる今年の8月6日と9日、原水爆禁止岩手県協議会はヒロシマ・ナガサキデー宣伝行動を行いました。盛岡では両日とも大通・野村證券前で行われ「核兵器全 面禁止のアピール」署名を呼びかけました。北上では6日、学習会と宣伝行動が行われました。

 ●TPP等考える県民会議・早朝宣伝行動
 

  8月18日、TPP等を考える県民会議は早朝宣伝行動を行いました。盛岡市のホテルルイズ前でチラシとティッシュを配布しました。

 ●被災者生活再建支援制度の拡充についての学習会


 8月11日、盛岡市のアイーナで、「被災者生活再建支援制度の拡充についての学習会」が開催され、約60人が参加しました。「東日本大震災の実情にあわせた支援制度拡充について」と題して岡田知弘・京都大学大学院経済学研究科教授が講演しました。被災者生活再建支援制度の拡充を求める署名運動推進協議会準備会が主催。学習会終了後、協議会結成のための相談会が行われ、14団体24人が参加しました。結成総会を9月11日に開催して、署名運動を県内に大きく広げる予定です。

 ●雇用労働フォーラム「岩手の公契約を考える」


 8月22日、盛岡市マリオス18階会議室で、岩手県の主催で、雇用・労働フォーラム「岩手の公契約条例を考える」が開催され、労働団体や業界関係者など約150人が参加しました。長野県の県条例制定経過などの報告を受けて意見が交わされました。県は2015年2月議会で公契約条例制定をめざして準備しています。




主張
 

結成25周年、決意を新たにたたかいを広げよう


 いわて労連第26回定期大会が9月6日に行われます。7月末に行われた全労連定期大会の方針を受けて、岩手の新しい方針と体制を確立します。
 第26回定期大会方針の重点は以下のとおりです。被災者本位の震災復興の前進のため、復興県民会議に結集した「いわて復興一揆2014」や被災者生活再建支援制度拡充署名を重視します。安倍雇用改革・社会保障改悪・消費税増税をやめさせるための、地域の諸団体との対話や署名の推進も位置付けます。憲法改悪阻止・オスプレイ配備反対、沖縄新基地建設反対など、「戦争する国」づくりをやめさせ、安倍暴走政治にストップをかけるために奮闘します。大会成功に向けて、皆さんの結集をよびかけます。
 今年の12月10日で、いわて労連は結成25年をむかえます。たたかう労働組合の歴史と伝統を受け継いで、全労連・いわて労連は25年前に誕生しました。先輩の皆さんの継続した奮闘もあって、いわて労連は県内で各分野での共同の運動を大きく発展させることができました。定期大会後には、この10年のたたかいをふりかえる「25周年記念冊子」を発表して、決意を新たにするレセプションも行います。
 また、9月13日には、長年の課題になっていた「働くもののいのちと健康を守る岩手県センター」を結成します。13時から水産会館5階を会場に、記念講演も行います。「過労死等防止対策推進法について」と題して、森岡孝二・関西大学経済学部名誉教授にお話しいただきます。職場では、過重労働やメンタルヘルス不調などが共通の課題になっています。労災防止や認定闘争なども含めて、働くもののいのちと健康を守る運動を県内で大きく広げていきましょう。たくさんの皆さんの参加をよびかけます。



4面
めも・あーつ 159
家族愛という名の地獄を描く話題作 「長女たち」
篠田節子・著/新潮社 「長女たち」は、独身でアラフォー世代の長女3人の3編からなる短編集。

 

義務感と責任感、時に反発し煩わしさを感じてしまう罪悪感にもがきながら、生きてゆく小さな光を見つけてゆく長女たち。
恋もキャリアも捨て幻視ともなうレビ―小体型認知症と骨粗鬆症患う母。被害妄想で放火事件を起こし、痴呆が数段進み体もいっそう動かなくなった姿。その不憫さと悲しみの隙間にせまる危機に震えた。
父の残した広大な家屋と土地を、高齢者向けの住宅を建設する企業とタイアップし、母と2人の生活をしていく道を模索する「家守娘」の直美。
「親を置いて他人様の世話をするのがそんなに楽しいのか」という父の突き刺すようなことばを背に向かった辺境の地。
過酷な自然環境と不健康な生活習慣、薬草医の呪文に支配され、ささやかな近代医療はなすすべもない。
しかし、経文を印刷した旗をかかげ白い仏塔にもたれて眠る巡礼の安らかな顔に、ボロボロの下着姿で座いすにもたれ灰色の遺体となっていた、まだ60代半ばだった父を見た「ミッション」の頼子。
厳しい食事制限にもかかわらずドーム型のケーキを隠れてむさぼり食う母。腎移植をせまられて、ドナーの話になると、父のものは死んでも嫌、弟の体にはメスを入れさせない、「あんたのだったらいいわ」という母の言葉に恐怖する「ファーストレディーの慧子。
今なら間に合う、今なら家族の前から姿を消すことができると決意する。

 かく言う私も長女で両親を看取って、独身。
ご近所さんが、時々にっこり笑って当たり前のように言う。「ご両親は幸せだったわね〜。なんといっても娘さんに介護してもらえるのがいちばんだもの」。
長女の宿命はちょっとやそ
っとで変わらないらしい。
(久保克子)

   川  柳
 

ヒロシマに首相コピペで水をさし                  拓 庵 

九条守れ老いも若きも署名する                    柳沼利夫

気をもたせ必ず裏切る「福祉」の党                一 枝 

想定内消費増税消費減り                              たけし 
 

                                                                     年金者組合盛岡支部