機関紙「いわて労連 2014年 5月号      

 

シュプレヒコールをあげてデモ行進

●第85回メーデー県内11カ所で開催被災者本位の一日も早い復興を/安倍 「暴走政治」 ストップ!憲法が生きる安全・安心社会の実現を「岩手県中央集会」/復興応援!餅まきお楽しみ抽選会●大熊座●4・10盛岡緊急昼デモ 安倍暴走政治をSTOPさせよう!●アベノミクス効果は何処へ?/建交労岩手の春闘状況●輝けいのち!4.24ヒューマンチェーン●TPP反対運動の強化を!学習会・キャラバン宣伝行動●野田村 「お茶っこ会」1日も早い復興願って●「教えて! 均等室長」女性部学習会・宣伝行動●YU憲法学習「憲法と税金」●「冗談じゃない税!」全国税労働組合岩手県支部/首切り給付金税制/消費税は労働者の課題●NEWS フラッシュ/14春闘早朝宣伝行動/消費税増税中止を求める全国いっせい統一行動/県原水協総会、原水協学校●主張・すべての労働者の賃上げ!最低賃金を大幅に引き上げよう!●組織拡大月間 (3〜5月)新入職員を温かく迎え組織拡大を進めよう!/医大教職組「就職おめでとう」新入職員に花束と組合資料配布/盛岡医療生協労組・新入職員8割加入!賑やかにメーデー準備●めもあーつ155●川柳



 

 


 


1面


第85回メーデー県内11カ所で開催
 被災者本位の一日も早い復興を
 大震災・津波から3年を過ぎた5月1日、第85回メーデーが盛岡市の岩手県中央集会をはじめ、久慈、二戸、花巻、北上、奥州、両磐、大船渡、陸前高田、釜石、宮古の県内11カ所で開催されました。
 震災復興、消費税増税中止、社会保障改悪反対、TPP参加阻止、戦争できる国づくりを許さないたたかいなど課題が山積みの情勢の中、安倍「暴走政治」にストップをかけようと各地のメーデーで声を上げました。

安倍 「暴走政治」 ストップ!

 憲法が生きる安全・安心社会の実現を
  岩手県中央集会
 雨が心配されましたが、集会開始前にはピタリと止み、今年も第85回メーデー岩手県中央集会が開催され、約1000人が岩手公園広場に集まりました。
 メーデー合唱団が「民衆の歌」 などを演奏する中、 参加者が続々と会場に集まり、ファンファーレが鳴り渡りメーデー集会が始まりました。
 主催者あいさつで金野耕治メーデー岩手県中央集会実行委員長は、「安倍『暴走政治』にストップをかけ、戦争できる国づくりを許さないたたかいを広げていきましょう」と述べました。
 来賓あいさつは、岩手県商工労働観光部雇用対策労働室長・寺本樹生氏が知事代理でメッセージを代読し、TPP等を考える岩手県民会議の加藤善正氏と日本共産党岩手県委員会・副委員長で県議会議員の斉藤信氏があいさつしました。また、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議の東代表世話人、東北労働金庫岩手県本部小野寺本部長の出席も紹介されました。
 

復興応援!餅まきお楽しみ抽選会
 県国公共闘の古澤さんによるメッセージ紹介後、武田彩・いわて労連青年部長によりメーデー宣言が読み上げられ、満場の拍手で採択されました。今年のデコレーション審査発表では、デコレーションの部で、いわて生協労働組合が、プラカードの部で、岩手医大教職員組合が最優秀賞となり、壇上で表彰されました。
 役員によるパフォーマンスを楽しんだ後、餅まきが行われ、参加者は笑顔で餅をキャッチしていました。餅の中の抽選券でお楽しみ抽選が行われ、商品には復興支援のおもいも込めて農民連の協力で「三陸漁民組合」が作る「漁師づくりの干物セット」なども用意されました。
 メーデー歌全体合唱、がんばろう三唱の後、メーデー合唱団のうたごえに送られて、デモ行進に出発しました。時折日差しが差す暖かな天気の下、思い思いの要求を書いたプラカードやデコレーションを掲げて行進し、シュプレヒコールをあげながらアピールしました。
 デモ行進の後は、各組織恒例の懇親会を楽しみました。


大熊座
 青空に鯉のぼりが元気に泳ぐ季節となりました。昼が長くなり今年最初の夏日も記録され、田植え作業も間近です。蛙の合唱も始まりますね。さわやかな空気とのどかな風景はかけがえのない財産です。TPPなんかで田園風景が破壊されないよう断固阻止しましょう▼安倍内閣の進める「戦争できる国づくり」の暴走政治は危険だと感じる国民が増えているのではないでしょうか。秘密保護法や集団的自衛権行使、武器輸出解禁、国民投票法、教育への政治介入など、安倍内閣が矢継ぎ早に打ち出す政策は、日本人を再び戦争に巻き込もうとする危険な道です▼あなたやあなたの家族や友人が、武器を持って、知らない人間と殺し合いをすることなんて想像できますか。自分の命がいつうばわれるかも知れないという恐怖にさらされ、万が一、生還できても身も心もずたずた・ぼろぼろになってしまうでしょう▼ロシア軍のウクライナ侵攻も、アメリカ軍の中東イエメンでの無人機攻撃も直ちにやめさせるべきです。憲法9条を持つ日本政府こそがアメリカにもロシアにも厳しく批判し平和的な解決のためにイニシアチブを取るべきです▼平和であればこそ、歌も笑いも芸術も文化も愛情も育むことができます。未来を担う子どもたちに安全で安心して生活できる平和な世の中を引き継ぐために、今を生きている私たち大人が声を上げましょう。原子力発電所も核兵器も人類と共存することはできません。平和のためにみんなで一歩前進。(こ)

 


2面
 

4・10盛岡緊急昼デモ
 安倍暴走政治をSTOPさせよう!
 4月10日、国民大運動岩手県実行委員会、2014国民春闘岩手県共闘会議は「4・10緊急昼デモを」を行いました。
 今回のデモでは、4月1日からの消費税増税、2度目の年金給付削減、高齢者医療費の負担増、働くルール破壊の「雇用改革」など格差と貧困を拡大し、国民生活を犠牲にする悪政への抗議、武器輸出解禁や集団的自衛権行使容認の強行などの安倍暴走政治にストップをかけることを市民に呼びかけました。
 デモ行進には、出発前に雨が降る不安定な天気の中、80人が参加。参加者は、組合や団体ののぼりを掲げ、「消費税増税反対」「年金引き下げ反対」「集団的自衛権は行使するな」「TPP交渉から撤退せよ」「被災者のいのちと暮らし守れ」などのシュプレヒコールをあげ、市内を行進し、若者がスマートフォンで写真を撮るなど市民の注目を集めました。
 この緊急昼デモは、全労連・国民春闘共闘が2014春闘第2次統一行動として提起し、1000人が参加して取り組まれた「4・10中央行動」に呼応して取り組まれました。
 


アベノミクス効果は何処へ?
 建交労岩手の春闘状況
 建設業界では、設計労務単価が、昨年4月から21%。さらに、2月に7・1%の引き上げになりました。
 しかし、山友建設支部は、3%アップで妥結せざるをえない状況です。長年の建設不況から地場の中小企業は、かなりの負債を抱えている模様で、震災前は、どこの企業が倒産してもおかしくない状況でした。長期間の建設不況より、首切りや20〜50代の建設労働者の離職によって、公共事業を落札しても成り立たない状況があります。
 また、技術者や職人を一人親方化して社員ではなく使い捨ての請負にしており、社会保険はもとより、労災保険すら入っていない実態があり、昨年の21%の労務単価引き上げにともない、7%分を福利厚生=社会保険・労災保険に加入させ、国や自治体がチェックを入れている状況です。
○宮古港湾運送支部
要求額 正社員・月額5万円 嘱託・3万円のベア
回答 ベアなし 年度末手当・一律15万円3月末支給

○東北物流支部
要求額 月額5000円のベア 一時金 4・5ヶ月(夏季2ヶ月 冬季2・5ヶ月)
回答 ベアなし 賃金表にもとづく定期昇給 夏季一時金1・3ヶ月

○山友建設支部
要求額 10%ベア
回答 3%ベアで妥結
 


輝けいのち!4.24ヒューマンチェーン
 4月24日、アメリカ大統領の国賓としての来日で厳戒態勢の中、日比谷野外音楽堂を会場に輝け! いのち<qューマンチェーン(人間の鎖)国会大包囲行動が行われ、市民集会は野外音楽堂から溢れる5000人、岩手からは23人が参加して「医療・介護総合法案を廃案に」と集まりました。
 代表呼びかけ人4氏があいさつ、リレートークは介護・障がい者・福祉関係・年金者・土建組合・新婦人が介護職場の実態、障がい者が65歳で医療から介護に移行することでの弊害、年金引下げ・消費税増税、国保組合の補助金削減等への反対を訴えました。
 米大統領来日の影響を受け、人も車も交通規制がされ、予定されたパレードは中止となり、国会に向かってシュプレヒコールをあげ、歩道を歩き国会へ向かう途中、厚労省・農水省を包囲し、厚労省に向かっては苦悩する医療・介護現場実態の訴えとシュプレヒコールあげて歩道を移動しました。
 最後に、国会の周りを参加者のヒューマンチェーンが包囲して行動は終了しました。



3面


TPP反対運動の強化を!
 学習会・キャラバン宣伝行動
 TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議は4月9日、盛岡市内で「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」呼びかけ人の醍醐聡東京大学名誉教授を講師に、TPPをめぐる情勢学習会を行いました。
 醍醐名誉教授は、4月7日の日豪EPA交渉の「大筋合意」について、畜産・酪農生産への影響を指摘。さらに、日豪EPA交渉では牛肉等の関税削減は交渉対象にしないとした国会決議に明確に違反すると批判しました。しかし、まだ協定署名や国会承認はこれからであり、合意・承認を許さない運動を呼びかけました。また、今回の大筋合意が今後のTPP交渉で「アメリカなどもオーストラリア以上の牛肉関税削減を求めてくるのは必至」と警告。「オバマ米大統領が来日し首脳会談が開かれる4月のTPP反対運動が重要」と話しました。
 同県民会議は、18日と19日キャラバンカーでの街宣と滝沢・盛岡・花巻・水沢(2会場)・一関でチラシ配布宣伝を行いました。農協など生産者団体と消費者団体、いわて労連などから多数参加しました。
 


野田村 「お茶っこ会」
1日も早い復興願って
 4月6日、野田村の2ヵ所の仮設団地で、住民懇談会「お茶っこ会」が行われました。いわて労連、いわて復興一揆久慈地域実行委員会、復興県民会議が主催しました。
 泉沢地区仮設団地では23人、野田中学校仮設団地では30人が参加しました。泉沢地区では、「自力再建をめざしているが場所の目途がたたない」「資材等の高騰で費用が上がる」と不安の声が出されました。「災害公営住宅に入る時にエアコン、ガスコンロなどの備品を置いていくように言われる」などの声も出されました。野田中では、「(昨年要望した)里帰りした家族も仮設住宅に入れるようになって良かった」という声が出されました。
 復興県民会議は10万人県民署名に取り組んでいます。6月に国会要請を行う予定です。


「教えて! 均等室長」
 女性部学習会・宣伝行動
 安倍首相は「女性が輝く日本」といいながら、労働法制改悪と配偶者控除廃止をすすめようとしています。こうした中、4月12日、いわて労連女性部は「女性が輝いて働くために〜教えて!均等室長」学習・懇談会を県公会堂で開催し、15人が参加しました。
 岩手労働局雇用均等室・渡辺安子室長を招いて雇用均等室が重点的に取り組んでいる内容を学び、参加者は働く現場の実態を報告して懇談しました。医労連の仲間は職場調査で「仕事を辞めたい79・6%、切迫流産が4・1%」という深刻な実態を明らかにし、看護師大幅増員を訴えていることを報告しました。参加者から「働く権利を分かりやすく学んだ」「お互いを思いやれる人員確保が本当に必要」と感想が出されました。
 懇談会終了後、毎月定例の「なくせ原発! 街頭署名宣伝」を行いました。


YU憲法学習「憲法と税金」
 4月11日、いわて青年ユニオンは憲法学習会「憲法と税金」を開催し、21人が参加しました。
 県国公・全国税岩手支部の田山文武さんを講師に、日本国憲法と税金の関係、税金の取り方、使い方は憲法の三原則をはじめとした諸規定に違反してはならないこと、消費税の本質などを学びました。
 参加者からは、続編を望む声が多く出されました。
 最後に田山さん作詞の曲「冗談じゃない税」が披露されました。
 


「冗談じゃない税!」
  全国税労働組合岩手県支部 支部長 田 山 文 武
 4月1日に8%へと引き上げられた消費税率をめぐって、値上げや事業者の価格転嫁などで、重大な問題が生じています。
 加えて、消費税には隠れた本質≠ェ存在しており、労働者として決して見過ごすことができません。

■首切り給付金税制
 消費税を申告・納税する事業者は、売上に係る消費税から、仕入などの際に既に支払った消費税を差し引いて国に納税しますが、中小企業の最大支出である労働者の賃金など労務費は、差し引くことができません。
 一方、直接雇用から派遣・請負契約に切り替えると、外注費になり、売上分の消費税から差し引くことができ、大きな節税効果が生じます。
 直接雇用の場合の消費税納税額と外注費の場合の消費税額との差額は、いわば、国からの雇用流動化促進給付金≠ニなります。そして、消費税率を引き上げれば、この節税効果も同時に拡大することになります。
 安倍首相は賃上げを財界に「お願い」していますが、一方で派遣法の改悪とセットで、首切り給付金を拡大しています。

■消費税は労働者の課題
 生活必需品への課税、低所得者ほど重い税金などの問題とあわせ、労働者の賃金と雇用に直結する消費税増税は、労働者にとって深刻な問題です。


NEWS フラッシュ
 ●14春闘早朝宣伝行動
 4月1日、いわて労連と盛岡労連の合同で、「諸要求実現の春闘宣伝行動」を県公会堂前で行い、16人が参加、約300枚チラシを配布しました。
 ●消費税増税中止を求める全国いっせい統一行動
 4月1日、消費税増税中止を求める署名宣伝行動が盛岡市内4カ所で行われ、363筆が集約されました。
 ●県原水協総会、原水協学校
 4月12日、盛岡市勤労福祉会館で岩手県原水協2014年度総会と岩手県原水協学校が行われました。


主張
 すべての労働者の賃上げ!
  最低賃金を大幅に引き上げよう!
 14春闘は、大企業でわずかな賃上げがあったものの、中小企業や地方では一部にとどまっています。県内では粘り強いたたかいが続けられています。アベノミクスで物価が上昇するもとで消費税が増税されました。「すべての労働者の賃上げで景気回復を」の声を更に広げていきましょう。
 賃金底上げの動きは世界各地で強まっています。ドイツでは2015年から全国一律最低賃金を導入し、8・5ユーロ(1186円)となる見通しです。フランスでは今年1月に最低賃金を引き上げ、9・53ユーロ(1214円)となりました。アメリカでもオバマ大統領が連邦最賃10・10ドル(購買力平価換算1043円)への引き上げを野党に求めています。
 アメリカではサービス業国際労組(SEIU)などが、低賃金労働者に依拠して莫大な利益をあげているファーストフード産業を対象に、賃上げと労働組合加入を訴えるキャンペーンを各地で展開しています。SEIUはこの行動を世界に広げる連帯行動を全労連にも呼びかけました。
 全労連は「5・15最賃底上げ国際連帯行動」として、全国各地での行動を提起しています。30カ国以上の労働者や労働組合がこの行動に参加予定で、「公正な賃金、尊厳をすべてのファーストフード労働者に(FairPay.Respect.ForAllFastFoodWorkers.)」を統一スローガンにしています。この日は、全労連東北ブロックが毎年取り組む「最賃キャラバン」の岩手行動日でもあります。労働局への要請などに加えて、国際連帯行動にも結集した宣伝行動などを計画します。
 わたしたちは全国一律時間給1000円以上を掲げて運動してきました。最低生計費調査では1300円以上が必要という結果です。岩手の最低賃金は665円。世界の水準からいえば、日本の異常さが際立ちます。安倍暴走政治ストップ!労働法制改悪反対!最低賃金引き上げで、すべての労働者の賃上げを実現しよう!  

 


4面
 

組織拡大月間 (3〜5月)
 新入職員を温かく迎え組織拡大を進めよう!
○医大教職組

 「就職おめでとう」

  新入職員に花束と組合資料配布
 岩手医大教職組では、4月2日に大学の新入職員のオリエンテーション終了後、書記長が「おめでとうございます。組合から歓迎を込めて花束をおくります」とあいさつした後、組合を紹介する資料と一緒に歓迎のミニ花束を180人の新入職員に配布しました。
 配布には11人の役員・組合員が駆け付け、一人ひとりに「組合です。就職おめでとうございます」と声をかけて手渡しました。ミニ花束を受け取った新入職員は、「うれしい」「ありがとうございます」と喜んでいました。28日には職場の先輩も含めて例年300人規模になる組合歓迎会をおこないます。6月の新入職員全員の組合加入にむけて準備を進めています。
○盛岡医療生協労組
 新入職員8割加入!
  賑やかにメーデー準備
 盛岡医療生協では、4月4日に新入職員歓迎会を開催し、新入職員の8割が労組に加入し、ここ数年にない加入率となりました。
 4月21日、23日には、初めての労組の活動として、毎年行っているメーデーの準備を行いました。先輩組合員がメーデーや春闘、ベアなどについて説明しながら、新入職員中心に賑やかに要求プラカード等を作成しました。
 今後は、未加入者も含めて、様々な企画や取り組みに参加を組織して、新入職員のフォローに力を入れていきます。


めもあーつ155
自分らしく生きることの大切さ
 絵本展:「レオ・レオニ絵本のしごと」
  ペツエッティーノ 〜じぶんをみつけたぶぶんひんの はなし〜
   作・絵:レオレオニ  訳:谷川 俊太郎

 「青と黄色を混ぜると緑になる」という色の法則を楽しく学べる「あおくんときいろちゃん」。子どもの頃を懐かしく思い出した人がいるかもしれないね。
 作者は、1910年オランダ生まれのレオ・レオニ。
 ユダヤ人だったために、人種差別法の公布(1939年)により米国に亡命し、ニューヨークで、グラフィックデザイナーとして活躍した。そんな彼が絵本デビューしたのは49歳。
 40冊近い絵本は、切り絵やクレヨン、ちぎり絵、スタンプ、版画、油彩、彫刻とたくさんの手法で、自分らしく生きることの大切さをテーマに描き続けました。

彼の名前はペツエッティーノ。ほかのみんなは大きくて才能溢れているけれど、彼は小さくて吹けば飛ぶような存在。きっと誰かの部分品なんだと思っていた。
ある日、彼は誰のなにの部分品なのかを確かめようと旅に出た。「ぼくはきみの部分品じゃないの?」。
走るやつに聞いた。強いやつに聞いた。泳ぐやつに聞いた。山の上のやつに聞いた。飛んでいるやつにも聞いた。洞穴に住んでるやつにも聞いた。
「そんなわけないだろう」とみんなが言う。
失望した彼は、「ぼくは、ぼくは誰の部分品なんだ〜」と叫んだ。と、賢いやつが「こなごな島に行ってごらん」とおしえてくれた。
彼はボートでびしょ濡れになりながら島に着いた。
その島には何もなく、小さな石ころだらけだった。
疲れ果てた彼はつまずき、こなごなになってしまった。そして、やっとわかった。自分も部分品が集まってできていたことを。
彼は自分自身を拾いあつめて、足りない部分品がないことを確かめて、急いで家に帰った。友だちはひとり残らず待っていた。
「ぼくは、ぼくなんだ!」ペツエッティーノがうれしそうだったので、みんなもうれしくなった。
(久保克子)

川  柳
 

春なのにため息八つまたもつく
               野々一枝

改悪で終身派遣が作られる
               柳沼利夫

北・南リアス夢のせ希望のせ
               たけし 

SLの煙で隠す山田線
               拓 庵 
 

              年金者組合盛岡支部