機関紙「いわて労連 2014年 1月号      

 

金野耕治 いわて労連議長

●憲法と平和を守り、要求実現めざして奮闘しよう/大震災から3年、被災者本位の復興に全力を/「戦争できる国づくり」へ 安倍政権の暴走にストップを/大幅賃上げで景気回復を 今春闘を大いに頑張ろう●新春特集 女性が輝く社会へ 女性部・女性団体 新春メッセージ/いわて労連女性部長・西映子/岩手自治労連女性部長・村上さおり/岩手医労連女性部長・工藤真由美/岩手県国公女性協議会議長・久慈泉/岩手県母親大会連絡会会長・鈴木まき子/岩手県農協労組女性部委員長・武田由紀子・岩手県社会福祉労組女性部長・阿部静香/年金者組合岩手県本部女性部長・柳原小百合/新日本婦人の会岩手県本部会長・渋谷 靖子●被災者の声を聴け岩手から100人超参加●特定秘密保護法反対!/12・6昼デモと11・30県民集会/廃止を求める運動に発展を●いわて青年集会/「クリスマスパーティー」 開催! 大盛況!●TPP交渉年内妥結を阻止!●労働組合運動にいきる学習教育運動を!!●NEWS フラッシュ/北上労連第17回定期大会/TPP断固反対!岩手県総決起集会/全国一斉労働相談・働くもののホットライン/いわて労連青年部第24回定期大会/第58回はたらく女性の岩手県集会●川 柳●復興の前進が恩返し



 

 


 


1面

迎  春
復興へ前進!!

憲法と平和を守り、要求実現めざして奮闘しよう
 岩手県労働組合連合会議長   金 野  耕 治


 組合員の皆さん、あけましておめでとうございます。年末年始期間中も住民の生活を守るために勤務された皆様には、本当に感謝申し上げます。
 今年は、年末年始前後の土日の関係もあって長期休暇となった方もあったかと思います。いくらか休養が取れましたでしょうか。英気を養って新年も元気にスタートしましょう。

大震災から3年、被災者本位の復興に全力を

 さて、東日本大震災から三度目の年越しとなりました。今年3月には、大震災から丸3年を迎えます。被災者の皆さんの仮設住宅等での避難生活が長引いていることから、一日も早く安心できる住宅の確保と生活の再建をめざして、住民や自治体との対話を積み重ね、被災者本位の復興を促進させるために、私たちも取り組みを一層強化したいと思います。

「戦争できる国づくり」へ
 安倍政権の暴走にストップを

 昨年7月の参議院選挙で過半数議席を獲得した安倍自公政権は、国家安全保障会議(日本版NSC)の設置、特定秘密保護法の制定、韓国軍への1万発の銃弾提供、靖国神社参拝、沖縄県名護市辺野古沖への米軍新基地建設の押しつけなど、矢継ぎ早に「戦争できる国づくり」を押し進めています。
 しかし、自由と平和を求める国民世論は、決してこの暴走を許してはいません。安倍内閣の軍拡路線や靖国参拝に対して、ASEAN(東南アジア諸国連合)もEU(欧州連合)もアメリカさえも批判の声が出され、安倍内閣は国際的孤立を招いています。
 組合員の皆さん。今年は昨年以上に憲法を守り活かす取り組みを職場・地域で大きく広げ、歴史に逆行する安倍内閣を退陣に追い込む運動へと大きく発展させましょう。

大幅賃上げで景気回復を
 今春闘を大いに頑張ろう


 アベノミクスによって株高と円安が引き起こされ、輸入原材料が高騰し、物価が上がっています。しかし、労働者の賃金は依然として改善されず、昨年8月から生活保護切り下げ、10月から年金削減など国民生活はますます厳しくなっています。今年4月からの消費税増税が実施されれば、さらに物価上昇と消費低迷が進み、とりわけ価格転嫁できない中小企業にとっては、倒産・廃業などの経営危機が迫っています。
 さらに、医療・介護・年金・教育など社会保障の連続改悪が目白押しで、一層貧困と格差が拡大します。
 働くルールの問題では、派遣自由化・解雇自由化・労働時間の規制撤廃で企業のオールブラック化が進められようとしています。
 安倍内閣は、復興特別法人税の前倒し廃止や大型公共事業投資で大企業ばかり優遇しますが国民生活は全く良くなりません。
 組合員の皆さん。今こそ立ち上がりましょう。今春闘で、全ての労働者の賃上げと最低賃金改善、公契約法・条例の制定、中小企業予算の拡充を勝ち取り、社会保障の改悪を阻止して地域経済を好循環に切り替えましょう。今年もよろしくお願いいたします。



2面

新春特集 女性が輝く社会へ 
 女性部・女性団体 新春メッセージ

いわて労連女性部長

 西  映子
 頼りない女性部長ではありますが、みなさんと一緒に学習していきたいと思います。よろしくお願いします。じぇ!というほど遠い久慈から通うので、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、みなさんがフォローしてくださるので安心して参加しています。
 12月7日の幹事会の後、野村証券前で宣伝活動を行いました。次の日は、地元久慈で12月8日の赤紙宣伝活動を行いました。特定秘密保護法案に反対する内容のチラシを可決後に配布するむなしさを感じながらも「これからも反対していかなければ」との仲間の声に励まされながら配布しました。福島の方から「絶対にだめだ」と、賛同署名をいただきました。私たちの声を少しでも届けるには、より多くの署名が必要だと感じています。地道に活動していきたいです。

岩手自治労連女性部長

 村上 さおり
 岩手自治労連女性部は、9条を中心に日本国憲法を守る取り組みを行っています。日本国憲法は過去の日本が犯した侵略戦争への反省をもとに生まれた平和への決意の結晶です。そのような素晴らしい憲法の下すべての人々が安心安全な暮らしができる権利を保障されているにもかかわらず、守る取り組みをしなくてはならないこと自体にさみしさを感じます。
 私たちの子どもたちの未来、日本の将来を壊されぬよう小さな声を大きな声に変えて憲法改正を阻止させようという強い思いで取り組みを強化していきます。

岩手医労連女性部長

 工藤 真由美
 あけましておめでとうございます。
 昨年から、安倍政権のもと、TPP・消費税増税・秘密保護法・集団的自衛権の憲法解釈など暴走が進んでいます。私たち、医療・命にかかわる者としては、決して、どれも見過ごすわけにはいかない問題ばかりです。反対の声、そして行動を組織のみなさんと一緒に起こしていきたいと思います。
 また、医療・介護の現場ではここ数年、医師・看護師不足などの問題があります。職場単位でなく全国的な問題でもあるので、署名など今後も一層とりくんで行きたいと思います。
 安心・安全な医療・介護を提供できるよう、職場の改善。そして、全国的な改善をめざして今年もがんばりたいと思います。

岩手県国公女性協議会議長

 久慈  泉
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年、参院選での自民党圧勝により安倍政権が発足した結果、消費税増税やTPP交渉参加、原発再稼働等悪政がまかり通ろうとしています。中でも、私たちが暮らすこの国を「戦争できる国」に変えようとする悪法である特定秘密保護法が成立したことは、国の行政機関で働く私たち国公労働者にとって見過ごせない大問題です。
 他にも、現場に実態を無視した「数字ありき」の定員合理化(職員削減)計画、大都市は高給優遇する一方、地方は賃下げで切り捨てる「国家公務員給与制度の総合的見直し」、東日本大震災で大きな役割を果たした国土交通省地方整備局等をはじめとする国の地方出先機関の廃止・地方への移譲(丸投げ)等、私たちを取り巻く状況の厳しさは、安倍政権になってからさらに増すばかりです。
 しかし、厳しい状況は、嘆いてばかりでは変わりません。心は熱く、頭は冷静に、顔には微笑みを絶やすことなく、岩手の女性国公労働者は、降りかかる様々な諸問題に取り組んでいきます。
 今年もよろしくお願いします。

岩手県母親大会連絡会会長
 鈴木 まき子

 あけましておめでとうございます。おかげさまで母親大会は、今年60回を迎えます。「核戦争から子どもの生命を守ろう」と始まった大会ですが、岩手県では労働組合、団体に支えられて歴史をつないできました。
 平和憲法を踏みにじって、戦争への道を突き進もうとする安倍政権は、あらゆる分野で国民の分断をはかっています。秘密保護法など言論統制も加わりいっそう激しくなっています。それは、ひとたび真実をつかんだ国民の団結と運動を恐れるからにほかなりません。
 「一人の一人の語っていることは、自分だけの問題のようだが、話し合いの中でみんなの問題なんだと理解する」母親大会を成功させようと決意を新たにしております。6月22日、第60回岩手県母親大会は奥州市Zホール、第60回日本母親大会は、8月2〜3日、神奈川県パシフィコ横浜で開催します。どうぞご参加ください。
 寒さの中で三度目の冬に耐えている沿岸被災地にも、故郷を取り戻せない福島にも、憲法を活かし、生命が守られる政策を、生の声と運動で迫る一年にしたいと思っています。

岩手県農協労組女性部委員長
 武田 由紀子

 農協労組女性部では、例年2月ころ「女性のつどい」を開催しています。参加者は50人弱ですが、日頃の疲れや悩みを交流する事でリフレッシュできるような内容になっています。
その中で「若い人の退職が多い」「購買品の目標5万円」「土日、夜間の共済推進は小さい子どもがいると大変」など、職場の実態がいろいろ出されます。出産・育児に関する法律が整備されても、十分利用できている状況にはなっていません。家事や育児はまだまだ女性に負わされている中で、ノルマに追われたり長時間労働が大きなストレスとなっています。同時に「話しができてよかった」「子どもと気兼ねなく参加できて楽しい」など、貴重な機会にもなっています。「共感できる」ことを力に、職場に女性部の活動を広げていきたいと思います。
それから、TPPは絶対に阻止しなければなりません。職場どころか、その基盤となる地域と農業が壊されてしまいます。安心して暮らせる地域、働き続けられる職場にしていけるよう、活動を積み重ねていきたいと思います。

岩手県社会福祉労組女性部長
 阿部 静香

 岩手福祉労組は、保育園、児童福祉施設、社会福祉協議会で働く労働者で構成されています。安倍政権は、「子ども・子育て支援新制度」の2015年4月の本格施行に向けて、各市町村に対して早急に取り組むよう求めている状況ですが、充分な論議が行われないままでの実地は、子どもの受ける保育の格差を生み、保育環境が悪化することが懸念されます。具体的に県や市に保育の現場の実態を伝えるなど、運動をして行く予定です。また、児童福祉施設の現状としては、人材不足が課題であり、解決のためには、「魅力ある職場」であることが大事だと考えます。職員配置基準の大幅な改善など、職員がゆとりを持って子どもや保護者と関わることができるようになるための福祉制度の確立をめざした運動をしていきたいと思います。「福祉の職場はこんなもの」という感覚ではなく、みんなで基本的な労働者としての権利を学び、どんなことから改善していけばよいのか考え、具体的に声をあげていきたいと思います。

年金者組合岩手県本部女性部長
 柳原 小百合

 安倍政権と与党の自民・公明両党は、公約にもなかった秘密保護法案を日本中が反対・廃案の声が燃え上がる中、国連をはじめ海外の懸念にも背を向けて、参議院で強行採決しました。安倍内閣支持率5割を保っているうちにと短期日の審議と2日間の会期を延長しての暴挙でした。国民の8割以上のあらゆる分野の人々が一気に反対行動に立ち上がりました。国民主権と基本的人権・平和主義を掲げる日本国憲法のもとでの違憲立法であり希代の悪法に対し運動は全国津々浦々に広がり大きなうねりで新年を迎えました。「秘密保護法」強行以降の内閣不支持率が支持率を上回ったことが報道されました。私たち年金者組合女性部もこの大きな世論の力と共同し、年金削減法案を廃案にするまで「不服審査請求」運動を頑張る決意を新たにしています。皆様のお力添えよろしくお願いします。

新日本婦人の会岩手県本部会長
 渋谷 靖子

 世界にむかって日本は二度と戦争はしないと約束してから、まだ70年も経っていないのに、暴走が止まらない安倍政権は、私たちをどこに導こうとしているのでしょうか?12月6日深夜に自民・公明両党が数の力で強行採決した秘密保護法は、国民主権、基本的人権、平和主義を基本原理とする日本国憲法のもとでは、存在そのものが許されない違憲立法です。その上、この1月の通常国会では集団的自衛権行使容認のための国家安全保障基本法の成立も狙っています。日本を戦争する国につくり変える危険な企てを女性たちは断じて見過ごしません 会の目的に平和を大きく掲げる新婦人は、子どもたちと日本の未来、女性の権利のために、秘密保護法の撤廃を求め全力で闘う決意です。



3面

被災者の声を聴け
 岩手から100人超参加

 12月13日、「被災者の声を聴け12・13国会総行動」が行われ、衆議院議員会館前での集会には480人が参加しました。東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議など、被災3県の復興組織が共同主催し、全国災対連が後援しました。岩手県代表団は100人を超える参加となりました。いわて労連・金野議長は主催者あいさつで「復旧・復興を国政の最優先課題に」と訴えました。岩手の被災者を代表して復興県民会議・前川代表世話人が発言し、被災者生活再建支援金の抜本的改善を求めました。
 その後行われた院内集会には280人が参加。「生活再建支援金を500万円に」、「医療・介護利用料免除の国支援復活」、「原発被害の全面賠償」などの要請行い、内閣府・厚生労働省・経済産業省などの担当省庁が出席しました。各政党にも参加を呼びかけ、高橋ちづ子衆議院議員ら日本共産党国会議員団が参加しました。岩手県代表団から「被災者本位の一日も早い復興を求める岩手県民署名」の一次提出分として1万989筆を国会議員団に手渡しました。
 この他、岩手県代表団は県選出国会議員などに「県民署名」への賛同を要請する行動も行いました。「県民署名」は3月までに10万筆を目指しています。取り組みを大きく広げましょう。

特定秘密保護法反対!
 12・6昼デモと11・30県民集会
  廃止を求める運動に発展を

 憲法の定めた基本的人権、国民主権、平和主義を踏みつぶす特定秘密保護法は、ノーベル賞受賞学者を始め、弁護士、文化人、マスコミ、労働組合、民主団体など各界各層から反対のアピールが次々と出され、世論調査でも5割が反対、8割が慎重審議を求めているにもかかわらず、自民・公明与党が強引な国会運営で強行採決して成立させました。
 いわて労連は、憲法改悪反対県共同センターやオスプレイ連絡会とともに、11月22日から盛岡市内で連日の昼休み街頭宣伝署名行動に取り組み、開会中の岩手県議会にも廃案を求める請願書を提出し、中央集会にも参加しました。
 この法案に反対する一点で11月30日には、緊急県民集会も開催され84団体の賛同で700人が参加し、アピール行進もしました。岩手弁護士会が共催となり岩手日報論説副委員長が講演しました。12月6日には緊急昼デモに150人が参加しました。今後は、廃止撤廃を求める運動に切り替えて引き続き取り組みを強化します。

いわて青年集会
「クリスマスパーティー」開催! 大盛況!

 12月7日、いわて青年集会実行委員会は「いわて青年集会『クリスマスパーティー』」を開催し、いわて労連青年部、民青同盟、民商青年部、建設労組青年部などから51人が参加しました。
 第1部は、全国青年集会の参加者と翌日の国会要請行動参加者の報告、全国青年集会の動画上映などが行われました。
 第2部は、お楽しみのクリスマスパーティー!「黙っていられない! カード」で参加者の思いを集め、乾杯、参加団体紹介などのあとのテーブル対抗クリスマスプレゼント争奪クイズコーナーでは、テーブルごとに答えを相談して回答しポイントを競いました。答えを相談することで、初対面の参加者同士が打ち解けとても盛り上がり、参加者からは毎年開催を望む声も出されました。

TPP交渉
 年内妥結を阻止!

 12月8日、東京日比谷野外音楽堂にて「これでいいのか?!TPP12・8大行動」が行われました。「TPPに反対する弁護士ネット」などが呼びかけた実行委員会が主催し、幅広い団体が賛同し開催されました。岩手からも農民連、農協労組、医労連などから参加。2700人の参加者とTPP交渉からの撤退などを求め決起後、銀座をデモ行進しました。

労働組合運動にいきる
  学習教育運動を!!

 12月6日、盛岡市・リリオで「学習教育運動講演会」が行われ、36人が参加しました。主催はいわて学習協・盛岡労連・いわて労連です。西和賀町出身の高橋勝也氏(労働者教育協会常任理事・元神奈川県労連議長)が講演しました。マルクスの「労働組合〜過去・現在・未来」にもふれながら、労働組合運動の前進のために学習教育運動強化を呼びかけました。

NEWS フラッシュ
●北上労連第17回定期大会
 12月5日、北上労連第17回定期大会が行われました。
●TPP断固反対!岩手県総決起集会
 12月2日、TPP断固反対! 岩手県総決起集会が盛岡市で行われ、800人が参加しました。
●全国一斉労働相談・働くもののホットライン
 12月11〜12日、全国一斉労働相談・働くもののホットラインが行われ、約30件の相談がありました。
●いわて労連青年部第24回定期大会
 12月7日、盛岡市でいわて労連青年部第24回定期大会が行われました。
●第58回はたらく女性の岩手県集会
 11月30日、第58回はたらく女性の岩手県集会が行われ約70人が参加しました。

川  柳
 かぎつける鼻までふさぐ秘密法

                    野々一枝
 道徳でわびの上手な子を育て

                    柳沼利夫
 あの人のホンネ発言デモもテロ

                     たけし

 
       年金者組合盛岡支部



4面

復興の前進が恩返し
 今回の新年号1面を飾る写真の取材で大船渡・陸前高田民商にご協力をいただきました。
 今回のテーマは「復興へ力強く前進する働く人」です。1面の写真は、早朝の大船渡魚市場に定置網でとれた魚を水揚げする漁師のみなさんの活気ある様子です。震災後は、定置網の水揚げも振るわなかったそうですが、最近では徐々に回復しつつあるそうです。
 大船渡では、大船渡民商会長の牡蠣・ホタテ養殖漁業・新沼治さんにお世話になりました。新沼さんは「震災後、全国の本当に沢山の方にお世話になった、復興することが恩返しだと思って頑張っている」と話されました。
 また、陸前高田民商の牡蠣養殖漁業・大和田晴男さんにも取材をさせていただきました。今は、仮設の共同作業場で殻付き牡蠣などの出荷作業をしています。
 忙しい作業の合間のご協力ありがとうございました。