機関紙「いわて労連 2013年 2月号      

 

新春宣伝●2013新春宣伝/消費税増税中止、賃上げで不況克服を●春闘共闘年次総会/最賃・公契約条例制定運動強化を●県職員の不当な退職金引き下げ提案で宣伝●大熊座●憲法と平和を守り、めざそう被災者本位の復興・原発ゼロ、勝ち取ろう賃金・雇用・暮らしの改善●2013春闘/今年も闘うぞと旗開き●春闘特集/賃上げこそデフレ脱却のカギ●最賃体験運動に参加しましょう●春闘方針を決める/第46回評議員会●北上済生会従組 給食委託はね返す●岩手革新懇/ 新春学習講演会●消費税廃止各界連 今年も毎週宣伝●イレブンアクション●6・9行動●主張/13春闘スタート!デフレ不況脱却は賃金の引き上げでこそ!●NEWS フラッシュ・盛岡建設労組定期大会・YUサタデーナイト宣伝・ディーセントワーク宣伝・TPP宣伝・オスプレイ街頭宣伝めもあーつ141
東日本大震災から2年経って/「最後だとわかっていたなら」●川柳

 


1面


2013新春宣伝
  消費税増税中止、賃上げで不況克服を
 いわて労連、盛岡労連、春闘共闘は1月8日、県庁、公会堂前で2013年の闘いの始まりを告げる新春宣伝を行いました。
 いわて労連金野耕治議長は衆議院選挙の結果を受け、「自民党の政権奪回は政策が支持されて誕生したわけではない」とし、「デフレ不況を克服するためには金融緩和や『構造改革路線』の復活では解決しない。消費税増税を中止し、社会保障を充実させ、賃上げで内需を拡大することこそ必要」と訴えました。
 続いて各組合からリレートークがありました。県国公共闘は人勧無視の不当な賃下げ反対闘争への支援を訴え、医労連からは被災地の病院再建問題、大震災被災者への医療費免除の復活を、農協労組はTPP参加反対について訴えました。また、自治労連は自殺者まで出ている、被災地での自治体職員の過酷な労働実態とがんばりを報告し、最後に盛岡労連は労働相談センターの取り組みや最低賃金の大幅引き上げの必要性について訴えました。
 新春宣伝には九組合から24人が参加し、今年2番目という厳しい冷え込みの中、身を引き締めながら元気よく800個のチラシ入りティッシュを出勤する労働者に配布しました。

春闘共闘年次総会
最賃・公契約条例制定運動強化を
 2013年国民春闘岩手県共闘会議年次総会が1月11日、サンビル七階会議室で開かれ2013春闘がスタートを切りました。
 年次総会では、金野耕治県春闘共闘議長のあいさつに続き、全労連常任幹事伊藤圭一氏による「新政権下の情勢と13春闘の構え〜最賃・公契約条例運動強化を」と題しての記念講演が行われました。
 伊藤氏は、まず前提として、自民党政権となった2013年初頭の政治経済情勢を話し、賃金の現状について話しました。「長期にわたる賃金下落は日本だけ、日本の賃金は異常事態」とした上、その背景として「低賃金・不安定雇用の増加とその影響で正規雇用の賃金低下がある」とし、「賃金闘争の再構築を」と述べ、そのために@要求に確信を持って職場の賃金闘争強化A最低賃金の抜本的な改善B公契約適正化・条例の制定などの取り組み強化を訴えました。
 その後、年次総会では2013年春闘スローガン「憲法と平和を守り、めざそう被災者本位の復興・原発ゼロ、勝ち取ろう賃金・雇用・暮らしの改善」のもと、賃金引き上げなどを柱とする春闘方針、運営要綱と役員体制が提案され、討論の後、採択されました。

県職員の不当な退職金引き下げ提案で宣伝
 岩手県から1月16日、県職員の退職金削減提案が出されています。いわて労連、盛岡労連、春闘共闘はこれは不当な提案だと、1月28日岩手銀行本店前を中心に朝宣伝を行いました。出勤する労働者に400枚のチラシを配布し、不当な退職金削減についてマイクで訴えると、多くの人がチラシを受け取り、真剣に読む様子が見えました。
 県の提案は、今年の3月退職者から手当を削減するというものです。勤続42年の場合、今年の3月退職者で137万円の引き下げ、来年7月以降は390万円も引き下げるという提案です。定年まであと2カ月という段階になって変更されるのでは到底納得は出来ません。また、県職員の賃金・労働条件は市町村職員や医療・福祉などの民間職場にも大きな影響を与え、国の悪政に追従するのではデフレスパイラル(悪循環)を助長することになります。



大熊座
 毎日寒い日が続いていますが、日差しはだんだん長くなってきました。各単産や地域労連の旗びらきにお招きいただき大変ごちそうさまでした。▼衆議院の議席が自民・公明で3分の2を占め、改憲派が9割を超える状況に不安や危機感を抱いている人が多数です。「平和を守れ、憲法を守れ」の国民運動が今ほど求められている時はありません。職場・地域・家庭に9条の会をどんどん作って元気に行動しましょう。▼春闘の取り組みは、まず学習が大事だなぁと改めて痛感。学習の友2月号に「日本の富裕層と大企業」というページがあります。日本の富裕層(金融資産が8000万円以上所有している人)は、182万人も。そのうち、日本で1番の大金持ちは、ユニクロの柳井社長とのこと。8692億円の資産は、平均的な日本人の7万2千人分ですと。2位がサントリー社長、3位がソフトバンク創業者、4位が楽天社長。▼役員報酬のランキングでは、日産のカルロスゴーン最高経営責任者が9億8700万円、時給換算したら37万5000円で、岩手県の最低賃金の574倍です。経営赤字を理由に1万人のリストラを押しつけたソニーの社長でさえ4億6600万円です。大手製造業の平均的な役員報酬は、2001年の1547万円が05年には3070万円に倍増しています。▼株式配当金は、もっとすごい。任天堂の社長は63億円、ユニクロ社長は約51億円です。▼春闘で月額1万円の賃上げ実現は、労働者の当然の要求ではないでしょうか。(こ)

2面

 
憲法と平和を守り
めざそう被災者本位の復興・原発ゼロ、勝ち取ろう賃金・雇用・暮らしの改善
 
2013春闘−今年も闘うぞと旗開き
 1月11日、サンビル7階大ホールでいわて労連、盛岡労連、春闘共闘主催の新春旗開きが行われ、友好団体、組合員など150人が参加しました。
 今年のオープニングコンサートはひらやまよりこさんによる南米の楽器アルパ演奏。フォルクローレの香を楽しみました。
金野耕治・県春闘共闘議長が主催者あいさつを行い、全労連伊藤圭一常任幹事、岩手県から阿部信弘雇用対策・労働室長、日本共産党岩手県委員会菅原則勝委員長が来賓を代表してあいさつしました。また谷藤裕明盛岡市長と小林健岩手労働局長からはメッセージが寄せられました。
 共同団体による鏡開きが行われ、いわて労連顧問で救援・復興岩手県民会議事務局長鈴木露通氏による乾杯があり、歓談に移りました。
 第三部の司会は女性部長と青年部長がへびの着ぐるみを着て登場。歓談とアトラクションを楽しみました。
歓談の合間に岩手県勤労者スキー協議会佐藤静雄氏より被災地支援として取り組む「春休み子どもスキー」カンパの訴えがありました。
アトラクションは毎年おなじみのファニーフェイスのバンド演奏と労働者合同合唱団の演奏を楽しみました。会場にはスクラムの大きな輪が出来、金野議長のガンバロー三唱で旗開きはお開きとなりました。

春闘特集
賃上げこそデフレ脱却のカギ
 長い間続いている不況とデフレ経済を脱却するためには賃上げと雇用の拡大こそ景気回復と内需拡大のカギを握っています。
 選挙制度の弊害から安倍内閣が誕生しましたが、早速生活保護費の削減など、国民に負担を押しつけ、大規模公共投資など大企業重視の政策を推進しようとしています。しかし、景気の回復が一向に進まないのは、この15年間に資本の経常利益は163%増えたのに対して、雇用者報酬は88%に減少しているからです。財界・大企業は267兆円もの内部留保があるにもかかわらず、それを社会に環流しようともせず、賃上げどころか定昇すら押さえ込もうという貪欲な利益のみ追求する姿を見せています。「誰もが1万円以上、時間額100円以上、最賃1000円以上」の要求に確信を持って春闘を闘いましょう。

最賃体験運動に参加しましょう
 人間らしく生きることの出来ない最低賃金をアピールしようと、2月1日から3月3日まで最賃体験運動を呼びかけています。一週間コース、半月コースもありますので、もよりの組合に申し込んで下さい。


3面


春闘方針を決める−第46回評議員会
 1月26日、アイーナ会議室でいわて労連第46回評議員会が開かれ、春闘方針などを決定しました。
 来賓あいさつを平和憲法9条を守るいわての会呼びかけ人加藤善正県生協連会長理事と日本共産党斉藤信県会議員が行いました。加藤氏は「安倍内閣の下で国会は改憲勢力が大多数となっている。九条を守る地域・職場の会はかつて半分になっている。新しい署名に取り組み、国会では少数だが、国民の運動で平和憲法を守っていきたい」と述べました。
 第1号議案2013年度運動の中間報告と2013年国民春闘方針及び今後の取り組みについてと第二号議案会計の中間報告が提案され、承認されました。討論では14人が発言、医労連の吉田裕美子さんからは、初詣で二日間盛岡八幡宮に行き、「大幅増員・夜勤改善署名」を一人で105筆を集めたという活動報告がありました。
 役員選挙が行われ、退任に伴う県国公推薦の副議長と幹事、女性部と青年部の幹事が選出されました。
春闘宣言が採択され評議員会は終了しました。
選出役員
副議長 古澤篤志(県国公)
幹事 岩崎保(県国公)
    高橋直美(女性部)
    武田彩(青年部)


北上済生会従組 給食委託はね返す
 北上済生会病院では赤字経営を理由に病院給食を全面委託するという計画が提案され、北上済生会従業員組合では医労連の支援を受け、この計画を全面撤回させることが出来ました。
 給食の全面委託の計画が出されたのは昨年9月。北上済生会従組では岩手医労連と相談し、個人署名や申し入れなどを行い、計画撤回の取り組みをしてきました。組合員からは「医師だけで患者を診ているのではない、看護師から調理師までみんなで支えているのだ」「病院給食の仲間を切り捨てるな」「職員の生活を守れない病院に患者の健康は守れない」など「仲間を守れ・直営 給食を守れ」の声は大きくなりました。
 昨年12月27日に団交があり、経営側から「給食の委託は見送る、現在の職員で病院給食を維持していく」「職員の皆さんの願いに応えます。栄養課(病院給食)に対する職員の声が大きいので判断しました」と回答があり、給食委託計画をはね返すことができました。

岩手革新懇
 新春学習講演会
 岩手革新懇では1月20日、建設研修センターで、日本共産党政策委員長小池晃氏を講師に迎え「くらし・民主主義・平和、総選挙の結果と政治革新の展望」と題し、学習講演会を行いました。
 小池氏は総選挙の結果について、「安倍政権は小選挙区制の虚構の多数で成り立っている。震災復興、TPP、消費税増税、原発ゼロ、平和問題など国民の願いとは乖離しており、力を合わせて新しい政治を切り開こう」と呼びかけました。また、「デフレ不況解消のためには、消費税増税の中止、賃金の引き上げ、社会保障の充実がカギ。大企業の内部留保を活用すべき」と述べました。
 学習会には190人が参加し、「消費税増税中止の展望は」などたくさんの質問、意見がありました。

消費税廃止各界連 今年も毎週宣伝
 消費税廃止各界連絡会議では今年も定例の毎週火曜日の昼宣伝を継続しています。今年最初1月8日の宣伝では寒さの中八人が参加し、36筆が集まりました。署名してくれた人からは「安倍首相は給料を上げないで物価と消費税を上げるのはだめ」という声があがりました。

女性部 なくせ原発宣伝
 1月19日、昨年四月からから継続している、いわて労連女性部の第10回なくせ原発定例宣伝が大通り野村證券前で行われました。
女性部から5人が参加し、「応援しているから頑張ってね」と声を掛けられる人が沢山いて、元気になる楽しい宣伝でした。

イレブンアクション
 1月11日、春闘年次総会と旗開きのある日でしたが、雪の積もった岩手公園亀が池前でイレブンアクション宣伝行動を行いました。金野議長がマイクを持ち、危険な原発から再生可能エネルギーへの転換を訴えました。

6・9行動
 原水爆禁止岩手県協議会の6・9行動が1月9日、肴町アーケード前で行われました。今年最初の行動は「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ 核兵器の禁止を」の横断幕を掲げて行われました。

主張
13春闘スタート!デフレ不況脱却は賃金の引き上げでこそ!

 いよいよ春闘がはじまります。今年のスローガンは「憲法と平和を守り、めざそう被災者本位の復興・原発ゼロ、勝ち取ろう賃金・雇用・暮らしの改善」です。 第2次安倍政権は、デフレ不況からの脱却といって物価上昇2%を目標にしていますが、労働者の賃金引き上げこそ目標設定すべきです。しかし、政権がすぐに着手したことは憲法違反の国家公務員7.8%賃下げを地方にも波及させるために交付金を減らすなど、労働者へのしわ寄せです。公共事業をバラ巻き、見せかけの好景気をつくって消費税の増税につなげようという意図が明らかです。労働者の賃金が下がっていることがデフレ不況の原因です。労働者の賃金引き上げこそが、地域経済を活性化して真のデフレ脱却を実現するための道だということに確信を持って、職場地域で大きく構えて春闘をたたかいましょう。
 各職場で要求討議が進められていると思います。正規、非正規を問わず、すべての労働者を視野に入れた要求討議を大切にして、二月中には要求書を提出しましょう。3月13日を統一回答指定日、翌14日がストライキ含めた統一行動日です。この二日間を山場として、すべての労働者が何らかの行動に立ち上がるよう計画していきましょう。
 2月の地域総行動では、地域の商工団体などに働きかけ、「このまちを元気に」ポテッカーを配布して、中小企業支援拡充、雇用確保など、地域で取り組む春闘にしていきましょう。最低賃金の引き上げや公契約条例の制定なども重視して、行政や議会への要請にも取り組みましょう。皆さんのカンパで作成した消費税増税STOPポスターが完成しました。職場や組合掲示板などで活用しましょう。
 すべての労働者の結集で、賃金・雇用・暮らしの改善を勝ち取ろう!

NEWS フラッシュ
●盛岡建設労組定期大会
 1月20日、自治会館で盛岡建設労組定期大会がありました。
●YUサタデーナイト宣伝
 1月12日、YUサタデーナイト宣伝がありました。
●ディーセントワーク宣伝
 1月17日、野村證券前でいわて労連、パ臨連のディーセントワーク宣伝が行われました。
●TPP宣伝
 食農ネットのTPP宣伝が1月18日、野村證券前で行われました。
●オスプレイ街頭宣伝
 1月23日、オスプレイ街頭宣伝が肴町アーケード前で行われました。

4面
 

めもあーつ141
東日本大震災から2年経って
 「最後だとわかっていたなら」
  作/ノーマ・コーネット・マレック 訳/佐川 睦
 2013年1月1日、生まれて初めて初日の出を見に本州最東端魹ケ崎にでかけた。7時近く、雲に遮られてなかなか見えない。いらいらしてきたその時、一瞬のうちにキラッと顔をのぞかせて空も海も輝き始めた。その美しいこと。ほんのわずかでも陽の当たる船の手すりは温かい。
 前夜、買い物をしたホテル近くの仮設店舗の女性店主「おお、海は怖い怖い、見たくない」ということばを聞いた。にもかかわらず、山を下り近くの漁港に出向いた。もう陽も落ち、真っ暗な中で聞いた、ゴーッ、ゴーッ、ドーンという海の底からおこる不気味な海鳴りに、「津波の時はもっともっと怖かったろうね」と妹はつぶやいた。
 ロビーで会った仮設住宅に住む年配の女性は、臭いや音が近所迷惑にならないよう息をひそめて暮らしていると、絶え間なく話し続けた。みんなぎりぎりのところで暮らしている。
 生きているのが何故自分なのか、どうして助けられなかったのか、という叫びを耳にするたび、2年という月日は心の傷を深めただけに過ぎないのだろうかと思う。
 ちょうど1年前に掲載された新聞記事を、折りにふれ思い出している。阪神大震災に遇った13歳の少女、朋さんは、結婚して陸前高田に住んでいた。市役所の介護の仕事に携わり、妊娠3カ月の29歳になっていた。そして、東日本大震災。17日目に沖合でみつかった。ご両親を支えたのは子どもを亡くした米国の女性の一編の詩だった。そして、偶然にも朋さんが福祉の講演会で朗読していたことを知って、「いつもそばにいるよ」と呼びかけられた気がしたという。
 “わたしたちは忘れないようにしたい。愛する人を抱きしめられるのは今日が最後になるかもしれないことを。だから今日、あなたの大切な人たちを、しっかりと抱きしめよう。そうすれば、もし、明日が来ないとしても、あなたは今日を後悔しないだろうから”(抜粋)
 復興への支援も己の生き方も、今できることを精一杯やるしかないのだと、言い聞かせている。


川柳


行き過ぎた振り子に力ためて待つ     瀬川重哉

ソロバンの邪魔で木鐸片づける      小原正

年賀状戦争(いくさ)は嫌の文字が映え   柳沼利夫

旗開き手に手を結んだ“ガンバロー”    たけし

力尽くし父は阻止せん国防軍        岳猿

半分は投票箱の外に消え            拓庵

                            年金者組合盛岡支部